「プーチン政権の闇」執筆終了
【7月19日 AFP】露政府の批判を続ける、亡命中のロシアの富豪ボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovsky)氏は18日、最近発覚した自身に対する殺害計画に関し、ウラジーミル・V・プーチン(Vladimir Putin)大統領が個人的に指示を出したとして非難した。
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(c)AFP
単行本「プーチン政権の闇~チェチェン戦争・独裁・要人暗殺」(高文研)の校正が終わった。ジャーナリスト暗殺と元KGBリトビネンコ氏の暗殺事件がおきた昨年秋から今年5月までに書いた雑誌記事に加筆再編集してまとめたものだ。校正をしていて、この秋からロシアは大混乱になるかもしれないと、あらためて認識した。
◇暴走に歯止めはかかるか?KYの安倍首相と大マスコミ
この本の第一稿を書き終えてしばらくしてから、日本は大きく動いた。参院選における自民党の大敗と民主党の大勝利である。これにより、安倍自公政権の暴走に歯止めをかけられる可能性が出てきた。
このような結果をもたらした直接的要因としては、消された年金、閣僚の相次ぐ暴言、事務所経費に見られる政治とカネの問題、庶民大増税、などがあげられる。
しかし、もうひとつ忘れてならないのは、安倍改憲路線の破綻だ。膨大な貧困層を意図的に拡大させる一方、民主的日本、平和的日本をかなぐり捨てて、軍拡改憲・国家主義路線をひた走る政権に対し、多くの人が得体の知れない不安にかられている事実がある。その不安が選挙結果に現れているが、マスコミはこのことを指摘しない。
それどころか、永田町だけに通じる「人事」の話にマスコミ報道は終始し、自民党政治家を生出演させてピーアールさせるテレビ局。一連の流れを見ていると、KY(空気を読めない)のは、安倍首相ばかりかテレビ局と大新聞も同じだとわかる。やはり、お友達なんだなあ。
◇独裁化を進めてきたプーチンと小泉・安倍
この本「プーチン政権の闇」を書いている最中、日本もロシアも、権力者の考えることは絶望的なほど似ているとつくづく思った。
プーチン大統領は、ソ連崩壊後まがりなりにも民主体制に向かい始めたロシアを破壊し、旧体制=ネオソビエト・ルネッサンスにもどそうと独裁化を強めてきた。同じ時期の小泉・安倍政権は、戦後民主体制の破壊に情熱を傾け、戦後レジームからの脱却=戦前体制へもどそうと独裁化を強めてきた。
こうしたなかで、日ロ両国の民主派の抵抗は続いている。そのことを考えたとき、私が取材したふたつの裁判のことが思い起こされた。
◇死ぬ前に、生きているうちに行動を
ひとつは、過労死したトヨタ自動車社員の妻が訴えている「過労死裁判」。もうひとつは、出向先のトヨタ自動車で上司のパワーハラスメントにあい、うつ病になった社員が会社を訴えいてる「パワーハラスメント裁判」だ。このふたつの裁判は、決定的に違うとことがある。
「過労死裁判」は、死んでしまってからの裁判。「パワハラ裁判」は、死ぬ前に行動を起こした裁判なのである。
いまロシアで、心ある人たちが必死に独裁とファシズムと闘っているが、これは「過労死裁判」に近い。つまり、まっとうな選挙が成立せず、司法も機能しない独裁体制が確立されつつあるロシアでは、民主主義は死んでしまった。死んでしまった後に、民主主義と自由をもとめて、かなり絶望的な闘いを人々は挑んでいる。
それに対し、日本で闘う自由民権派の活動は、「パワハラ裁判」に近い。パワハラでうつ病になり死ぬ(自殺する)前に、なんとか立ち上がっているからだ。その空気が、今回の参院選の結果に現れているのだと思う。
◇この秋から冬にかけて街頭闘争が・・
二〇〇七年秋から二〇〇八年にかけて、二つの国は大きな変化を迎えるかもしれない。ロシアでは〇七年末に下院議員選挙、〇八年春には大統領選挙が控えている。公正な選挙が成立しないロシアでは、野党系市民が街頭闘争に出ることも予想される。
日本では同じ時期に、本格的な政権交代があるかもしれない。かつての細川政権で自民党は一時的に野に下ったが、比較第一党には変わりなかった。社会党村山政権のときは、自民党も連立を組んでおり、政権交代とは言えない。市民革命を一度も経験してこなかった日本が、選挙で平穏に政治を変えられる可能性があるのだ。
もし実現すれば、その経験は、私たち日本に住む人々の大きな財産になる。
そしてロシアでは、実質的に「プーチン・ユーゲント」である「ナーシ」という極右集団が、反体制派の青年グループを襲撃する事件が相次いでいる。
一方、プーチン独裁に反対する一部の若者は、無届けデモや省庁に乱入したり直接行動に出ている。秋から冬にかけて治安機関による弾圧や、民間右翼(実は官製右翼)による暴力行為もエスカレートするかもしれない。
選挙をとおして政治変革をできる可能性が低いロシアでは、大規模な街頭闘争なしで泥沼から抜け出すことは難しいだろう。
私は、けっこうノーテンキな人間だが、今回の本を書いていて、明るい見通しは出てこなかった。残念だが、それが事実である。あんまり明るいことばかり言ったり書いたりするとバカになってしまうので、これからはリアルな現実を見ていこうと思う。
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チェチェンの入門書
「チェチェンで何が起こっているのか」(高文研 大富亮&林克明共著)1800円
http://www.koubunken.co.jp/0325/0320.html
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9月6日(チェチェン独立記念日)発売
「プーチン政権の闇~チェチェン戦争・独裁・要人暗殺」(高文研 林克明著)1200円?
高文研ホームページhttp://www.koubunken.co.jp/index.html
カテゴリー[ 独裁政治 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2007年 08月 13日 17:18:16
コメント
ソ連時代に日本に来たロシア人が言ったのですが、日本人はかつてもっと優しさがあり 丁寧だった、と。 日本人のわたしたちはそういう目がなく気づかなかった、そして日本に住んでいながら 日本の良さなど感じていなかった、でも 軍拡競争に国の予算がつぎ込まれていたソ連から見れば余裕のあるうらやましい国だった、そういう国をお手本にしたかった。 日本でだって ソ連では 労働者が優遇されている 公平が 実現されていると思って、そういう姿を目指し、組合ががんばったりしていて、それなりに ずいぶん 基本的な権利が確保されていった時期がある。 結局、実際にそういう国があるかどうかとある程度関係なくとも、 理想とできるような国であることによってよその国民の役に立つことがある。愛するロシアを救うには 日本が 夢のような 非武装を 世界に示し続けることが大きいし、 ロシアの民主主義を救うことになるかもしれない。 痛みはつきもの、改革を などと言って強引に閣議決定と強行採決を繰り返していたK首相の体制を宣伝する雰囲気の朝ドラ 怖いですねえ、日本も。
T.K @ 2007年 08月 15日 09:01:35
上記のコメントを書きたくなったのは この本の著者が ロシアは怖い 暗い だけでなく 日本の問題、 わたしたち自身との接点を見る視点から書いていることがとても共感をもてたからです。 本日終戦の日、儀式好きの日本全体 雰囲気ばかりの 慰霊式などが 今日だけ報道されますが その正面舞台の 黄色と白の菊の花の上を覆っている黒い部分を見たらなんと 上を向いてたっているミサイルの形! 国民をまもるのは アメリカとの軍事同盟、確実な軍備です!というキャンペーンかと目を疑いました。
T.K. @ 2007年 08月 15日 09:06:29
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