"Democracy will bring happiness to people"
【カトマンズ/ネパール 26日 AFP】カトマンズ(Kathmandu)では19日間にわたった激しい抗議活動の末、ギャネンドラ(Gyanendra)国王はテレビ演説を行い、2002年に解散した下院再開への同意を発表した。国内メディアはこれを歓迎し、「人民の力」の勝利を宣言、左翼武装組織ネパール共産党毛沢東主義派(Maoist)に対して、10年間におよぶ武装闘争を休止するよう呼びかけている。写真はカトマンズで、勝利を祝い行進する民主化支持者たち。(c)AFP/MANAN VATSYAYAN
1951年、トリブハン国王がインドの支援を得て王政復古をしてから、半世紀以上にもわたり続いた”絶対君主政体”が崩れた。
「人民の力」によって国が生まれ変わろうとしている歴史的な瞬間。
21世紀の現在でも、独裁的な政治体制が存在する国では多くの人々が犠牲となっているが、人権を求め戦い続け、国を変えるにいたったネパールの人々の勇気は尊敬に値するのではないだろうか。
●ネパールという国
意外なことに、ネパールへの最大援助国は日本。
ネパールは日本へ対し、衣類などの既製品を輸出し、日本からは自動車や機械などを輸入している。
国内の貧困撲滅は重要な課題とされており、外貨を回すために観光業に力を入れるも、最近では内戦のため観光客が減少している。
国民総生産(GDP)が3.5~4.0%に対し、インフレ率は4.0%以上にも上るなど、国の貧しさがかがえる。
しかし、約7万人の正規軍兵力のほか志願兵や一部警察を軍隊として運用するなどして、国防予算に約1億5000万ドルも投入している。
この金額は、ネパールが日本へ輸出している金額の約2倍にあたる。
5年間の義務教育である初等教育は無料で受けることができるが、文字を読み書きできる割合は成人男性で約63%、女性は35%ほどである。
ネパールの政党は「ネパール議会派(NCP-社会民主主義)」「ネパール議会派(民主)」
「統一共産党」「国民民主党」の4党に加え、非合法の「ネパール共産党毛沢東主義派」。
ネパール共産党毛沢東主義派は、いわゆる強硬派で、これまでに何度も政府軍と衝突を繰り返している。
今回再開することになった下院議員とは、35議席中25議席が直接選挙制で選ばれるもの(15議席は地方機関からの代表がによって選ばれる)だが、2002年にギャネンドラ国王は、治安悪化を理由に解散させていた議会である。
●これからのネパール
やはり、民主主義は人々が安全に生活するための重要な条件のように思う。
"Democracy will bring happiness to people"とは、前日ブッシュが小泉首相との対談のため来日した際の会見で語ったワン・フレーズ。
もちろん、これはネパールではなくイラクを指して言ったことだが、「ふーん、たまにはブッシュもいいこというねぇ」と思った。
中東和平問題を担っている某有識者の話によると、「民主主義自体は中東の人々は受け入れられる準備にあり、彼ら自身も”いいものだ”と言っている」という。
では、何が問題なのか?
アプローチの仕方だろう……。
中東の場合、文化も宗教も違うアメリカがどかどか乗り込んできて、突然”民主主義”と書かれた鉄のこぶしを振り回したわけだから、現地の人たちも、そう簡単には受け入れられないという意地がある。
しかし、一方、ネパールの場合は、国民による国民の運動で勝ち取ったもの。
これは、同じアジアの北朝鮮などと比べると、たいへん大きな進歩であり、ポジィティブな革命であると思う。
人々のパワーが勝利となった今回の大革命、ネパールの完全な民主主義国家の成立もそう遠くはないだろう。
コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2006年 04月 27日 14:45:45
コメント
長年の悪しき体制を崩すパワーというのは
相当なものですよね。
もし日本人がなにかの弾みで国家転覆し(オウム事件のように)独裁政治に陥ったとき
抵抗できるだけの根性はあるんだろうか・・・
くぼ@赤ウサギ @ 2006年 04月 29日 12:20:17
ハハハ、まずないだろうね。
今の日本社会は”さわらぬ神にたたりなし”っていうか、みんな自分のことばぁーっかでしょ、考えてるの。
日本が独裁政治に陥ったら、たぶん、友達を差し置いても、なんとか独裁者の腰ぎんちゃくになろうとする人が多いんじゃないんですか、自分が潤うために。
あーやだやだ。
これが戦後、西洋資本主義のコーラとチョコレートにほだされた日本人の姿ですわぁ~。
藤原Hikki @ 2006年 04月 29日 12:46:31
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- カンガルーの国、オーストラリアでジャーナリズムを学び、その後は現地で新聞記者に・・・・・・。業界へのデビューを果たすが、目指すところは”イラク”ではなく、”ミュージックシーン”だったりする。10歳の時にテレビで聖飢魔IIのライブを見て、デーモン閣下に一目惚れ。後にKISSなどの大御所を知って(普通は、逆!)、「話してみたい♪」とミーハー的な理由で英語を猛勉強。HR/HM歴20数年。現在は日本在住。企業や国家の政策などのコアな記事から外国人クリエーター、芸術家たちにインタビューして記事を書くのがお仕事。
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