アンナ・ポリトコフスカヤの遺作「ロシアン・ダイアリー」

殺害されたジャーナリスト、ポリトコフスカヤ氏告別式 - ロシア

【モスクワ/ロシア 10日 AFP】殺害されたジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ(Anna Politkovskaya)氏の告別式が10日、モスクワで行われた。
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(c)AFP/ALEXANDER NEMENOV

AFPBB News


 06年10月7日、何者かによって射殺された「ノーヴァヤ・ガゼータ」紙のアンナ・ポリトコフスカヤ記者の遺作「ロシアン・ダイアリー」(NHK出版 鍛原多恵子訳)が版元より送られてきた。

◇なぜ彼女がころされたかわかる 
 今読んでいるが、なるほど、彼女は殺されるほど記者として仕事を立派にやりとげたのだとわかる。

 取材日記風で、2003年12月の不正に満ちた下院選挙の時期から、2005年末までのことが書かれている。

 さしずめ「暗黒日記」(清沢洌・きよさわきよし)https://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN4-00-331781-5のロシア版」というところだろう。戦時中の日本で外交評論家が書いた時局批判が「暗黒日記」だが、アンナの”ロシア暗黒日記”は、それより厳しい批判に満ちている。

◇捨てられた人たちが彼女に助けをもとめた

 この本を読むと、虐げられ、捨てられ、逃げ場のない人々が彼女のもとに助けを求めていたのだな、と今さらながら思う。

 行き場がなくモスクワまで流れてきたチェチェン難民、モスクワの占拠事件の元人質やその遺族、ベスラン学校事件で殺された人質たちの遺族らがこのジャーナリストに救いを求めているのだ。

 こうなるとジャーナリストの立場を越えた存在である。

 ぜひ一読をおすすめしたい。

カテゴリー[ アンナ・ポリトコフスカヤ ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 06月 29日 21:48:51

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プロフィール
林 克明
(男)
チェチェン総合情報
平成暗黒日記
■ジャーナリスト
■16回チェチェン入り。露店のおばちゃんから指名手配のゲリラ司令官、大統領まで知人 多数。チェチェンを入り口に、ロシア・世界・日本・政治・文化から人間の未来まで縦横無 尽に語る。
■著書「チェチェンで何が起こっているのか」(大富亮氏と共著)など
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