「ダイアナの選択」

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【4月17日 MODE PRESS】映画『The Life Before Her Eyes』のプレミア上映会が15日、シネマ・ソサエティ(Cinema Society)とファッションブランドの二コル・ミラー(Nicole Miller)主催によりニューヨークで開かれ、出演女優のエヴァン・レイチェル・ウッド(Evan Rachel Wood)が出席した。
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AFPBB News


ダイアナの選択/The Life Before Her Eyes

これは正月休みに原作を借りてきて読んでいた。映画は原作の持ち味を保ちながらいいアレンジがしてあって既読でも楽しめる。原作はコロンバインの銃乱射事件に触発されて書かれた小説のようで、銃乱射事件に巻き込まれた二人の女子高校生が犯人に"お前らのどちらかを殺す"と言われて、自分だけが助かった少女ダイアナの20年後と、事件が起こるまでの高校時代が交互に綴られる。それも章ごとではなく、字体によって区別される二つの時代が短い行数で変わる。ここではヒリヒリすうような10代と30代の幸せそうな夫と子供との生活が対比されるのだが、やがて後者の描写にゆらぎが生じ、そのゆらぎが最後で10代のエピソードと交差するというよく出来た詩的な小説に仕上がっている。

映画は小説そのままではない。小説では10代と30代の両方に登場していた他人のプールの話は30代の方がメーンだったが、映画では10代にシフトしている。小説に感じられたヒリヒリ感はむしろ疲れた30代の方に強く感じ、10代は危ないことも含めて10代を謳歌しているように感じた。10代のダイアナを演じるのはエヴァン・レイチェル・ウッド、30代はユマ・サーマン。似ていないという声も聞こえてきそうだが、これにも意味がある。ダイアナの友人を演じるのはエヴァ・アムーリ、2008年期待の女優にあげておいたが、2009年になってやっと見ることができた。もちろんレイチェル・ウッドの役割の方が大きいわけだが、彼女も健闘している。

映像化で良い点は二つの時代の行き来がスムースで、中でも車を運転中に急ブレーキをかけるところなどが印象に残っている。もちろん画面の奥に後から振り返れば伏線だったと気付くようなものを配置していたりする。前作「砂と霧の家」で悲劇らしい悲劇を作り上げたヴァディム・パールマン監督は原作の詩的な感覚を淡いトーンの映像で見せてくれる、どんでん返しのある作品だが、よく見るときちんと手はずを踏んでいる作品だと思う。

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登録日:2009年 03月 19日 21:40:34

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