ちょっとの居眠りがっ!―スカンクの災難

国境を越えて旅するスカンク - カナダ

【モントリオール/カナダ 12日 AFP】重さ1.8キロのメスのスカンクが、水も食事もなしに5日間密閉されたトラックの荷台に積まれ、カリフォルニア州(California)から国境を越え、約5000キロ離れたカナダのモントリオール(Montreal)にたどり着いた。
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(c)AFP/Paul J

AFPBB News


電車で寝過ごし、気づいたら何駅も乗り越していた―そんな経験は誰にでもあるはずです。
でも、さすがに「国境を越えちゃった!」なんてことは、そうそうないでしょうね。

このお嬢、”スカンク”がゆえに、飛行機もトラックも乗車拒否!!
帰る手段がないというのです・・・・・・。

どうやら、とんだ大失敗になってしまったようですね。


カナダと言ったら、世界的にも有名な動物愛護国。
もちろん、動物にとっちゃ天国なんですが、それだけに「入国」が厳しいです。
つまり、広大な大自然に生息する、数々の野生動物を保存する目的で、外国からの動物、いわゆる「外来種」は野放しできないのです。
外からの持ち込みを規制すれば、国の機関(たとえば、ナンチャラ・ワイルドライフ・センターとか)をはじめとする研究所なり保健所なりも管理しやすくなり、動物は美しい姿のまま子孫繁栄していくことができるわけです。
また、動物界にまん延するさまざまな病気を防ぐことにもつながり、結果として人間も安心して生活できる、健やかな社会が形成されるというわけですわ。

オーストラリアも、動物の持ち込みがめちゃくちゃ厳しい国の1つです。
動物だけではなく、「動物に関わるすべての製品」に規制がかかります。
卵を使ったお菓子とか、子ども用の粉ミルクにも規制がかかります。
オシャレ着用のちょっとした革ジャンとかバッグなら大丈夫ですが、鰐皮のウンチャラとか、象牙のナンチャラというものは持ち込みができません。
ナゼか?
ワシントン条約も関係していますが、動物を殺りくして作る贅沢品について強く反対するなど、国民自体が自発的な自然保護的思想を持ち合わせていることも影響していると思います。

たとえば、犬を「入国」させる時。
空港での検疫はもちろんですが、予防注射、マイクロチップの装着など、事前にもろもろの準備が必要になります。
これは、あくまでも日本から持ち込む場合の条件で、国によっては無条件で却下されてしまうところもあります。
そのうえ、確か空港では2~6カ月身柄を拘留され、「本当にこの犬は病気がないか」と十分に監視されるのです。
カナダも同じような条件だったかな・・・・・・。

ですが、オーストラリアから動物を「出国」させるのは簡単なんですよ。
もちろん、「保護動物は除く」ですが・・・・・・。
オーストラリアからの犬を日本に「入国」させる場合は、確か、「成田ステイ、最長で24時間」だったはず。


そうそう、このスカンク嬢。
本文にもあるように、本当に縄張り意識がとても強いらしく、よそ者は殺されてしまうらしいです。
まぁ、スカンクに限らず、野生の動物は何でもそうですが、「社会」で孤立してしまっては生きていけないということですよね。
人間もそうですが・・・・・・。

「安楽死はない」とありますが、これはカナダというお国柄、そしてカナダ人という国民性を考えると、かなり私的な見解によるものですが、たとえ、このまま帰る手段が見つからなくても殺してしまうことは、まず、ないと思います。
同時に、肛門線の除去手術という選択肢もありえないと考えます。
なぜなら、仮にこのお嬢が元の場所に戻ることができたとしても、「悪臭」という武器なしでは、どのみち野生では生きていけないもの。
敵を威嚇できなければ、食われるしか道は残っていませんよね。
そうやって消去法で考えていくと、このお嬢、このまま仮住まいに定着することになりそうですね。
ただ、野生動物が囲われた生活をするということは、つまりは精神的な死に値するのではないでしょうか。
かといって、カナダで自然に放すことはできないし。

世界中の動物愛護団体よ!
こんな時こそ、役に立ってほしいですよね。


はて、さて?
このスカンク嬢はいったいどうなってしまうのでしょうか。
世界を揺るがす大ニュースではありませんが、何だか、今後の行方がとても気になってしまいます。

コメント[6], トラックバック[0]
登録日:2007年 01月 14日 07:34:07

コメント

昨夜、たまたま見ていたドラマ「アテンションプリーズ」みたいだ(笑)
主演の上戸彩ちゃんが、酔って居眠りしたトラックで、遠くへ運ばれ、誘拐騒ぎになってました・・・^^;

くぼ@赤ウサギ @ 2007年 01月 14日 12:12:46

そういえば、去年は日本でも、いろんな動物ネタが話題になりましたね。
関係ないですが、今日のニュースで、アメリカでイヌを巨大デブにしてしまった飼い主に有罪判決が下されてました。

hideinu @ 2007年 01月 14日 14:04:13

>くぼ様
それは大変だぁ(汗
居眠りって、でも、なんであんなに気持ちいいんでしょうかね?
たぶん、動物もいっしょ?


>hideinuさん
ご存じと思いますが、米国にはアニマルポリスなる組織があり、自分が飼育する動物を「動物の権利を守りながら、かつ健康的に」飼わないと逮捕されちゃうんですよね。
確かに、きちんと飼えば動物にとっても幸せだし、地域社会の平和も保たれるだろうけど・・・・・・。
肥満は犯罪なのか?

藤原Hikki @ 2007年 01月 14日 19:37:13

 
島国・日本では、居眠りしている間に国境を越えてしまった、等という事は有
り得ないですけど、大陸国だと起こりうる事象なのですよね…。

ちなみに、私は千葉を通り過ぎて、茨城まで連れて行かれたのが寝過ごし
の最長記録です。
 

高瀬 @ 2007年 01月 15日 14:24:18

ふむ・・・そのスカンクちゃん、どうしたもんか、としばし熟考してしもうた。
答えは出ない。
うーーーん・・・

すずか @ 2007年 01月 15日 20:07:39

>高瀬様
えーーーー!
茨城はスゴイかも!
私はあまり「乗り過ごし」で、大変な目にあったことがないのですよ。
電車でもとなりのおっちゃんに寄りかかってしまうほど爆睡するのに、不思議と自分の駅に着くと同時に、ぱっとめが覚めてしまうのです。

>すずか様
ねっ、気になるでしょ!
コレが犬や猫なら、「あらー、大変ね」くらいですむんだろうけど・・・・・・。
八方ふさがりのスカンク嬢の運命はいかに!?

藤原Hikki @ 2007年 01月 16日 09:12:41

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プロフィール
藤原ヒカル
藤原ヒカル
(女)
カンガルーの国、オーストラリアでジャーナリズムを学び、その後は現地で新聞記者に・・・・・・。業界へのデビューを果たすが、目指すところは”イラク”ではなく、”ミュージックシーン”だったりする。10歳の時にテレビで聖飢魔IIのライブを見て、デーモン閣下に一目惚れ。後にKISSなどの大御所を知って(普通は、逆!)、「話してみたい♪」とミーハー的な理由で英語を猛勉強。HR/HM歴20数年。現在は日本在住。企業や国家の政策などのコアな記事から外国人クリエーター、芸術家たちにインタビューして記事を書くのがお仕事。
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