「ワイルド・バレット」

ワイルド・バレット/Running Scared

タランティーノがほめていたり、掘り出し物だと言う評判を聞きつけ劇場へ、上映館が少ないのに前売り1300円とはありがたい。見てみるとそれなりに面白かったが、満足度は高くない。オープニングで血まみれのギャングと少年が車で逃走し、ギャングの意識が朦朧として事故に遭いそうになり、18時間前に戻る。ここはいい。物語の切っ掛けになる発砲場面で弾丸の軌跡をスローで見せる場面や、随所に使われる巻き戻し映像等のギミックは有効的だし、少年の義父が語るジョン・ウェインの話が後半で効いてくるのもいい。しかし後半になるとストーリーが明らかにトーンダウンし、どこへ行くか分からないスリルというよりは行き当たりばったりと感じてしまう。

物語はギャングのトラブルに使われた拳銃を始末するように命令されたギャングのジョーイ(ポール・ウォーカー)が、その拳銃を自分の息子の友人である隣のロシア人少年オレグ(キャメロン・ブライト)に拳銃を盗まれてしまい、彼は仲の悪い義父に向かって発砲し逃走する。ジョーイは拳銃が警察に渡ると自分がそれを始末していないことがばれるので、必死になって少年を捜す。途中で少年と拳銃がバラバラになり、面白くなるかと思わせるのだが、ジョーイの妻(ヴェラ・ファーミガ)があっさりと変態夫婦の家にいた少年を見つけてしまう辺りから話は雑になってしまう。絡み合った糸がうまく解けるような快感は味合うことは出来ない。

確かにポール・ウォーカーはがんばっているし(ジョーイのスキルについて説明がないのは残念)、後半のハイライトと言うべきホッケー場のシーンは不気味なライティングと合わさって効果的だ(全体的には色合いが良くない)。最大の見せ所は「記憶の棘」「X-MEN:ファイナル ディシジョン 」「ウルトラヴァイオレット」で不気味な表情を見せていたキャメロン・ブライトの笑顔かもしれない。また"この人、どこかで見たけど思い出せないなあ"とか"この人はあの映画の、あの人だよね。と思っていたら違う人だった"というのもB級映画ならではの醍醐味だ。

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登録日:2008年 11月 03日 22:51:38

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