「コレラの時代の愛」

AFIロサンゼルス国際映画祭 クロージング作品『Love In The Time Of Cholera』上映会開催

【11月12日 AFP】1日から11日まで開催された「AFIロサンゼルス国際映画祭(AFI Fest 2007AFI Los Angeles Film Festival)」で11日、クロージング作品『Love In The Time Of Cholera』の上映会が、ハリウッドのシネマ・ドーム(Cinerama Dome)で開催され、著名人らが出席した。(c)AFP/Getty Images


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コレラの時代の愛/Love in the Time of Cholera

コロンビアの文豪ガルシア=マルケスの小説原作。監督は英国人でセリフは英語。主役はスペイン人とイタリア人。脇にはフェルナンダ・モンテネグロ(ブラジル)、カタリーナ・サンディノ・モレノ(コロンビア)といった南米出身のアカデミー賞ノミネート俳優。挿入歌はコロンビアのシャキーラ。なにかカリフォルニア巻を現地で食べたら握ったのは日本生まれの日系米国人だったみたいな感じだ。すでにアメリカ産の「君のためなら千回でも」や「硫黄島からの手紙」の作品もあるだけに見る前はそこが気になった(あれ「モーターサイクル・ダイアリーズ」はどこ資本だっけ?)。ちなみに一番ラテン・アメリカっぽいと感じるのはオープニングの動く画。

しかし実際に見ると、思ったよりも良かった。まずは文芸調にも大河ドラマにもしなかったのが成功している。決してコメディ演出ではないのだが、ある種のホラ話というべきこの話を真面目に撮っていたら失敗していただろうし、なにより最後のアレがギャグにしかならかっただろう。この位の調子の方がすんなり入ってくる。

コロンビアを舞台にした格差愛は手紙によって妄想が加速される。ヒロインのフェルミナは同じ女優が演じているが、フロレンティーノは若い俳優からハビエル・バルデムに変わる。二人がしばらく彼女の親によって引き裂かれたあとで再会したときに、このときヒロインは"あれ、この人冷静に見るとブサイクだしそんなに熱をあげるような男じゃないわ"と感じる(個人的にはハビエル・バルデムがブサイクだとは思わないが、ここではその様に機能しないと話しが前に進まない)。熱が冷めた彼女は医者と結婚するわけだが、親戚役のカタリーナ・サンディノ・モレノの方がきれいなのは気になる。少女から老女まで演じることを想定しての人選なのだろう。ジョン・レグイザモは憎まれ役を楽しそうに演じている。

ヒロインの夫が医者と言う社会的地位が高い人物である一方で、フロレンティーノも親戚の海運会社で出世する(ラブレターの達人である彼にかかるとビジネス・レターもラブレターになってしまうのが笑える)。それによってフェルミナの選択はやや揺らぐが、資産で追いついても社会的地位だけは適わないが、むしろ社会的地位は死後の砦になっている。

フロレンティーノは50年以上フェルミナを待ち続けた一方で、何人もの女性と関係を持ったことになっているが、他人にはそうは見えないと思われていると言うから、これはもしかしてフロレンティーノの幻想?と思わせるのがこの物語の面白いところで、そのように解釈するとフロレンティーノ側から見た物語だけでなく、フェルミナ側からの物語も見たくなる。

写真はジョヴァンナ・メッツォジョルノ、こちらの方が映画より良いかな。アカデミー賞のときはこちら
http://www.afpbb.com/article/entertainment/movie/2032325/374446

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登録日:2008年 08月 27日 00:11:44

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