リトビネンコ暗殺容疑者と強姦殺害事件の犯人
【9月16日 AFP】ロシア連邦保安局(FSB)の元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ(Alexander Litvinenko)氏殺害に関与したとされるアンドレイ・ルゴボイ(Andrei Lugovoi)氏が選挙に出馬する方向で調整していることが明らかとなった。
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(c)AFP
06年11月に、元KGB中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏が、亡命先のロンドンで暗殺された。イギリス捜査当局は、元KGBのルボゴイ氏を容疑者として断定。ロシア政府に身柄引き渡しを要求するも、ロシア側は拒否。それどころか12月2日に予定されているロシア下院にルボゴイ氏が立候補するという。これを知って、私はチェチェン女性強姦殺人犯のロシア陸軍ブダーノフ大佐を思い出した。
■ロシアは世界にケンカを売っているのか?
KGB関係者が海外にまで行って政敵を暗殺。一時期このような行動は控えられていたが、2003年から海外での暗殺活動を開始した。
イギリスによるルボゴイ容疑者引渡しをロシアが拒否しているため、両国関係はきわめて険悪化していた。よりによって、この容疑者が極右政党の自由民主党から立候補する。これは、イギリスに対してだけでなく、世界にケンカを売っていることになるだろう。
しかも、ロシア国民のルゴボイ支持の声は強い。政府に統制されたロシアのマスコミは、暗殺事件について正確に報道していないという背景もある。
だがそればかりではない。独裁や人権侵害を西側諸国から指摘されると、逆切れして?非難の対象を支持し、道理で批判する側に対して強い反発をしめす。悪いのはイギリスをはじめとする西側諸国、というわけだ。
むろんロシアに限ったことではなく、たとえば従軍慰安婦問題や靖国神社問題で中国や韓国が日本を批判すると、逆に中国や韓国に対する反発が日本の”普通の人たち”の間でおきやすいのと似ている。
■ブダーノフ事件の悪夢
あのときと同じだ・・・・。私が思い出したのは、ロシア陸軍のブダーノフ大佐が18歳のチェチェン人女性を強姦した後に殺害した事件である。
2000年夏、私は被害者女性の両親に会って、遺体写真を見せてもらったことがある。残虐だった。
ところが、マスコミは殺されたチェチェン女性がゲリラだったなどと、デマを流し、世論を誘導した。強姦殺人犯のブダーノフ大佐が、あたかも英雄のように扱われた。信じられないが、これは事実だ。ただ、ロシアの犯罪軍人が名目だけにせよ裁かれたという極めてまれなケースとしては重要である。(もちろんほとんどのケースでは一切裁かれない)。
あのときと、今回のルゴボイ容疑者に対する「ロシアのB層」の反応は、まったく同じなのだ。危険な兆候である。
大切なことはひとつ。犯罪者は法によって裁かれなければならない、ということだ。
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登録日:2007年 09月 30日 22:48:46
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