ガラスに入ったダ・ヴィンチ
【ベネツィア/イタリア 17日 AFP】ベネツィアのドゥカーレ宮殿で15日、レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)本人が描いたとされるスケッチが公開された。額に収められたスケッチにはデフォルメされた頭部と怪物のような目鼻立ちの老女が描かれている。所有者であるイタリアの実業家ジャンカルロ・リガブエさんは1970年代にベネツィアの骨董商からこれを購入した。昨年、中世文化の権威であるルイーザ・コリアッティ・アラーノ教授に科学的試験を依頼したところダビンチ本人の作であることが確認されたという。(c)AFP/Michele CROSERA
ダ・ヴィンチのスケッチですかぁ。そりゃもう500年も前のものんですから痛みがあり、額にガラスをはめて保護するのも分かりますわ。そりゃそうでしょう。
でもでも。私はこの「絵の展示にガラス入りの額」反対連盟会長です!(会員一名・・・)。ガラス入りの額、やめてくれ~~~!
そう。きのうのことです。大雨の中、三鷹市の美術ギャラリーで開かれている「高島弥十郎展」に行きました。
http://mitaka.jpn.org/calender/gallery/
高島野十郎のことは↑をごらんになっていただければ分かりますが、すばらしい画家です。彼のことはミーハーな私はテレビ番組「美の巨人たち」で知り、そのときにテレビを通して見た彼の絵に感動して、これはこれは!とせっせと足を運んだのでありました。
で。きのうは雨にもかかわらずかなりのお客さんが集まっていて、そんな中で絵を見ました。そして・・・。
どの絵もガラス入りの額縁に収まっていたのでした!!
ガ~~ン。
きのうはお客さんも多かったから、そのガラスにお客さんの姿が映りこみ、さらにはお客さんの後ろから絵を覗き込まなくてはならず、そうなると角度によっては光がガラスに反射してしまって、ちっとも絵が見えません。すごいショック。
それになにより! 私は絵の専門家じゃなくて、絵の詳しいことはなんにも分かりませんから、なんだか絵を見に行くことはまるでロック・コンサートに行くのと同じ。ライブの生々しい衝動、交流、パワーを味わいたくて行くのです。本物の、生の、リアルの感動を味わいたいのです。そのために行くのです。
特に私にとっての高島野十郎作品は、画面全体が均一に力にあふれ、そのバアアン!とした圧倒的存在感が魅力なのです。勝手な思い込みではありますが。
それが絵と私の間にガラスが入ることで、邪魔されてしまいました。「へんっ。そんくらいで邪魔されてしまうなんて絵のパワーもたいしたことないじゃん」 「あんたもワケわからんこと言ってて、な~んも感じることできない鈍感ちゃんじゃん」と言われます? いいえ。ガラスはものすごい力で絵を覆って、本当にパワーを半減させてしまいます。むろん絵そのものの魅力がなくなるわけではありません。でも画家がそこに込めた思いみたいなものがモワワンと立ち上ってくるのを、明らかに邪魔してるんです。私はそう思います。
「じゃあテレビでなんで感動したんだ?」って言われるかもしれませんね。テレビって怖いものだと思います。真実の姿をかなり捉えて放つことが出来る媒体だと思います。テレビにはそういう力があり、だからこそ私たちは簡単に操作されているわけだし・・・。
ええっと。とにもかくにも。せっかくの絵画作品をガラスの額縁に閉じ込めないでほしい!そう切に願います。そりゃ、ダ・ヴィンチ作品みたいに500年も経っていて痛みが激しい・・・というのなら分かりますが・・・。でも日本の美術展では大半、いつもガラスの額縁入りってのが多いですよね。
思い出せば、ルーヴルだってメトロポリタンだって、ほとんどの絵にはガラス額縁なんて使われていませんでした(私が見た限りで)。「誰かが絵を傷つけるかもしれない」とか「湿度の関係で日本は難しいのですよ」などと言わず、うまく湿度や温度を調節して、絵の命を封じ込めて展示するなんてやめてほしい。頼みます頼みます。
生の絵をわれらに!
会員一名の「絵の展示にガラス入り額縁反対連盟」の叫びであります!
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登録日:2006年 06月 19日 12:39:21
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