プーチン独裁政権の延命策
【10月2日 AFP】コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は1日、ニューヨーク・ポスト(New York Post)紙とのインタビューで、ロシアの「権力の集中」に対する懸念を表明した。
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(c)AFP
ロシアの下院議員選挙が12月に行われる。独裁化を強めるプーチン政権の延命のため、あらゆる手段を尽くしているようだ。独裁を支える原点のひとつはチェチェン戦争だ。この戦争の推進と併行してロシアの独裁化・ファシズム化が進められてきたことに注意しなければならない。
◇比例代表で7%条項
与党「統一ロシア」とその協力政党が有利になるように、今度の選挙は選挙区を廃止して比例代表制になる。それも議席を獲得するには得票率7%という高いバリアを設けた。これだと与党をはじめ大政党だけが議会に進出できる。
おそらく、現政権に明確に反対している政党で議会に残れるのは、ロシア共産党ぐらいしかないのではないか。民主改革派の当選は難しい。
そうでなくとも、州知事選挙がすでに廃止されて、知事は中央政府の任命で就任することにされた。地方自治は民主主義の教科書と言われるが、それとまったく反対のことをロシア権力はしているわけだ。
日本でも、地方自治体の首長や地方議会議員が、国政選挙のときに活躍する。地方自治体の状況が国政選挙に相当影響する。だから、これだけでも政権与党に有利になることに加え、7パーセント条項だ。
◇首相就任で院政か
12月の下院選挙の後は、来年4月の大統領選挙が控えている。ロシアの憲法で大統領の三選はできない。プーチン大統領がそのまま続けることはできない。そこで、どのようにプーチン氏が権力維持するのか憶測が流れていた。
一期しりぞき、4年後に再び大統領選挙に出馬するというものだ。ただ、一度離れると権力をとりもどすのは難しい。その4年間に、政府関係の重要な役職につき影響力を保つ。上のAFPの報道によれば、首相就任を狙っているという。
考えてみれば、プーチン氏が首相に就任してすぐやったことは、第二次チェチェン戦争の開始である。当時はエリツィン大統領が病気であった事情もあるが、首相も権限がある。となると、チェチェンはもとより、現在はロシア全土に弾圧体制が拡大されている状況は、当分終わりそうにない。
チェチェン戦争による人権侵害を止めさせるには、ロシアの民主化しかない。いくらチェチェン側の情勢が変わろうとも、ロシアの支配層に問題解決の意志がないなら、いっこうに状況は改善されない。
チェチェン戦争は、チェチェンの問題ではなく、ロシアの問題だからだ。
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登録日:2007年 10月 02日 19:45:24
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