2007年 12月

GP2:08シート状況

ルノー アロンソとピケJrの起用を発表

【12月11日 AFP】F1ドライバーのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がルノー(Renault)に復帰することが10日に発表され、様々な憶測を呼んだアロンソの移籍騒動に終止符が打たれた。
≫続きを読む…
(c)AFP

AFPBB News


フェルナンド・アロンソの去就がルノー復帰という、ある意味最も面白味のない(笑)結論に落ち着き、空いたマクラーレンのシートには結果的にトレードの形でヘイッキ・コヴァライネンが座ったことにより、ヤルノ・トゥルーリやエイドリアン・スーティルの移籍の噂も消滅。これで来季のF1シートはほぼ決着した感がある。

一方05年の発足以降、毎年複数のF1ドライバーを輩出し、すっかりF1への登竜門として定着したGP2の方はまだまだ不透明だ。というわけでなぜか専門誌でもWebでも情報の少ないGP2の来季シート状況を見てみる。



まず既に決定しているのは7人。3年目にして初めてタイトルを奪われたARTは既に、ロマン・グロージャン(07ユーロF3チャンピオン、08ルノーF1テストドライバー)とルカ・フィリッピ(07GP2 4位)の起用を決定。チーム、ドライバーの実力からして、来季のタイトル候補No.1だろう。ちなみにフィリッピには16億円もの持参金付きでスーパーアグリF1加入の噂もあったが、ART加入によりアンソニー・デヴィッドソンの残留が濃厚となった。

今季中嶋一貴が所属したDAMSは、来季もTDPから小林可夢偉(07ユーロF3 4位)そしてジェローム・ダンブロジオを獲得。スーパーノヴァはアジアシリーズにクリスチャン・バッケラドの起用を発表し、おそらくはそのまま来季レギュラーに収まるものと思われる。年々順位を落としているアーデンは、レッドブル繋がりから予想通りセバスチャン・ブエミ(07ユーロF3 2位)を、前年最下位から8位に浮上したデュランゴはアルベルト・ヴァレリオの起用を発表している。

その他確定ではないものの、常勝ARTの牙城を打ち崩し初のタイトルを獲得したiスポーツには、アーデンからブルーノ・セナの移籍が有力。二人目にはマルコ・アスマー(07イギリスF3チャンピオン)、カルン・チャンドック(将来のフォース・インディアF1入りが噂されるインド人)、マイク・コンウェイ(06イギリスF3チャンピオン)など、チャンピオンチームに相応しく多くの名前が候補に挙がっている。

スペインの2チーム、カンポスとレーシング・エンジニアリングは、ハビエル・ヴィラをはじめスペイン人(系)ドライバーの起用が有力。エイドリアン・ヴァレス、ボルハ・ガルシア、(フォース・インディアF1のレギュラーシートを獲得できなかった場合)ロルダン・ロドリゲスなどが候補に挙がっている。その他ミナルディ・ピケはパスター・マルドナド、DPRにはアンディ・ソウチェクが噂されている。

FMS、トライデント、BCNに関しては、あまりに情報が乏しく予想不能。

最後に今季3人がエントリーした日本人ドライバーは、今のところ可夢偉のみ。山本左近、吉本大樹の復帰に期待したい。



08年シート状況(◯=決定、△=有力、?=候補)

iスポーツ 
B.セナ△ M.アスマー? C.チャンドック? M.コンウェイ? A.ツヴァー?

ART
R.グロージャン◯ L.フィリッピ◯

カンポス 
V.ペトロフ△ B.ガルシア? A.ヴァレス? R.ロドリゲス? A.ツヴァー?

スーパーノヴァ 
C.バッケラド△ A.ツヴァー△ M.コンウェイ? M.アスマー?

DAMS 
小林可夢偉◯ J.ダンブロジオ◯

レーシング・エンジニアリング 
J.ヴィラ△ A.ヴァレス? R.ロドリゲス? E.ヴィソ? P.マルドナド?   

アーデン 
S.ブエミ◯ C.チャンドック? M.アマミューラー? A.ザウグ? B.ガルシア?

デュランゴ 
A.ヴァレリオ◯ 

FMS、トライデント ????

ミナルディ・ピケ 
P.マルドナド? R.ロドリゲス? A.ツヴァー? M.コンウェイ?

DPR 
A.ソウチェク△ C.チャンドック? A.ザウグ?

BCN 
ホーピンタン?



追記:iスポーツはB.セナとC.チャンドック、トライデントはM.コンウェイの起用を発表した。

カテゴリー[ GP2 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 21日 17:55:24

モズレー暴走

2007年度世界自動車連盟表彰式が開催される

【12月8日 AFP】2007年度世界自動車連盟表彰式(2007 FIA Awards gala)がモナコで開催され、F1で2007年の年間王者に輝いたフェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)をはじめ、マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)や元マクラーレン・メルセデスのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)らが出席した。(c)AFP

AFPBB News


FIAは08年から10年間のエンジン開発"完全"凍結を決定した。既に今シーズンから凍結自体は始まっていたものの、軽量化や"2レース1エンジン"規制に対応するための耐久性向上など、根幹部分に関わらない細かな部分の改良は許されていた。しかし来シーズンからはそれすらも不可能となる。更には風洞・CFDの使用制限や更なるテスト制限まで加えられた。一体どこまでFIA=マックス・モズレーの暴走は続くのだろうか?

前述の通り今シーズンよりエンジンの開発は凍結され、タイヤはブリヂストンのワンメイクとなった。来年にはECUが標準化され、ギヤボックスの4レース使用が義務づけられる。今後もFIAによってコスト削減の名の下に、ギヤボックスをはじめ、あらゆるコンポーネントが標準化されていくだろう。まさにワンメイクレースまっしぐらである。

ちなみにその標準ECU。F1で長い歴史と実績を誇るマニエッティ・マレリではなく、マクラーレンの関連企業であるマイクロソフトMESが採用された。おそらくは入札、つまりは金で決まったのだろうが、マニエッティ・マレリのような伝統企業が締め出されるのは、F1界にとって損失以外の何物でもない。しかも肝心のMES製ECUが、現状ですこぶる性能が悪いらしい。この改良・マッチング作業だけで、無駄にコストがかかっているのだから本末転倒である。

閑話休題。技術規制に関してはF1の歴史の一部でもありやむを得ない部分もある。ある程度スピードを抑制するためには必要不可欠なものだ。しかし風洞・CFDの利用制限など開発の手法にまで規制を加えるのは、あまりに横暴過ぎやしないか? 24時間3シフトのためこれまでに追加雇用したスタッフはクビか? FIAはF1を自分たちの私物とでも勘違いしているのではないか? おそらくF1の独自性などFIAにとっては何の関係もないのだろう。

それなら中途半端な規制などせず、いっそのこと他のレースと同じように、完全ワンメイクに堕落させたらいい。全チーム、シャシーはダッラーラ、エンジンはコスワースにでも統一したらどうか。自動車メーカーにも自社エンジンではなくコスワース使用を義務づける。そうすれば車体開発に従事するスタッフを大幅に削減して、彼らを路頭に迷わせる反面、チームは人件費だけでも大幅なコストダウンができる。コスワースのワンメイクになるので、エンジンの技術者は市販車部門に移る。これらに反対する自動車メーカーには、モズレーの強権を発動してF1から去ってもらい、空いた参戦枠にはFIAに従順なプライベーターを参入させる。これでF1モズレー帝国の完成だ!!

願わくば全参戦チームがモズレーに反旗を翻し、揃ってF1を脱退→独自の新シリーズを起ち上げてもらいたい(そういえば20数年前、FISAとFOCAの対立なんてのがあったなぁ)。Fポンやインディのように独自にルールを定める、FIAが直接関与しない新シリーズを望む。それ程現在のモズレー独裁はF1にとって害でしかない。

カテゴリー[ F1 ], コメント[1], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 12日 18:34:52

ラルフとフィジケラ

BMWザウバー ビジャが初テスト

【12月5日 AFP】F1ヘレステスト1日目。BMWザウバー(BMW Sauber)は、スペイン人ドライバーのハビエル・ビジャ(Javier Villa)が初のテスト走行に臨んだ。(c)AFP

AFPBB News


95年ドイツF3チャンピオン、96年フォーミュラ・ニッポン初代チャンピオン、加えて「皇帝ミハエルの弟」という肩書きを引っさげて、ジョーダン(現フォース・インディア)から97年F1デビューを果たしたラルフ・シューマッハー。彼が契約に際してジョーダン側に当初チームメイトとして要望したのは、既にピークを過ぎたベテラン、マーティン・ブランドルでした。兄ミハエルがそうしたように初年度からチーム内の主導権を握ろうと画策したのでしょう。思えば兄ミハエルはデビュー当時、ネルソン・ピケやリカルド・パトレーゼといったベテランを引退に追い込み「ベテラン潰し(キラー)」と呼ばれたものです。

しかしエディ・ジョーダンが選んだのは、前年ミナルディからデビューした当時23歳のジャンカルロ・フィジケラでした。ラルフにとってはまさに寝耳に水。しかも既に関係者から将来有望と評されていたフィジケラは、自らの地位を脅かす存在でもありました。面白くないラルフは開幕前からフィジケラに対して敵対心を露にして行きます。

そして迎えた第3戦アルゼンチンGP。プジョーとのジョイントが3年目を迎え、トップ4を脅かす速さを見せていたジョーダン197の二人は、レース中盤には3-4体制を築きます。しかし24周目、前を行くフィジケラに対し敵対心剥き出しのラルフは無謀とも思えるオーバーテイクを敢行。結果両者は接触しフィジケラはその場でリタイア。一方のラルフはそのまま走りきり3位フィニッシュ。デビュー3戦目にして嬉しい初表彰台に上ります。

当然、弾き出されたフィジケラは怒り心頭。これ以降両者は口もきかない険悪な関係となり、シーズン終了までお互いを罵り合うことになります。そして翌年、フィジケラは当時マネージャーを務めていたフラビオ・ブリアトーレに引き抜かれ、ベネトンに移籍。代わってジョーダンにはデイモン・ヒルが加入して、以後二人は別々の道を歩むことになりました。

その後、ヒル中心となったチームに納得いかないラルフはウィリアムズに移籍するものの、ここでも"暴れん坊"ファン・パブロ・モントーヤと衝突。05年にはトヨタに移るも思った程の成績を挙げることはできませんでした。一方フィジケラは落ち目のベネトン〜落ち目のジョーダンと不運な移籍を繰り返し、05年ようやくルノーで勝てるクルマを手に入れたと思ったら、フェルナンド・アロンソに完敗。そして07年末、二人はとうとうワークスチームのシートを失いました(フィジケラは暫定)。

ジョーダンでの罵り合いから10年。ベテランとなった二人は何の因果か、スペイン・ヘレスにおいて、かつて共に戦い、いがみ合ったチームのテストに揃って参加しています。

カテゴリー[ F1 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 05日 18:20:06

カレンダー
< 2007年 12月 >






1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31




プロフィール
cavasan
石川県金沢市在住の31歳。F1歴は90年鈴鹿から。
好きなドライバーはジル・ヴィルヌーヴ、ミカ・ハッキネン、佐藤琢磨。
好きなチームはロータス、ジョーダン、スーパーアグリ。
好きなクルマはフェラーリ640、ジョーダン191。
最近のコメント
[12/13] モズレー暴走 machcat
最近のトラックバック
お気に入りリンク
検索