邪魔者は消せ④(この半年のロシア)

元チェチェンの独立派指導者を追悼したデモ発生 - ロシア

【モスクワ/ロシア 9日 AFP】モスクワ中心部で8日、チェチェン独立派武装勢力の元最高指導者、アスラン・マスハドフ(Aslan Maskhadov)大統領を追悼してデモが行われた。マスハドフ元大統領は、ロシアによるチェチェン共和国支配に反対し、ロシア政府から最重要指名手配され、2005年3月8日にチェチェンでロシア軍によって殺害された。写真は8日、デモ中に警察に拘束される反戦活動家。(c)AFP/ALEXANDER TITORENKO

AFPBB News


 二〇〇六年十一月一日、リトビネンコ氏は、ポリトコフスカヤ記者の殺害に関与した人物のリストを受け取るために三人の人物と接触した。 
 最初の人物がFSB時代の知己ルゴボイ氏で、ロンドン市内のホテルで会ったときに紅茶を飲んだという。二人目はこのとき同席していた別のロシア人。三人目が旧ソ連の情報機関の活動を調査しているイタリア人のマリオ・スカラメッタ氏である。リトビネンコ氏は彼からリストを受け取った。

◇また新たな暗殺?

 三人と接触した直後に氏は体調を崩し、翌二日に入院。一七日、容態が急速に悪化して集中治療室に移動され二三日夜に死亡した。

 十一月二五日付英タイムズ紙は「動機、手段、機会のすべてがFSBの関与を物語っている」と指摘している。

 その後、イギリスの捜査当局は、リトビネンコ氏と接触した元KGB(FSB)将校のルゴボイ氏を重要参考人にあげているが、まだ真相は明らかになっていない。一連の事件に関して、プーチン大統領はロシア当局の関与を否定している。よほどのことがない限り、真相は永久に明らかにならないだろう。

 はっきりしていることは、プーチン政権を批判する人が次々に殺されている事実である。その後も、今年三月にはロシアの「コメルサント」紙のイワン・サフローノフ記者が自宅アパートの階段踊り場から転落死した。彼は、ロシア製の戦闘機スホイ30と対空ミサイルS300をシリアとイランに売却するにあたり、欧米の批判をかわすために、ひそかに旧ソ連のベラルーシ共和国を経由させる計画があるという情報を掴んでいたというのだ。

◇民主改革派のリーダーが標的に

 このほかにも、リトビネンコ氏が暴露した内容はたくさんある。彼によると、ロシアの特務機関は一貫して暗殺を実行してきたが、ソ連末期から国内の混乱で外国にまで行っての行動はできなくなった。そのため暗殺は主に国内に限られていた。

 一九九一年から一九九三年までは暗殺活動はしていなかったという。

 リトビネンコ氏の指摘では、FSBをはじめとする特務機関が関与した暗殺は、民主改革派の安全保障問題専門家だったセルゲイ・ユシェンコフ(「ロシアの民主的選択代表代行」、民俗学者で民主改革派のソ連人民代議員として政界入りしていたガリーナ・スタロヴォイトワなどだ。このほかに歴代チェチェンの独立派指導者は軒並み特殊部隊に殺されている。

 これはどういうことかというと、日本なら、民主党の小沢一郎代表、共産党の志位和夫、社民党の福島みずほ、国民新党の亀井静香など、有力野党政治家が軒並み殺されているようなものだ。

◇歴代チェチェン指導者は軒並み殺害 

 とりわけチェチェンに関しては、すさまじい。一九九四年に紛争が始まって以降の歴代独立派政府大統領は全員殺害されている。

 そして日本の岩手県ほどのチェチェン共和国で、二〇〇〇年から〇四年末までに約1万八〇〇〇人が行方不明になっている。不明者の多くは、ロシア当局やチェチェンの傀儡政権によって拉致された人たちである。暗殺や裁判なしの処刑や拷問で多くの人が死んでいる。

 それでも〇三年までは、チェチェンを含むロシア連邦内に暗殺は限られていた。ところが〇四二月、中東のカタールに亡命していた元チェチェン独立派大統領代行のヤンダルビーエフ氏をGRU(ロシア陸軍諜報局)将校とみられる刺客が爆殺した(容疑者二人は逮捕)のを皮切りに、外国に逃れた人物の暗殺を再開したというのだ。(つづく)


追伸 日本でも反政府デモが企画
 ロシアではモスクワやペテルブルグで反政府デモが鎮圧された。日本でも、4月28日に反政府デモが予定されている。日本では選挙の日一日だけが民主主義。多数を獲得した自民・公明政権は、国会で野党の質問さえまともに受け付けず、つぎつぎに法案を強行採決している。このような独裁化に抗して抗議行動が東京で行われる。

 4.28沖縄デー復活 安倍政権打倒行動
http://www.geocities.jp/okinawaday428/

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登録日:2007年 04月 24日 09:00:00

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プロフィール
林 克明
(男)
チェチェン総合情報
平成暗黒日記
草の実アカデミー
■ジャーナリスト
■16回チェチェン入り。露店のおばちゃんから指名手配のゲリラ司令官、大統領まで知人 多数。チェチェンを入り口に、ロシア・世界・日本・政治・文化から人間の未来まで縦横無 尽に語る。
■著書「チェチェンで何が起こっているのか」(大富亮氏と共著)[プーチン政権の闇」「写真集チェチェン 屈せざる人びと」「世襲議員ゴールデン・リスト」など
■最新刊「トヨタの闇」(ちくま文庫・渡邉正裕氏との共著)
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