「崖の上のポニョ」「デトロイト・メタル・シティ」「おくりびと」「パコと魔法の絵本」

「20世紀少年」を取り上げたので日本映画をまとめて

「崖の上のポニョ」
手書きにこだわった画は引きではいいが、アップではイマイチ。海の中も美しいが「ファインディング・ニモ」だって素晴らしいわけでこれがベストとは思えない。ストーリーは「人魚姫」が下敷にあるそうだが、それにしては大した試練もなくケータイ小説ばりに都合よく展開するのはどうして?ポニョの訳の分からない行動は物語性を超えた原始的なダイナミズムがあるかもしれないが、宗介のパートはまるでダメ。

大人からすればこの両親に育てられても二人がいい子に育つとは思えないのはやや辛い。その辺りは「カンフー・パンダ」の方がうまく処理をしている。面白いかと言われれば面白いとこたえるのだが、細かい不満点が多くて全体の印象は悪い。

「デトロイト・メタル・シティ」
原作は読んでいない。コメディのパートは面白いし、クラウザーII世になったときの松山ケンイチのシルエットもいい。女社長が見抜いた根岸の才能に関する点やちょっとお涙調になるところは目をつむるとしても、対決場面の作りこみ不足が非常に残念。最後にジーン・シモンズを起用した場面も「テネイシャスD」と比べるとねぇ……もしパクリだとしたら失敗したパクリ。

「おくりびと」
チラシや予告では取っ付きにくいが、見始めてしまえば一気に見せてしまう作品。前半は納棺師という知られざる職業を見せてくれるお仕事ムービー仕様になっていて、笑える箇所も多い。

終盤をお涙頂戴とする人もいるようだが、職業を考えれば近しい人を見送って一人前になるというのは映画としては至極真っ当な展開だ。食にこだわる山崎努の姿も印象的。他の役者もいい。広末涼子はこんなもの、年の差カップルなのでなれそめもほしかった。

「パコと魔法の絵本」
「下妻物語」では深田恭子と土屋アンナ、「嫌われ松子の一生」中谷美紀と中心人物に焦点を当ててきた中島哲也監督、今作ではタイトルロールの少女を巡る話を中心に役所広司を置きながらも色々な人物が絡んでくるスタイルで撮っている。阿部サダヲが飛ばしすぎだと感じるが実はその裏で上川隆也や妻夫木聡の方が過激なことをやっているのが面白い(一昔前なら竹中直人が活躍していただろう)。オカマ役が予想以上にはまった國村隼やおっとりした加瀬亮(オープニングで案内役となる彼の表情にも注目)も良い。土屋アンナは損な役回りかと思ったら最後に見せ所あり。

この監督ならではビジュアルは劇中劇の実写と3Dアニメの融合を含めてもちろん健在。よく考えると子供に見せるにはきつそうな内容だが、小さいころにこんな映画を見て色々と学ぶのもいいかもしれない。

カテゴリー[ その他映画 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 09月 14日 23:12:58

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2008年 09月 >

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30



プロフィール
JK
エミー・ファン!ブログ
最近のトラックバック
お気に入りリンク
検索