佐藤正久は議員辞職せよ

自衛隊火力演習、戦車やロケット弾の射撃披露

【8月27日 AFP】毎年恒例の陸上自衛隊の「富士総合火力演習」が26日、富士すそ野の御殿場で開かれた。自衛隊員2000人が参加し、戦車・装甲車60両、航空機20機を使った演習を披露した。(c)AFP

AFPBB News


 ロシア軍や治安機関は、チェチェン戦争やテロリズムで謀略を続けてきた。わが自衛隊も謀略によって国の方向を誤らせ、国民・士民・現場の自衛隊員を危険にさらそうとしていることが今年中に明らかになるかもしれない。元イラク先遣隊長の佐藤正久参議院j議員(自民党)の「あえて巻き込まれる形で・・」意図的に戦闘状態をつくろうと画策していた旨の発言は、大問題だ。

 

 以下は、他のブログに書いた文章を加筆したものである。


 ヒゲの隊長こと佐藤正久参議院議員(自民党)は、心底から国民と民主主義をナメている。自衛隊の指揮官としても失格、政治家としても失格である。TBS(JNN)の取材に答えて、イラクに赴任中「わざと」戦闘に巻き込まれて戦争を開始しようと考えていたことを、話した。国会で充分に説明したうえで、議員辞職すべきだ。


■ここ数年で最悪の政治家暴言

 問題発言を振り返ってみる。TBSのインタビューに答えて佐藤氏は次のように答えた。

「自衛隊とオランダ軍が近くの地域で活動していたら、何らかの対応をやらなかったら、自衛隊に対する批判というものは、ものすごく出ると思います・・」

「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。目の前で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだという時は(警護に)行ったと思うんですけどね。その代わり、日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」

 TBS他の報道によれば「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれるという状況を作り出すことで、憲法に違反しない形で警護するつもりだった」とまで言い切ったのだ。

 「憲法に違反しない形」などと言い放っているが、憲法違反・違法であることを充分に認識しながらの発言であり、極めて悪質であり、この人物の思想と背後にある小泉・安倍先軍政治を象徴している。

 柳沢厚生労働大臣の「産む機械発言」、久間前防衛大臣の「原爆投下しょうがない発言」あるいは、赤城前農水省の事務所経費問題の比ではない。事務所経費で不正を働こうと、それで戦争が起こるわけではない。しかし、佐藤氏の考えていたことは、かつての関東軍の暴走と同じである。日本という国や国民を窮地に陥れていたのかもしれないのだ。

■部下の自衛隊員を「わざと」危険にさらそうとした

 発言部分で許しがたいのは、情報収集の名目で現場に駆けつけ、「あえて」巻き込まれる の部分だ。イラク特措法では、戦闘は原則禁止されてはいるが、同法17条では、隊員の命に危険が迫った時に限り現場判断で武器使用が認められている。つまり、17条が適用される状況を「わざと」つくり出そうとしていたということになる。

 こうして意図的に戦闘状況を作り出せば、当然部下の自衛隊員にも犠牲者が出る。侵略に対抗してやむなく武器をとるのではなく、米英のイラク侵略戦争を支援する形、実質的には侵略戦争に自衛隊が直接参加する端緒を意図的に作り出し、その戦闘に部下を駆り出して生命の危険を強要しようとしていたのである。

 それどころかイラクから帰国後の佐藤氏は、全国各地の講演会で、地元のイラクの人びとを尊重するとの発言を繰り返していた。しかし、これがまったくの嘘であることが判明した。戦争したくてしかたがなかったのだから、当然、自衛官ばかりかイラクの人びとも巻き込まれて犠牲者が出るだろう。

 自衛隊の指揮官として失格である。イラク赴任した佐藤氏の部下たちは、彼の発言を聞いてどう思うだろうか。全面的に支持するだろうか。

 そして、無事の帰還を祈っていたイラク派遣自衛官の家族たちは、どう思っていることだろうか。

■佐藤氏は国民を見下している

「日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」という発言にはアゼンとする。憲法はおろか、日本の法律なんてどうでもいい、と言っている。これが自衛隊の指揮官であり、国会議員なのだ。

 自身のヒロイズムに拘泥し、部下の生命のことはおろか、1億2000万人以上の人びと(国民)の運命に思いをはせる余裕がなかったのか。

 この開き直りは、国民・士民を愚弄するものだ。アジア民衆の大量の犠牲、日本人300万人以上の犠牲の上に、現在の民主的法体系は確立された。

 この発言は、焦土とした国土の中で、それなにり過去を反省し、必死になって新しい社会をつくろうともがき苦しんできた民衆・国民をバカにしている。そんな人びとの心と「絆」なんてどうでもいいと佐藤氏は言っている。

 そもそも国会とは立法府。国会議員は、法律を制定する機関の構成員なのだ。その議員が、日本の法律なんてどうでもいい、と言い放っている。これだけでも国会議員の資格はない。
 
 佐藤氏は、(1)立憲主義、(2)文民統制、(3)民主主義(国民主権) (4)法治主義、(5)命の尊さ をまるで理解していない。

■関東軍の謀略と同じ

 佐藤氏の発言を聞いて多くの人が思い起こしたのは、15年にも及ぶアジア太平洋戦争の端緒となった柳条湖事件であろう。

 柳条湖事件とは、1931年9月18日、中国の瀋陽市・柳条湖で日本軍が鉄道線路を爆破し、これを中国軍の仕業だとして日本軍は攻撃を開始、数ヶ月で中国東北(旧満州)全域を占領した事件である。

 これ以降、アジア太平洋戦争の泥沼に入り、1945(昭和20)年8月15日の悲劇を迎える。完全な謀略だが、佐藤氏が考えていたことも全く「謀略」である。

 日本国と国民を窮地に追い込んでいたかもしれないのだ。その責任は重大である。

■軍部の暴走を野党は国会で徹底追及すべし

 イラクの現場でこんなことを考えていたのだ。まったく文民統制(シビリアンコントロール)を無視するもので、これだけでも自衛官としての資格に欠け、国民に対する裏切り行為である。

 そうでなくとも、この間の防衛政策は、自衛隊制服組(軍人)の言いなりに自民党政治家が遂行している。また、6月に暴露された自衛隊情報保全隊による国民監視の実態もある。

 いつか来た道、軍人や軍部に政治が牛耳られる兆候があちこちで見られる。今回の佐藤氏の発言を放置すれば、さらにエスカレートし、民主体制そのものが危機を迎えるだろう。

 野党は、国会でこの問題を徹底的に追及すべきだ。そして本人に充分な説明をさせた上で、議員辞職勧告を突きつけるべきである。

■小泉・安倍政権・自民党の責任

 佐藤氏による文民統制無視と書いたが、実はちゃんと文民に統制されていたということも考えておく必要がある。それは当時の首相であった小泉純一郎総理とその周辺が、「お墨付き」を与えていた可能性もあるからだ。

 つまり、謀略によって、突発的に見える戦闘行為を自衛隊にさせ、集団的自衛権の行使や、海外における武力行使=戦争の実績をづくりを政権が認めていたのではないか、という疑念である。

 東京新聞07年8月23日の記事によれば、陸上自衛隊の組織的方針だった可能性がある。内部文書「武器使用権限の要点」と題されたA4判の小冊子。肝心な部分jは墨塗りしてあり、軍事組織が情報を独占し、国民に「見ざる・聞かざる・言わざる」を強要している。

 これを自衛隊独断でやっていたら大問題。そして政府の了承のもとに作成したとしても、こちらも大問題である。

 つまり、佐藤氏個人の思い→陸上自衛隊の組織的計画→政権そのものの関与
という図式だ。

■野党は国政調査権を行使して解明するべきだ

 野党は国政調査権を行使し、上記の内部文書の墨塗り部分を防衛省に公開させなければならない。また、佐藤議員をはじめ関係者を参考人・証人として国会によび解明してほしい。その上で佐藤正久議員辞職勧告を決議すべきではないだろうか。

 いずれにせよ、当時の小泉首相、安倍現首相、そして参院選でこのような人物を立候補させた自民党の責任は重い。

 弁護士グループらが、さっそく公開質問状を送ったのは当然だろう。

■「勝って兜の緒を締めよ」を知らなかった佐藤正久

 それにしても、今回の佐藤正久氏の暴言(本音)にしろ、閣僚の暴言にしろ、なぜこうも軽々と信じられない発言をする人が多いのか。人間が頭や心の中で考えていることを他人は支配できない。それでもこの場合、墓場までもっていくべきであり、佐藤氏のようにぺらぺらとテレビカメラの前で話すことではない。

 それは、「自民党による数の力で何でもごり押し」がまかり通り、批判されてこなかったことが原因であろう。普段から、考えの違う人の意見や批判に耳を傾けていれば、よく考えて行動し発言するはずだ。成功し続けて自らを律しないとこういうことになる。

 ふつう、人や社会国が変革しようというとき、敗北から学ぶことが多い。極めて優れた人物や社会システムがあれば、勝利をもとにさらなる前進をすることも可能だ。しかしそれは難しく、多くは敗北や失敗を教訓として新たな道を歩むものである。

 昔の人はよくしたもので「勝って兜の緒を締めよ」という言葉もある。佐藤氏は、どうやらこれを知らなかったようである。18歳までの彼がどのような環境にあったかは知らない。成績がよかったことだけは元教師の発言から分かる。

 18歳で防衛大学校に入って以降、エリートの道をひたすら歩んできた。自衛隊内でも確実に出世し、アメリカにも留学している。そして第二次大戦後初の軍組織の海外派兵の隊長として注目を浴びた。

 まさにスポットライトを浴び、マスコミからもてはやされた。一種のスターにされたといってもいい。帰国後の彼は、まさに肩で風を切って歩いていた。そして今回の参院選において、自衛隊の組織票で晴れて国会議員になった。

 勝ち続けた人生である。ちょっと冷静に立ち止まり、自らを省みたほうがいいのではないか。

 結論。佐藤正久氏は、部下の自衛隊員や国民の安心安全、幸せなど眼中にないことだけは明確になった。そして、戦争したくてたまらないこともわかった。

 このような人物が国会にいることは、百害あって一利なし。

追伸 それにしてもウソが多い

 イラクの文化や現地の人を尊重する、現場にいたからこそ平和の尊さがわかる、絆は大切だ・・・などと佐藤氏は言ってきた。しかしやっていることは正反対だ。あまりにもウソが多い。恐ろしくなってくる。 

 日本の破壊者・民主主義の破壊者は議員辞職すべきだ。このままうやむやにしたら、日本はさらに危険な方向に進むことは間違いない。

追伸その2  
[large]一将功成りて万骨枯る[/large]

 

カテゴリー[ 日本 ], コメント[3], トラックバック[1]
登録日:2007年 08月 28日 11:29:55

コメント

同感 徹底的に事実を解明することが大事.おおいに公開して議論してほしい。

呉 子亭 @ 2007年 11月 13日 10:31:13

辞職に際しどんな理由で承認されたのでようか?また辞職提出から承認までどれくらいの期間だったのだろうか?彼の場合、辞職に関する自衛隊法40条の解釈からすると辞職は簡単ではないはず。普通の隊員がやめようとしたら3か月~6か月も辞職承認をもらえない。辞めて次のステップに進もうとすることを妨害されその間精神障害を起こしてしまうほど苦しむことが多いのに彼の場合はどうだったんですかね?
防衛省と自民党の癒着?により選挙に間に合うように都合よく辞職できたのですかね?職権乱用があったのでしょうかね?

シビリアン @ 2008年 02月 15日 17:15:23

うーん。
でも正直、隣にいる仲間が殴られてるのを黙って見過ごしたら、結局その仲間たちから非難を受けるわけですよね。
地球に住む人間として仲良くやっていくための国連、そしてその一員である日本。
連合する国家という群れの一員として、平和を享受してるのだから、群れからはぐれる行為を犯すほうが、結局危険のような気がします。
前の戦争も、群れを離れたことが一因で起こったわけですし。
もちろん現場の自衛隊員の方には、常に無事でいてほしいですが、彼らはあくまで自由意思でその職を選んだのですから、それも仕事の内と思います。
僕はいわいる営業マンですけど、仕事で事故にあって死んだからって、うちの会社が非道だとはならないです。
彼ら自衛隊の方たちは、この世界の中の日本として、ほかの国に恥じない仕事のためにイラクに行き、僕ら日本国民の名誉のために代表して責務を全うしたわけです。
したがって、佐藤隊長には特別非はないと思います。
最後に、職によっては自らの命を賭けることとなる場合がありますよね。
飛行機のパイロット、消防官、警察官、その他いろいろありますが、自衛隊もその内の一つ。
自らの命をかけて職務を全うすることは、尊いことだと思います。
自己犠牲の精神、これは日本人特有の美徳とも思います。
彼らは少なくとも、貶される必要は全く無いと思いますよ。

ちなみにジャーナリズムとは、真実を、伝えることです。
すべて隠さず、伝えることです。
それは意図的に自己の思想を着色して伝えることではありません。
佐藤隊長の働きが海外に認められた点、現地住民に受け入れられた点、
またまれらの働きが、他国の派遣軍にとって頼もしくあり、評価された点など
を記載しないのは「公平」ではありません。
すべて伝えたうえで、自分はこう思う、という表現がいいと思います。

あと日本人として、人間としての道徳観念や現実に生きる人間の感情を熟慮しない貴方の物言いは、正直言って自己中心的なクレーマーのようで無様です。

あなたに権力がなくてよかったと思う。
きっとあなたのような短絡的なジャーナリズムでは、日本を一層駄目にしてしまうだろうから。

五十嵐 @ 2008年 07月 20日 21:28:55

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[メモ][人権][平和]佐藤正久自民党参議院議員の文民統制無視発言

チェチェン未来日記の8月28日のエントリー佐藤正久は議員辞職せよで知ったところ。もう1か月前の話だったのだが。 シビリアンコントロールを無視し,武力を海外で行使し,また部下を銃砲の前にさらけだすことを考えていたとは。 こういうのを正当防衛とは言わない。 佐藤氏

date:2007年 10月 08日 13:39:41

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