コモンウェルス・ゲームは英連邦のオリンピック!

<コモンウェルスゲームス>パウエル 金メダルを獲得

【メルボルン/オーストラリア 20日 AFP】第18回コモンウェルスゲームス・メルボルン大会(Melbourne 2006 Commonwealth Games)、男子100メートル決勝。ジャマイカのアサファ・パウエル(Asafa Powell)は、自身の持つ世界記録には届かなかったものの10秒03をマークして金メダルを獲得した。銀メダルはナイジェリアのソジ・ファスバ(Soji Fasuba)が、銅メダルはトリニダード・トバゴのマーク・バーンズ(Marc Burns)が獲得した。(c)AFP/Peter PARKS

AFPBB News


■コモンウェルス・ゲームの概要
英連邦に属する国や地域が集まって競技を競い合う大会で、加盟国にとってはオリンピックにも匹敵するスポーツの祭典である。
日本人に馴染みのある大会で例えるとアジア大会のようなもので、それぞれの加盟国の代表するトップ・アスリートたちが、熱い戦いを繰り広げるのだ。

ちょうど開催の1年前にあたる2005年3月14日、同大会開会式へつなぐバトンリレーの火蓋が落とされた。バッキンガム宮殿には1000人以上の観客が訪れ、エリザベス2世はハンドル・リレーの第1走者に選ばれたオーストラリアを代表する2人、スーパーモデルのエル・マクファーソンとシドニー・オリンピック、女子陸上400Mの金メダリスト、キャシー・フリーマンにバトンを渡した。
このバトンにはビデオ・カメラが内蔵されており、開会式までに大会参加国70国以上の国々を渡り行く様子をインターネットを通して発信したことは、広く話題を呼んだ。

■ゲームの特徴
種目数は個人・団体の合計16競技28種目あり、水泳や陸上などの競技のほか、ラグビーやネットボール、ローン・ボーリングなど、英連邦諸国で特に馴染みのある競技がプログラムに含まれているのがコモンウェルス・ゲームの特徴である。
日本を含み、歴史的にアメリカと関連の深い国にはあまりピンとこないだろうが、このコモンウェルス・ゲームの加盟諸国の国民総数は全世界人口の25%にも値し、参加選手のレベルも非常に高く、競技中に世界記録が次々と更新されることも少なくはない。

さて、『コモンウェルス』つまり、『英連邦』とは、かつて大英帝国時代にイギリス領に属し、その後独立した国々で構成された連合体の名称である。
英連邦諸国では司法、行政、法律、教育などのシステムが似ていること、同じ文化を継承するなどのことが特徴として挙げられる。
1930年に英連邦加盟諸国は民主主義、人権、治安、発展を目指し、技術や経験を共有しながら発展途上の加盟国を支援することを活動の目的として結束、カナダのハミルトンで初のコモンウェルス・ゲームを開催するに至った。
国際間の問題により一時的に参加国が減少したり、4回に渡り大会名を変更するなどの混乱を乗り越え、第2次世界大戦中を含む1942~1946年を除いては、4年に1度のペースで開催されてきた。
1966年にジャマイカで開催されたことを除くと、過去17大会の開催国はほとんどが特定の先進国であったが、1998年にマレーシアのクアラ・ルンプールがアジアで初の開催地として選ばれ、真の意味で同大会が加盟諸国の平和と平等を目指していることを象徴づけた。

■オーストラリア政府の動向
オーストラリア連邦政府は多方面に渡り、精力的な活動を行った。
大会運営の警備や刻にあの治安維持の強化はもちろんのこと、発展途上国から参加する選手の輸送補助や数々のボランティア・プログラムなど、経費として日本円で約2400億円の予算を割り当てた。
また、敷地面積20ヘクタールの選手村を開催地であるメルボルン市内の中心部近郊に設置、3つのメイン競技場を結ぶ歩道橋の建設、主要駅の大改築などなど、気合の入れ具合がうかがえる。

コモンウェルス・ゲームの開催とトリノ・オリンピックの開催が重なっていたが、もちろん、オーストラリア人にとっては冬季オリンピックなど眼中にもない。
街中はコモンウェルス・ゲーム一色に染まりまくっていたという。
ただ、期待の星、水泳のイアン・ソープが病気のため欠場したことが、オーストラリア人にとってはかなりショックだったようだ。

3月26日で閉会した第18回コモンウェルス・ゲームだが、街中では興奮の余韻が未だに残っているようだ。

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登録日:2006年 03月 28日 23:50:26

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藤原ヒカル
藤原ヒカル
(女)
カンガルーの国、オーストラリアでジャーナリズムを学び、その後は現地で新聞記者に・・・・・・。業界へのデビューを果たすが、目指すところは”イラク”ではなく、”ミュージックシーン”だったりする。10歳の時にテレビで聖飢魔IIのライブを見て、デーモン閣下に一目惚れ。後にKISSなどの大御所を知って(普通は、逆!)、「話してみたい♪」とミーハー的な理由で英語を猛勉強。HR/HM歴20数年。現在は日本在住。企業や国家の政策などのコアな記事から外国人クリエーター、芸術家たちにインタビューして記事を書くのがお仕事。
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