2007年 11月
マカオ:トップ5独占
【11月20日 AFP】F1に参戦しているトヨタ(Toyota)は19日、10月に退団したラルフ・シューマッハ(Ralf Schumacher)に代わり、2007年のGP2シリーズで年間優勝を果たしティモ・グロック(Timo Glock)と2008シーズンから専属ドライバーとして複数年契約を結んだことを発表した。
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(c)AFP
今年のマカオF3は凄い結果になった。
優勝はオリバー・ジャービス(トムス)。以下、塚越広大(マノー)大嶋和也(トムス)マルコ・アスマー(ハイテック)ロベルト・ストレイト(プレマパワー)というトップ5に。トムスの99年(ダレン・マニング)以来のマカオ制覇、日本人のダブル表彰台は勿論のこと、何と言っても全日本勢がこの伝統のレースでトップ5を独占したことはまさに快挙と言える(アスマーはシーズン途中までイギリスと日本のダブルエントリー)。
ぼくはこれまで全日本F3に対して危惧を抱いてきた。エントリーはわずか12台。英国やユーロが30台近いエントリーを集めているのとは対照的だ。またチーム間の格差もそう。事実上トムスがトヨタ・ワークス、リアル(前M-TEC)がホンダ・ワークスであり、それにインギングを加えた3チームでほぼ上位は独占される。結果上位と下位がはっきり分かれてしまい、コンペティションの観点から見て疑問を感じざるを得なかった。ただでさえ競争の激しい英国&ユーロにこのままではどんどん差を開けられてしまうのではないか、と。
そんな中飛び込んで来たマカオ・トップ5独占の快挙。これは少なくともその上位チーム間の競争は非常に高レベルであることを表していると言える。
今回本命とされていたASM勢(ロメイン・グロージャン、小林可夢偉、ニコ・フルーケンベルク)やF1・GP2経験者(ブルーノ・セナ、セバスチャン・ブエミ)、イギリス勢(カーリン、ライコネン・ロバートソン)らは軒並み不本意な結果に終わった。もちろんマカオのコースは道幅が狭く、レース自体も15周と短いため、アクシデントやトラブルなど運に左右される部分が多い。とはいえ予選から圧倒的な速さをみせたジャービスや、9番グリッドからオーバーテイクショーを披露した塚越の走りは欧州勢を圧倒していたのも事実。またF3エンジンで9割以上のシェアを占めるメルセデスに対し、トヨタのニューエンジン1AZ-FEがデビューウィンを飾ったことも、全日本のレベルの高さを証明したと言える。
今回の結果は少なからず欧州の関係者に衝撃を与えたことと思う。今後エイドリアン・スーティルやジャービスのように欧州から有望ドライバーがどんどん全日本に来てくれると、国内フォーミュラももっと盛り上がると思うのだけど。
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登録日:2007年 11月 21日 18:00:18
He'll be back
【11月16日 AFP】(一部更新)日本サッカー協会(JFA)は16日、サッカー日本代表のイビチャ・オシム(Ivica Osim)監督が脳梗塞で倒れ、危険な容態であることを明らかにした。
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(c)AFP/Kyoko Hasegawa
倒れる直前までプレミアリーグを見ていたというのが、いかにもオシムさんらしいですよね。
大丈夫。またあの奥深いサッカーの話や、ぼくらをけむに巻くようなユーモアたっぷりの”オシム語録”を聞かせてくれますよ。
今はただただ一日も早い回復を願っています。
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登録日:2007年 11月 17日 03:35:52
Hondaの行方
【11月14日 AFP】F1バルセロナテスト初日。
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(c)AFP
AFPになぜか記事がないので、冬期テスト初日の写真でご勘弁 m(__)m
ホンダがロス・ブラウンのチーム加入を発表した。テクニカルディレクターではなくプリンシパル(代表)という肩書きだが、プレスリリースを読む限り、ブラウンが主に技術面、ニック・フライが運営面やマーケティングを統括するようで、”代表権のあるテクニカルディレクター”と考えていいだろう(以前のパトリック・ヘッドのような感じ?)
ブラウン加入が成績面においてチームにプラスになるのは間違いない。ただ現在のホンダに果たして「ホンダとしてのアイデンティティ」はあるのだろうか?
60年代の第1期では故・中村良夫氏が監督を務め、80年代の第2期では桜井淑敏氏や後藤治氏などが、代表として現場の最前線に立ってきた。しかし現在のホンダに果たしてそのような人物はいるだろうか? 最も近いのは中本修平氏だろうが、今回の人事により今後はブラウンの下に入ることになる。HRDの和田社長に至っては、言葉は悪いが”お飾り”のように見えてならない。別に日本人が上にいるべきだとは言わない。問題はチームの上層部に”ホンダ・スピリット”を体現するような人物が果たしているのかということだ。僕の目には今のホンダは旧BARの延長、数多ある”ブリティッシュチーム”の一つにしか見えない。
イギリス側(旧BAR)と日本のホンダ本社の主導権争いも危惧されるところだ。第3期ホンダF1がこれまで成功を収めていない最大の原因が、このイギリスと日本の間の”溝”にある。他のワークスチームを見ればわかることだが、マクラーレン(イギリス・ウォーキングとドイツ・シュツットガルト)、ルノー(イギリス・エンストンとフランス・ビリー)、BMWザウバー(ドイツ・ミュンヘンとスイス・ヒンウィル)と、いずれも二つの拠点(主にシャシー側とエンジン側)の連携が非常にスムーズにとれている。しかしホンダ内では、イギリスと日本という距離の問題は当然として、2000年のジョイント開始以来どちらがより発言力を持つかといった政治的な駆け引きが多い。車体の共同開発という協力体制を謳いながら、ホンダが当初シャシー開発にほとんど関われなかったのが典型的だ。06年に100%ホンダとなってからは多少は改善されているようにも見えるが、それでも依然として旧BAR側とホンダとの間には壁があるように思えてならない。
もしブラウン加入によってイギリスサイドの発言力が強まれば、その影響はホンダだけに留まらずスーパーアグリにまで及ぶことになる。既に来季はこれまでスーパーアグリに向けられていた資金やリソースを、ワークスに集中することが決まっている。今季終盤に起こった”リアウイング問題”(栃木が開発したSA06用リアウイングの使用に、フライ等がストップをかけたと言われている)に見られるように、フライがスーパーアグリの存在を快く思っていないことは明らかで(琢磨放出もフライ等イギリス側の意向が大きいと思われる)今後は更に冷遇されるかもしれない。また琢磨のワークス復帰もほぼなくなり、日本人ドライバー自体、余程飛び抜けた速さでも示さない限りは「日本人はスーパーアグリにでも入れとけ」という扱いになる恐れもある。
要するにホンダという名前が看板だけになるのではと危惧するのだ。「中身は結局旧BAR(ブリティッシュチーム)ではないか」と。極端な話「ホンダはカネとエンジンだけやってろ」なんてことにもなりかねない。
もしこの先イギリス側の力があまりに強大になるようであれば、いっそ旧BARとは決別し、スーパーアグリをワークス化するのも一つの手ではないだろうか。スーパーアグリのスタッフの方が余程ホンダ・スピリットを持っているように思えるのだが・・・・・・。
追記:やたらと否定的なエントリーになってしまいましたが、基本的にロス・ブラウン加入はポジティブに見ているので、あしからず。
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登録日:2007年 11月 14日 18:28:10
アロンソの行き先
【11月4日 AFP】スペインのスポーツ紙各紙は3日、F1に参戦するルノー(Renault)が2006年シーズンまで在籍していたフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)と契約をするため、新契約の条件を練り上げていると報じた。
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(c)AFP
F.アロンソの移籍先が全く読めません。
第一希望がフェラーリなのは間違いないでしょう。たとえ待遇がK.ライコネンとの"ジョイントナンバー1"であっても、"新人"L.ハミルトンとは違い、ライコネンの実績やお互いに良きライバルと認め合う間柄からすれば、アロンソも受け入れるはず。しかしチームはF.マッサとの契約を2010年まで延長済みで、少なくとも息子(ニコラス)がマネージャーを務める関係からジャン・トッドが代表に留まる限りは、フェラーリ移籍は難しいでしょう。
フェラーリ以外で現実的に勝てる可能性があるのはBMWザウバーとルノー。ただBMWはイメージを重視する企業なので、現ドライバーの契約を反故にしてまで獲得に動くかどうか。ルノーは契約年数(アロンソ側は1年、フラビオ・ブリアトーレは3年又は最低2年を希望)がネックになります。
ホンダ、レッドブルは現時点ではポテンシャルに乏しいですが、将来的には期待できます。どちらにもロス・ブラウン獲得の噂が出ているのもアロンソには魅力でしょう。ホンダは昨年PP&優勝を記録したように、元々ポテンシャルはあるチーム。レッドブルは何と行ってもエイドリアン・ニューウェイ&ジェフ・ウィリスの"90年代最強ウィリアムズ"を支えた二人を始め、優秀なエンジニアが集まっているのが魅力です。
一方でトヨタ、ウィリアムズの可能性は低いでしょう。トヨタは金だけはありますが、それだけ。技術面をリードするテクニカル・ディレクターも、トッドやマリオ・タイセンのような実績ある代表もいません。ウィリアムズは誇り高きフランク御大が、1年のつなぎ契約を許すでしょうか??
一部報道によると、マクラーレンとの契約解除にあたっては、優勝を争うチーム(フェラーリ、ルノー、BMW??)への移籍を禁じる条項があるらしく、もし事実であれば可能性は4チームに絞られることになります。いずれにしてもアロンソのマネージャーが「急ぐつもりはない」と語るように、決定までにはまだ当分かかりそうです。来季のシートが定まっていないチーム、ドライバーにとっては、ゆっくり休むこともできない、何とも迷惑な状況が暫く続きそうですね。
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登録日:2007年 11月 07日 18:12:34
武藤英紀:AGRからIRL参戦
武藤英紀 来シーズンからインディカー名門チームのドライバーに
【11月2日 AFP】IRLインディカー、アンドレッティ・グリーン・レーシング(Andretti Green Racing)の共同オーナーを務めるキム・グリーン(Kim Green)氏が1日、2007年シーズン王者のダリオ・フランキッティ(Dario Franchitti、スコットランド)に代わって来シーズンから日本の武藤英紀(Hideki Mutoh)をドライバーに起用することを明らかにした。
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(c)AFP
今シーズンからアメリカに渡り、IRL (Indy Racing League) 直下のカテゴリーであるIPS (Indy Pro Series) に参戦していた武藤英紀が、来シーズンIRLにフル参戦することが発表された。しかもチームはアンドレッティ・グリーン・レーシング (AGR) 。今シーズン、ダリオ・フランキッティをチャンピオンに導いた、IRLを代表するトップチームである。これまで日本人ではヒロ松下、ロジャー安川、高木虎之介、松浦孝亮などがフル参戦してきたが、トップチームのシートに座るのは武藤が初めて。日本人初優勝を期待せずにはいられない。
武藤は不思議と中嶋一貴とキャリアがクロスする。年齢で言うと一貴の3つ上。10代の頃から欧州に渡りフォーミュラ・ボグゾールなどに参戦。帰国後の03年にフォーミュラ・ドリームのチャンピオンを獲得し(同年、一貴はフォーミュラ・トヨタのチャンピオン)、04年から2年間は一貴がトムス(トヨタ・ワークス)、武藤がM-TEC(ホンダ・ワークス)から全日本F3に参戦した。06年になると一貴は欧州に渡りマノーからユーロF3に参戦したのに対し、武藤は国内でフォーミュラ・ニッポン (PIAA NAKAJIMA) にステップアップ。そして今年、一貴はF1直下のGP2、武藤はIRL直下のIPSに参戦。一貴はランキング5位、武藤は2勝を挙げランキング2位に輝いた。奇しくも二人揃ってルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得している。
そして一貴がF1最終戦ブラジルGPでレースデビューを飾ったように、武藤もIRL最終戦シカゴランドでスーパーアグリ・パンサーからIRLにデビュー。しかもチームメートのベテラン、ヴィトール・メイラ&松浦孝亮を上回る8位フィニッシュを果たしたばかりか、デビュー戦にしてファステスト・ラップを記録するというド派手なデビューを飾った。この走りがAGR首脳陣の目に留まったのは間違いないだろう。
IRLはシャシー、エンジン、タイヤと全て同一のワンメイクシリーズではあるが、実質勝てるチームはAGR、チップ・ガナッシ、ペンスキーの3チームに限られる。その中の一つのシートを、タイトルを獲得したD.フランキッティの後釜として指名されたのだから、チームからも期待されていると考えていいだろう。チームメイトはトニー・カナーン、マルコ・アンドレッティ、ダニカ・パトリックの3人。個人的にはダニカより上、マルコと互角の成績ぐらいは期待できると思っている。
一貴の来季がどうなるかはまだ不明だが、欧州の一貴、北米の武藤の活躍が今から楽しみで仕方がない。
余談:北米には武藤を送ったホンダだが、欧州で琢磨の後に続くドライバーがなかなか現れない。ぼくは塚越広大に期待しているのだが、ホンダはどのように考えているのだろうか??
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登録日:2007年 11月 02日 22:23:55
- プロフィール
- cavasan
- 石川県金沢市在住の31歳。F1歴は90年鈴鹿から。
好きなドライバーはジル・ヴィルヌーヴ、ミカ・ハッキネン、佐藤琢磨。
好きなチームはロータス、ジョーダン、スーパーアグリ。
好きなクルマはフェラーリ640、ジョーダン191。
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