2008年 08月 31日

効果を見せた広島平和文化センターの戦略

米下院議長、広島を訪問へ 米現職要人で最高位

【8月31日 AFP】米国のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長が今週、広島の原爆死没者慰霊碑を訪問することが固まった。
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(c)AFP

AFPBB News


以前、広島から核廃絶を訴える米国人スティーブン・リーパーさんの記事をAFPで読んでここで紹介した。その時の記事を今一度確認してみよう。

■「未来への警鐘のため」、米国で原爆展を開催

リーパーさんは2007年、外国人として初めて、広島市から被爆体験を語り継ぐ役目を担う原爆記念資料館を管理する広島平和文化センター理事長に任命された。現在、米国50州101都市で「原爆展」を開催する運動を進めている。

これに対する米国での反応はさまざまだという。70代以上の世代が未だに日本に対して割り切れない感情を持ち、日本の「戦争被害」について聞くのを嫌がる反面、若い世代には純粋に原爆の話にショックを受け、涙を流す人も多いという。また、同行した被爆者に対し、米国を代表して謝罪したり、何かできることはないかと尋ねる人もいるという。

ただ、リーパーさんは「原爆展」が目指すものは、過去に対する贖罪(しょくざい)ではないと言う。

「訪問先ではまず、訪問の目的は過去を振り返ることでも、苦情を呈することでも、米国を責めることでもなく、人類の未来へ警鐘を鳴らすためだと強調しています」

■核のない世界への道筋示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」

リーパーさんは、核兵器の拡散防止だけでなく、核の廃絶というテーマが、米大統領選でもっと注目されることを望んでいる。

「核兵器は単なる兵器ではなく、われわれ人類を絶滅させる兵器なのです。われわれは核兵器、ひいては全ての戦争暴力をコントロールする方法を学ばなければなりません。それが広島のメッセージなのです」

さらに先を見据えるリーパーさんは、地球温暖化問題の解決に向けた道筋を示した「京都議定書」にヒントを得て、核兵器廃絶の道筋を示す国際協定、「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を提唱。国連(UN)総会での採択を目指し、現在、広島などが中心となり各都市で署名を集めている。

「京都議定書について、誰もが環境によいことだと認識しているように、核のない世界への公約だと誰もが考える協定を作りたいのです」。リーパーさんは、2009年10月までに「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を国連に提出したいと話している。

~以上がAFP記者が書いた原文です。

米国のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長が今週、広島の原爆死没者慰霊碑を訪問することが固まったことは、間違いなく、広島平和文化センター理事長スティーブン・リーパー氏の功績によるものです。彼を選んだ広島市の戦略がみごとに功を奏した!みごとだ。

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登録日:2008年 08月 31日 22:17:48