「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」

映画「Hot Fuzz」の全米公開に先駆け上映会開催 - 米国

【ニューヨーク/米国 11日 AFP】英国のコメディー映画「Hot Fuzz」の上映会が10日、ウォルター・リード・シアター(Walter Reade Theater)で開催され、出演者や関係者が出席した。同映画の全米一般公開は今月20日から始まる。写真は上映会に姿を見せる同映画の脚本家で主演俳優のサイモン・ペグ(Simon Pegg)。(c)AFP/Getty Images Scott Gries

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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!/Hot Fuzz

公開署名活動や各種映画のパロディが話題になっていることに少し引いてしまうかもしれないが、「JUNO/ジュノ」の台詞回しと同じように全部分からなくても雰囲気で楽しめるので、やはり面白い。そう思わせるのはギャグの感覚が優れていると言うよりは、冒頭からのテンポの良さと音楽の入れ方のうまさにあるように思う。007シリーズのデヴィッド・アーノルドによるスコアもいいが、既発曲の使い方がまた絶妙。キンクスの曲で田舎の風景を演出するのは誰でも考え付くが、そこに加わるのがグラム・ロック系の曲、それもドンドコ・リズム(グリッター・ロックってやつですか)ばかり、これが緩い田舎の情景とぴったり合うとは新発見だった。なるほどこれはアメリカ人には気付きにくいかもしれないし、外見ばかりが話題になるグラム・ロックを音楽的に考察する際に有効かもしれない。60年代のビート・バンドも80年代のニュー・ウェイヴ曲でも、それを意識した選曲になっていて統一感がある。

物語としては仕事が出来すぎてロンドンから左遷される警官ニコラス・エンジェル(サイモン・ペッグ)が赴任先の署長のバカ息子ダニー・バターマン(ニック・フロスト)とコンビを組み、初めはロンドンとのギャップに悩み、次第に村に隠された秘密を暴いてゆくことになる。主役のサイモン・ペッグもいいのだが、デブのニック・フロストは写るだけで笑える。ロンドンでチラッと出てくるマーティン・フリーマンも同様。そしてだめ押しは署長役のジム・ブロードベント、前半は出てくるだけで心が和みほんわかする、後半になると一転して(以下自粛)のも最高。この手の英国俳優が好きな人にはたまらないはず。ビル・ナイも少し出てくるが、カメオではLOTRでお馴染みの二人も登場、オスカー女優は気付きやすいだろうが、オスカー監督は言われないと気付かないかもしれない。

前半のゆったりとした空気からハードな展開となる場面では銃撃戦もいいが、その前の豪邸の大爆発が規模と物語のタイミング上で予想外なのでインパクトがある。この辺はパロディとかいう次元を超えている。白い鳩ならぬ白鳥の活躍もお見事。今年一番の映画とは思わないが、大いに楽しめた一本。「慰めの報酬」が成功しなかったら次の007はこのエドガー・ライト監督にやらせるといい。

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登録日:2008年 07月 08日 23:05:52

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