「白い馬/赤い風船」

白い馬/CRIN BLANC: LE CHEVAL SAUVAGE(1952)
赤い風船/LE BALLON ROUGE(1956)

一応「赤い風船」をメーンにしたアルベール・ラモリス監督作品の短編二本立てなのだが、公開順はこの通り。この順で見ると白黒からカラーという変化を感じられる一方で、「白い馬」が少年期の終わりを描き、「赤」は(深読みはいくらでも出来るが)少年期そのものを描いているので少し違和感があるかもしれない。で、実際にはどうだったかと言うと「白」でやや眠たくなり、気合を入れなおしたて「赤」を見たのでこの順番でよかったのだろう。

「白い馬」
この白黒による、叙情的な映像(我ながら陳腐な表現だと思うが許してほしい)は少年から青年へ脱皮する男の話と言うべきか。牧童たちが大人の象徴だとすればラストは高尚な現実逃避と言える。文章だと共感できないかもしれないが、映像にすることによって成り立った美しいエンディングである。

「赤い風船」
主人公が少年と風船と言うこともあって親しみやすいこの映画は、まずは単純に赤い風船の色と見事な動きを眺めていたい。当時のパリ下町とそこに映える赤のコントラストがなんと見事なことか。と言ってもどうしても撮影方法が気になる。出演している監督の息子によると単純な仕組みと言うから細い糸かなにかなのだろうか、青空市場のような場所での鏡に映りこむところや青い風船に気を引かれるところ、そしてあのラストなどが実に見事だ。考えてみると二作品のラストは似ているわけだが受ける印象はかなり違い、そこがまた良い。

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登録日:2008年 08月 07日 21:52:11

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