民主党が第一党に。鳩山さんと若者について。中国での滞在と私。

やっとこさ・・・

50年以上続いた自民党(自由民主党っていう名前が名実共になっていないよね・・・と評判だった)第一党政治に変化が訪れ、「おめでとう」と、昨日ドイツ人のひとに言われました。

<私が今住んでいるミュンヘンのあるバイヤーン地方でも今月末選挙がある。そしてここバイヤーン地方の第一党も、第二次大戦後からずーっと変わってないんだそう。今年変わるか、乞うご期待・・・?>

次期首相確実の鳩山由紀夫さんについて、「彼はどう?」と聞かれたり、案の定奥様のインタビュー発言についての記事を読んであきれて、リンクをおくってくる人のひともいたり。日本人の私だけじゃなくて、みんなとっても関心あるみたい。



戦後相変わらずの政治と教育は今の若者にすっかりしっかり反映浸透・・・

ところで今、あらためて由紀夫さんの映像をYoutubeで見ていると、その中のひとつに、「日本在住外国人への参政権の付与」についてネットライブで発言していたらしいときの映像が。発言中に、視聴者のコメントやメールを受け付けている、というスタイルだった。 そのコメント(メールはまったくといっていいほどないみたいだった)内容が、由紀夫さんの発言内容に反対しているのは分かるけれど、その理由が「日本は日本のもの」とか「日本を捨てるのか」とか、極端な思想で発言というか、中傷する人ばかり。 まともな意見として読み取れるようなコメントがまったくなく、由紀夫さんに直接質問できる機会だというのに、質問も1件も出てこない、という状態。

私のパートナーは外国人として5年間日本に住むことになったけれど、3年目くらいから、「日本には住みたくない」と強く確信。それも、上記のような極端な思想を持った、「外国人は全員犯罪者。日本になぜ来たのか?自国へ帰れ!」というような意見ばかりを周りや政府に感じたのが理由のひとつだった。もうひとつの理由は、住んでいた東京近郊での住環境、コンクリートで塗り固められる護岸や、緑をことごとく排出する形で成長する街の中で生活するのに耐えられなかったということ、日本国内旅行していても、古きよき町と期待して行った京都ですら、コンクリートジャングルがメインの風景だったことや、海という海の際がテトラポットやコンクリートで塗り固められていることに、耐えられなかったこと、など。まだ理由はあるようですが、今挙げるのはとりあえずこの2つ。

そう、もちろん全員ではないけれど、日本の大半の人が、きっと外国人排他主義なんじゃないだろうか。そんななかで、「在日本外国人の参政権付与」について語るのは、のれんに腕を押しているようなものかもしれない。



元をたどればみんな親戚。それでも戦争やめられない?

Youtubeのコメントにも「日本は日本人のもの」と書かれている意見がたくさんあるけれど、日本人っていったい何かと問えば、もともと、今の日本人は中国や朝鮮から来た人たちで、もともとの日本人(たとえばアイヌ民族や縄文人、出雲人エトセトラといった)は、ヨーロッパ人がアメリカに入植してインディアンを皆殺していったように、ことごとく滅ぼされ、またはもともとの文化を捨てるようにされてきた。こうして出来上がったのが、今の日本人。ヨーロッパとアメリカの関係で当てはめるのなら、私たちで言うと、中国・朝鮮と日本。ただ、アメリカには今でもネイティブアメリカン(もともとインディアンと呼ばれた人たち)が存在しているけれど、日本にはネイティブジャパニーズはもうほとんど存在していない。沖縄の人たちくらいかな。最後の純粋なアイヌの血を引いた人は90年代に亡くなっているし、出雲人も千家さんだけなのではないだろうか。千家さんも純粋な出雲人の血を引いているわけではもうないだろうし。私たちはもうむしろ、血の流れから言ってもネイティブジャパニーズと中国人・朝鮮人との混血で、文化的に見ても、完全に中国人の親戚。

歴史の流れを見れば、上記のようなことが伺える。のに、「日本人の血は純粋だ」とか、「日本は日本人のものだ」とか、どういう意味でみなさん言っているのでしょうか? 第二次世界大戦を経たとき、多くの日本人が軍政府によって「日本人の血は純粋だ」とか「日本は日本人のものだ」とか「中国を日本は征服するのだ」とか、洗脳するように”教育”されてきていた歴史があるけれど、今の若者の思想がこの流れからずっと続いているとすれば、日本で戦争はまだ終わってないようなもの、いつまた始まってもおかしくないというもの。平和を謳った憲法なんて、大半の日本人が戦争気分であるとすれば、いつ覆されてもおかしくなさそう。



憂う前に、今一度自分に確かめます

でも、そんなことを思っていたところで、もうひとつ最近の出来事で思い出したことが。 ドイツ語語学学校の教室では、あらゆる人種の人が必然的に集まってきていて、私は日本人、もうひとりの日本人、スペイン人3人、イタリア人2人、コロンビア系アメリカ人1人、台湾人1人、そしてドイツ人の先生。そのなかで、あるときその時間中、世界の問題について、特に戦争や紛争や宗教について、ディベートになったことがあった。世界の問題を解決するにはどうしたらいいか?という質問に、そのとき私がつたないドイツ語で必死に言ったことは、

「今世の中を操っている力のある人がほんの一握りいるとして、そのほんの一握りの人たちに操られている政治やそれに影響される一般社会の人たちが、声あげてアグレッシブにしている。その点、わたしたちのような違う意見を持った本当の意味での一般の人たちは、いつもおとなしく何も言わないことが、今の社会の不安を助長させる結果となってしまっている。だから、見ざる・聞かざる・言わざるで世の中の問題をただ(問題だなあ)といって見てるだけはなくって、わたしたちのような本当の一般の意見を、わたしたちがしっかり声を上げていかなくっちゃいけないんだと思う」ということ。

なので、しっかり自分の意見を磨いて、言葉に出来るように、していきたいと思いました。ただ、(ああ、日本の大半の人たちは今も戦争気分だなあ・・・)で終わらないで、なぜそれがおかしいと感じるのか、自分の意見はどうなのか。

私は、「在日本外国人へ参政権を付与」するのに賛成です。人は、住んでいるところの政治に参加できるべきだと思います。だって、生活がかかってるんだもん。政治がもしもともと日本人である人だけのものなら、もともと外国人を受け入れるべきではない。受け入れる体制がないっていうことだもん。でもそんな鎖国なんて、前近代的。それに、自分たちの祖先も実は大陸の人たちだったのに、それを棚に上げて「日本列島以外の人たちは来るべきではない」なんていったり、特に中国人や朝鮮人を「チョン」とかいって差別するのは、理にぜんぜんかなってない。むしろ自分の存在そのものを「ジャップ」といって否定してるようなもんじゃないだろうか。



中国での滞在。誰にも日本をお勧めできない悲しさ。

先日まで2週間北京に行ってきたけれど、地元の人たちと漢字の筆談で会話したり、地元の学生さんと意見を交わしたり、歴史的建造物など見たり、そこで学んだりしてきたなかで、ことごとく感じたのが、私たちのルーツだなぁ、ということ。生活習慣、宗教、建築、言葉、すべて中国から来てる。そのルーツを否定する人が今の日本でいかに多いことか、驚きを隠せない。中国もそれは同じで、中国政府は抗日感情を今でも煽り続けているところは、日本社会が反中感情を自ら煽り続けているのと同じ。どこまでも似てる・・・。

ただ、ひとつ中国のほうが良い感じだなと違いを感じたことは、人の良さ、フレンドリーさ。もちろん、一昔前ならそうはいかなかったかもしれないけれど、また全員がそうではないかもしれないけれど、中国人の人たちと話していて、私が日本人だといって、抗日感情をあらわにして冷たくしたりするひとはひとりもいなかった。
ここで、今私が想像するのは、日本で中国人の人たちが旅行していて(今まで中国人の人が単独で日本旅行すること自体難しかったみたいだけどこれからは違うはず)、こんなふうに温かくフレンドリーに接してくれることなんてあるだろうか、という疑問。

最低限会話が成立したとして、日本国民至上主義を露骨に表す人ばかりなんじゃないだろうか。でもこれは中国でも同じだったけど・・・中国至上主義な人ばかりだったので。あ、でも戦争体験者のセキヰブさんだけは違った。とってもリベラルだったな。
日本に中国人の人たちが行くとき、出会う日本人のひとたちが私が出会った人たちのようにみんな親切だといいな・・と願う。

・・・ところが最も、中国で誰にも日本への旅行を勧めるようなことはできなかった。こんな日本人の若者のコメントや社会の風潮を見てきていて、誰が「日本はいい国だよ、ぜひ一度行ってみることをお勧めするよ」とは言えない。むしろ、「日本に行くなら、短期間がいいよ・・・傷つく前に帰ることをお勧めします」というアドバイスをする状態だった。本当に日本に興味があって、日本語も勉強していて、っていう人には、もちろんそんなことは言わないけれど、それでも実際に日本を訪れることを心の底から勧めることは出来ませんでした。「日本って国はとっても大変だと思うけど、あえて進めることは出来ないけれど、あなたのようにとっても興味があるひとにとっては、きっと実りのあるものになると信じてるよ」という感じ。



遠くにいても・・・

いつか、この第一党の変化に加えて、いつかきっと若者も「本当の」「真の」問題に直面するようになって(日本民族の純血がどうのこうのという今までの政府や教育による思想宗教的なことではなくって、もっと明らかに生活に直面した危機や問題があるので、そっちに直面するようになって・・・)、いつか日本は怖い国ではなくなって、「日本はとってもいいところだよ、ぜひ訪れてみて」とすすめられるような国になるように、私も遠くからだけれど、「もう日本を離れたからもうどうでもいいや」ではなくって、出来ることはやっていきたいと思います。

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登録日:2009年 09月 13日 23:54:02

コメント

貴方の文章を読んで、その能天気ぶりに呆れ果てました。
お願いです。下記のビデオを視聴してもらえませんか?
(注)まさかと思いますが、「支那」を差別語(蔑視語)だと思っていませんよね?
もし「支那」が差別語なら、英語のchinaも差別語ということになりますが。
「中国」というのは、世界の中心の国という意味ではないのですか?そんな思い上がった国名は、中国だけですよ。(勿論、日本という国名もかなり思い上がった国名でしょう。ただ、直接的に自国を世界の中心であると表現していないだけマシでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=el3oI5nf7TA&feature=related

副島貴彦 @ 2009年 10月 04日 22:08:10

副島さん、はじめまして。不躾ですが、もしかして、こちらの副島さんと同一人物でらっしゃいますか? >http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%AF%E5%B3%B6%E9%9A%86%E5%BD%A6 ・・・だとすれば、コメント頂戴し、大変光栄です!


もともと「支那」を差別語と思ったことはなかったのですが、言及いただいたので、少し調べてみました。「支那」「中華人民共和国」等の国名について、今まで詳しく調べたことがありませんでしたが、中国の国名の呼び方に、なんだかとっても日本と中国の対立関係の歴史が深くかかわっているようですね。中国が独立の際に決めた「中華人民共和国」という国名に不満のあった、日中国交正常化以前の日本の世論や政論では、あえて避けて「中共」と言ったりしていた・・・といった歴史にリンクするのでしょうか。現在では日本で反中で「支那」と呼ばれているんですね。

支那も中華もひとつとなり(無理やりとはいえ)、中国の一部となった独立時、独立政府が選んだのが中華だったというわけなんですね。なるほど、黄河文明の中心であった場所「中華」を選んだんですね。人類が発明した道具の中でもかなりの重要要素である、文字・紙・羅針盤・活版印刷など、全世界でお世話になっている要素を生み出した中華を。確かに、中華はすごい発明を生んで、近代的だったのはすごい。でも、長い王朝時代によって、また現在もコミュニズムによって、前近代的な社会になってしまったのは残念だと思います。もったいない!

思い上がった国名についてですが、中国以外にももっとあるような気がしてなりません。イギリスの正式名称、United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandも、かな~~~~り、思い上がった国名のように聞こえてしまいます。いまだに先進国でかつ王国であるのにも度肝を抜きます。いまだに議会の力よりも王室の力が強いなんて、前近代的な気がしてなりません。こちらも、かつては産業革命を起こして、近代最前線を行っていた国なのに・・・いまや前近代的に見えてしまうなんて残念。なんてもったいない!


添付いただいたビデオを拝見いたしました。「外国人参政権反対」あるいは「シナ人の排斥」を謳う酒井信彦さんの映像ですね。これを拝見し、パートナーである彼(カナダ人)が日本で感じていた恐怖に、さらに共感することができました・・・。
科学者として当時日本に滞在していた彼によると、「もし災害であれ人災であれ、何らかの混乱が日本滞在中に起こったら、まず日本人は外国人である自分を襲ってくるだろう。実際に関東大震災時に、多くの朝鮮人が殺されている。」「もし自分が無実の罪で捕まっても、外国人であるがゆえに、公正な判断を受けることなどできないだろう。外国人であるというだけで犯罪者と決め付けられるだろう。」と、非常に恐怖を感じていました。
映像拝見した限り、確かにそう恐怖するのは当たり前だろうな・・・と、可哀相になりました。そもそも、カナダでは移民を広く受け入れていることから、バンクーバーなどでは特に、日本人移民がたくさんいます。中国人もたくさんいます。カナダでは日本人も中国人も、この映像内のように迫害されることは決してありません。いろんな民族が入り混じったことが当たり前であるカナダで育ってきたので、よっぽど日本社会の様子を見てショックだったんだと思われます。今でも「日本にはしばらく行きたくない」と、トラウマとなっています。私も、今海外に住んでいます。もしここで、あんな映像のように迫害されたら、すごくショックです。

映像拝見して、日本での生き難さにショックを受けてしまいました・・また、中国のコミュニズムに劣るとも劣らない勢いに、びっくりしました!ううむ、意図に沿えずごめんなさい。・・それでも、能天気かもしれませんが、(パートナーにも「まだ日本に期待することがあるの?」と呆れられていますが、) それでも、自分の生まれた国と文化なので、良い国になってほしい、これからの大変な世界を良い国となって生き延びて欲しいと願ってしまいます。・・・でもちょっとショックでした・・・。この映像はパートナーには見せたいようで見せられないですわ!

号外屋 @ 2009年 10月 06日 06:14:37

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