虫だらけのカブ

畑に行ったら↑お隣さんが「たいへん、カブが虫にやられたあああ」とワアワアしてた。えっ? とうちのも見たら、虫だらけだった。青虫の小さいの。みんな葉っぱが食べられてしまい、仕方なく、葉っぱはみんな処分した。葉っぱの後ろにギッシリと卵みたいのがついていて、とても気持ち悪かった。虫、虫、虫。虫との闘いだ。
青虫は手で畑や葉っぱからつかみ上げ、足でブチッとつぶして殺す。一体何匹殺しただろうか? ものすごい数を殺した。殺生はいけません、ということは畑では成り立たない。ほかにもいろんな虫がいて、かなり殺した。虫の世界から見たら、私はシリアルキラーだ。無尽蔵に手当たり次第に殺す殺し屋。
しかし殺し屋、実は昨日からウツウツ。
ウツウツして、昨日はずううっと「どうしたら楽に死ねるのか?」ということばかり考えていた。その言葉、そのままググってみたら、たくさんヒットして驚いたりしてた。
そんなこんなで頭も痛くなってしまい、昨晩はほとんど寝れなかった。でも、それでも畑には行った。
私は死にたいのに、野菜は死んじゃあ困るんだ。
このあたりは実にコンプリケイテッド。死んじゃう死んじゃうと、Sちゃんにもグツグツ話しながらも、野菜の手入れをする。
虫を殺し、トマトを支柱に結び、折れてしまったトマトについてるアブラムシに殺虫剤をまいて(殺虫剤をまくときは「メタミドホスまくあるね」と中国人に変身する)、トウモロコシも支柱につけ、とにかく働きまくる。
死にたい私と、育つ野菜。見事に乖離した世界。
なんなんだろう? よく自分でも分からない。
でもやってるうちにまた、Sちゃんが聞き上手なのもあるけど、死にたい気持ちが薄らいでいく。死にたいとかどうでもよくなって、なんだか無心になる。
そして「やっぱり無農薬なんて難しいよね」とか、野菜の話をしたりする。
ううむ。どうやら私は畑が好きらしい。そうじゃなきゃ、やっぱりよく分からない行動だもんな、私。
世の中は農業ブームとか畑やりたいとかいろいろ言うけど、死にたいけど野菜は育てる、というくらいじゃないと続かないよ、と言っておこう。 なんか、たまに、おいしいとこだけ、ちょっとやりたい、なんてのは、やらないほうがいい。そういう人は、観光農園でも行って、楽しく果樹やらなにやら収穫させてもらえばいいんだ。
死にたい私は草むしりもした。さらに、玄人なオジさんが「ジャガイモはこのままじゃ駄目だ。土寄せもっとしなきゃ。青くなって苦くなるよ」と言うので、一輪車を取り出してきて、「おれ、どかたっすよ」とか言いながら、畑の土をもらってきて、運び、それもSちゃんとじゃがいもの下に寄せた。さらにじゃがいも、伸びすぎて邪魔だから安易に切ろうとしたら「切っちゃだめ。そこから光合成してジャガイモが育つから」と言われて、切ろうとした手をひっこめて、またヒモでくくった。
気がついたら今日は2時間半以上も働いてた。モクモクと。
その後はイチゴやミカン、水羊羹でSちゃんとお茶をした。また死にたい話をする。そこでは。でも聞いていると、みんな死にたいんだね。いろんな人の死にたい話を聞いたりして、みんな同じなんだよなぁと思った。みんな「どうして生きてるんだろう?」「何のために生きてるんだろう?」という答えのない問に行き詰ってる。一人ぼっちでみんな考えすぎて、ネチっこく生きてるんだ。
答えはないけど野菜は育つ。
スナップエンドウがいつのまにか育ってた。
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登録日:2009年 05月 16日 16:11:05
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わだしずか
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