「生き恥をさらしても・・・」無念の前原議員
【東京 31日 AFP】国内最大野党民主党の前原誠司代表は31日、送金メール問題の責任をとり辞任を表明した。代表就任後わずか6か月での辞任で、民主党が自民党幹事長の次男へのリベート送金を証拠不十分なまま提起したことの責任をとったもの。写真は、都内の民主党本部で会見を開き記者の質問に答える前原代表。(c)AFP PHOTO/TOSHIFUMI KITAMURA
国会を騒がせていた偽メール問題の責任をとるとして3月31日、永田寿康議員は議員辞職の決意を表明した。
そして、かねてより党内からもアンチ前原から何かとバッシングを受けていた代表の前原氏も”連帯責任”ということで代表の座を辞任することを表明。
小学校でなかなか意地の悪い担任が生徒同士に「○○さんがゴミをだれだれの机にポイ捨てしました」など、1週間の悪かったことをクラスメートの前で個人攻撃させ、最後に多数決で”被告”の有罪・無罪を決めるという、非常に教育上質の悪い”学級会”があったが、まったくそれと同レベルの波乱が、国の行政を司る国会で、1カ月以上も続いていたわけだ。
●一連の騒動
永田氏は2月16日の衆議院予算委員会で、ライブドアの前社長・堀江被告が昨年、自民・武部幹事長の次男に3,000万円渡したことを示する送金指示メールを入手したとして、公職選挙法違反の疑いがあることを指摘。
もちろん、武部幹事長は事実無根と完全否定。
対個人の対決から政党を巻き込むまでに展開し、武部幹事長をはじめ自民党としても永田氏へ証拠提出を要求。
これに対して「ネタ元の身の安全のため」と、証拠の提出を拒み続けた永田議員。
しかし今となっては、もともと提出できるような確たる証拠など持ち合わせていなかった永田氏のフライングだったことは周知の事実である。
また、2月22日の小泉首相VS民主・前原氏(前代表)との党首討論でも議論された。
といっても、党首討論終了10分前になって、やっと前原氏がオマケ程度に発言しただけで、いつもの威勢のよさは感じられなかった。
しかし、後になってその理由が推測できる。
というのも、同日の夜に民主党幹部らは送金指示メールが偽物だったことをマスコミに告白しているのだ。
つまり、前日まではあれほど自民党のあり方に問題ありと騒いでいた前原氏だが、党首討論の時点では、すでにメールには信憑性がない可能性が高いことを知ってしまったため、追求できなくなってしまったというわけだ。
壇上に立ちながら、今後の起こりうる波乱に青くなっていたに違いない。
とりあえずは、一連の騒動の責任を取るという形で、民主・野田国家対策委員長が辞任。
バツの悪さに加え、後任者問題も勃発した民主党のチームワークの悪さ明るみになったあと、渡部恒三新氏が国対委員長に就任することで、騒動は収まったかのように見えた。
●生き恥をさらしても代表として責任をとる
さて、当の永田氏は釈然としないまま強制的に開かされたともいえる1回目の謝罪会見の後、さらに風当たりが強くなり、ついにはガラをかわかさなくてはいけないほどに……。
そして2度の謝罪会見では、これまでの主張を完全否定。
その後、国会開催前の本会議場で武部幹事長へ深々と頭を下げたり、党幹部へ辞職を申し出たりなど、豹変ぶりはメディアでも広く伝えられた。
鉄砲玉として永田氏をこのまま議員に引き止めておきたい派と、ウミは切り取ってイメージ・アップを図りたい派のハザマで、永田氏の進退は綱引きの綱のように両側へ引っ張られた。
まぁ、東大出身エリートコースまっしぐらの坊ちゃんにはいい勉強になったはず。
お勉強だけできてもダメなのよ、世の中は……。
ちなみに、会津のケネディーやら国会の水戸黄門やらと言われている渡部新国対委員長は、もちろん後者。
サムライとしてなんちゃらかんちゃらと言ってはいたが、何のことはない、前原氏や永田氏のように暴走するタイプは国民的なイメージダウンになるので、これにかこつけて放り出してしまいたいだけ。
最後に一花咲かせたい渡部新国対委員長にとって、今回の騒動はまさにタナボタ。
訛りが盾となってあまり表には出ないが、渡部国対委員長はなかなかしたたかな策士であることは、業界では結構有名な話だ。
また、永田氏同様、「生き恥をさらしても代表の座にとどまり頑張る」と述べていた前原氏も、民主党の派閥が一変したことでお払い箱になってしまった。
今になって”責任をとって辞任する”というのは、もちろん、民主党が体裁をつくろっただけのもの。
何気に前原氏は、民主党支持者からの人気が高いから……。
まぁ、失脚したとはいえ、一度”沈んだ船も再び大海へ”ということがありうるのが政界の常。
まぁ、彼らは国民が血と汗を流して収めている税金で食ってるわけだから、一度政治家になったならきちんと義理は果たしてもらわないとね。
ちなみに、永田氏議員辞職と前原氏代表辞任の表明は、3月29日の衆議院懲罰委員会で、永田議員へ偽メールを渡したとされる元週刊誌のフリー記者、西澤孝氏の証人喚問を4月に行うと決定した矢先のことだった。
原告のない裁判がないように、関係者がすべて”責任をとった”今ではもちろん、証人喚問の必然性がなくなった。
悪者で登場した西澤氏だが、マスコミを通じて再び名前が売れたね……。
さて、一連の騒動で一番得をしたのはダレでしょう?
コメント[3], トラックバック[0]
登録日:2006年 04月 10日 02:06:54
コメント
渡部サンが配ったおきあがりこぼし、前原サンのだけ起き上がらなかったのには笑えました。
おきあがりこぼし程度でお茶を濁すなーーっ。
すずか @ 2006年 04月 14日 20:04:02
ははは(笑)
あの時の前原の複雑な面持ちが忘れられない。
意外と、したたかな渡部の策略だったりして。
前原のだけ”起き上がらないこぼし”になるように仕込んでたとか・・・。
いやー、これはウラのない勝手な憶測ですよ!!
でも、あれだけ渡部のウラの顔を知ってしまうと、何だか、今回だけは前原に同情票を投じたくなりました!
藤原Hikki @ 2006年 04月 15日 00:59:52
そして現在、うちの近くの選挙区では
補選で連日大騒ぎです。
どうなるんですかね~・・・
くぼ@赤ウサギ @ 2006年 04月 18日 20:40:19
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- 藤原ヒカル
- (女)
- カンガルーの国、オーストラリアでジャーナリズムを学び、その後は現地で新聞記者に・・・・・・。業界へのデビューを果たすが、目指すところは”イラク”ではなく、”ミュージックシーン”だったりする。10歳の時にテレビで聖飢魔IIのライブを見て、デーモン閣下に一目惚れ。後にKISSなどの大御所を知って(普通は、逆!)、「話してみたい♪」とミーハー的な理由で英語を猛勉強。HR/HM歴20数年。現在は日本在住。企業や国家の政策などのコアな記事から外国人クリエーター、芸術家たちにインタビューして記事を書くのがお仕事。
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