行政学も様変わり

昨日は学会に出席のため吉祥寺にある成蹊大学に行った。
38年ぶりの再訪だがキャンパスの雰囲気は変わっておらず、とても懐かしかった。
さて学会とは日本行政学会である。2003年にはじめて出席してから5年がたつがこの5年でずいぶん変わったなと感じたのが最初のプログラム共通論題1「公共サービス論再考」を聞いた時である。
もはや誰も公共サービスを民間に委ねることの是非は議論していない。そして行政が「マネージメント(経営)」される対象だというのは当り前の概念になっている。そして議論の焦点は「行政による公共サービスの解体」後の行政の役割や「権力」のありかた、多様な公共サービス提供主体間のガバナンス(コントロールやレギュレーションによる公共性の担保や調整)に移っている。
以前誰かから社会科学というのは新しい現象をすぐには取り上げない。取り上げるのはそれが研究対象として「落ち着いて」からだ、という話を聞いたことがあるが、なるほどこういうことだったのか、と納得させられた。
センセーショナルではないが知的に刺激的な議論になるのはさすがアカデミズムだ。筆者もこれが本職になってしまったのでせいぜいがんばらなくては。
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登録日:2008年 05月 11日 00:19:01
ITすぐれもの

ITの戦いでは敗色濃厚だが、これはなかなかのすぐれもの。
退職祝いの記念品にiPod-nanoをいただいたので、3月まで筆者が勤めていたヤマハのNX-A01を買ってつないで見た。
http://www.yamaha.co.jp/product/av/prd/speaker/nx-a01/index.html
今まで使っていたパソコン用の小さなスピーカーとはまったく別物の音質。今、モーツァルトのレクイエムを聴いているが、大きさからは信じられない大迫力である。
これは自宅なのでもうひとつ買ってみどり丸さんご指摘のように研究室にも置こうと思っている。
iPodはおもしろいというかなんというか、モーツアルトが途中なのにいきなりサンタナになった。どうしてだろう。実はまだiPodというものをよく把握していない。
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登録日:2008年 05月 08日 00:49:29
「井上ひさしさんと小田原のまちづくりを語ろう」

4月30日は「井上ひさしさんと小田原のまちづくりを語ろう」実行委員会主催のシンポジウムにパネラーとして参加した。
実行委員会は城下町ホールの見直しを求めている市民有志を中心に、小田原市の文化やまちづくりに強い関心を抱く人々で構成されている。
当日のプログラムは以下のとおり。
第一部 「文化をはぐくみ、楽しむ「場」をめぐって
主催者あいさつ
「文化・芸術によるまちづくりとホールの役割」・・・桧森隆一
「演じるものからみた使いやすいホールについて」・・・橋本英治(劇団前進座監督・演出家)
中村靖さんの独唱 ピアノ伴奏 柴田かんな
第二部
井上ひさしさんのお話
パネルディスカッション
パネラー 井上ひさし、桧森隆一、橋本英治
コーディネーター 宮島真希子(神奈川新聞)
橋本さんがかなり具体的に城下町ホールの計画の欠陥を解説されるので、筆者はその前提として、パワーポイントを使って次のような話をした。
1.自己紹介
2.科学技術と音楽のスパイラルな発展
3.経済と文化・芸術のスパイラルな関係
(地域経済にとっての地域文化・芸術は投資)
4.公共ホールの役割
5.そんな役割を果たす良いホールとは?
6.残念ながら良くないホールの例
城下町ホールはどうでしょうか?
話の中で谷川俊太郎さんの「アリオスに寄せて」という詩を引用した。
アリオスに寄せて
谷川俊太郎
からっぽはすばらしい
なんでも いれることができるから
でもいつまでも ためておかない
またからっぽにして ハコはまつ
あたらしいもの たのしいもの
ハコはいきて こきゅうしている
ハコのなかで ひとはうたう
ハコのなかで ひとはかたる
ハコのなかで ひとはおどる
ハコのなかは そととはちがう
わくわくどくどきはらはらさせる
ハコはいきて こきゅうしている
「ハコのうた」
(いわき芸術文化交流館アリオス広報紙 vol9 より引用)
公共ホールとは何か、についてはこの詩に尽きているように思う。
はたして城下町ホールはこのようなホールになるだろうか?
さて、井上ひさしさんのお話はボローニャの例を引きながら文化・芸術とまちづくりについて語りながら、引き比べて小田原での物事の決まり方や城下町ホールの現在のプランをユーモアたっぷりにちくりと批判する味わいの深いものだった。
後半のパネルディスカッションは、今まで公共ホールの設計や計画に諸々の疑問を抱いていた3人が、城下町ホールの設計を見てついに堪忍袋の緒が切れて、小田原に縁もゆかりもないのに駆け付けた、という感じがよく出ていた。
井上ひさしさんの話によると、小田原市長は「一度決まったことに反対するのはアカだ」と言ったそうだが、一部では市場原理主義者と思われている筆者までアカ呼ばわりは誠に光栄である。
厳しい財政状況の中、貴重な財源を最大限効果的に使って本当にいいホールを建て、小田原の文化・芸術やまちづくりを振興させたい。そのために、あのホール設計はないだろう、というのが当日の集まった皆さんのコンセンサスだったのではないか、というのが参加した感想である。
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登録日:2008年 05月 07日 00:56:08
記録更新

前にも書いたが、筆者は42年間毎シーズン欠かさずスキーに行っている。
今年も転職騒動などで記録が途切れそうになったが、ようやくスキーに行く
ことができた。これで43年間連続である。
場所は昨シーズンと同じチャオ御岳スキーリゾート。50歳以上のシニア一日券が2000円というのがうれしい。
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登録日:2008年 05月 04日 22:52:00
団塊IT戦記

4月からの転職と引っ越しに伴い、IT環境の整備もかかせない。
当面はいつも持ち歩いているモバイルのVAIOを大学に持ち込んだが、個人用のプリンターがすぐに必要なので、ヨドバシカメラに買いに行ってブラザーのDCP-350Cという複合機を買い、持ち帰ってすぐにセッティング。ドライバーのインストールもうまくいった。
大学内の無線LANの設定も順調。有線LANも最初は使えなかったが翌日にはなぜか使えるようになった。大学の一部のサーバーにアクセスできないので各種申請書がダウンロードできないとか、大学が使っているGmailの受信ボックスが更新ボタンを押さないと開かない、というのは不便だが許せる範囲である。
プリンターは安くて使いやすいので、自宅アパート用に同じものをヤマダ電機で買ってきた。VAIOには同じ機種のプリンタードライバーが既にインストールされているので何もしなくていいかと思ったらなぜか動かない。いろいろやってみて、ちゃんとプリンター個体を識別してドライバーの複製ができていることを発見。つまり使用するプリンターをDC350CかDC350C(コピー)かを選ばねばならないのだ。おじさんはこんなところでも手間取る。
さて、移動中も動画など重いデータを扱うので、今まで使っていたウィルコムに変えてEモバイルD02NEを買った。何しろ下り最大7.2mbpsはウィルコムの30倍の速さのはずだ。ところが、これがいくらやってもVAIOにインストールできない。
サポートセンターに電話して、その指示通りやってもぜんぜんだめ。サポートセンターは、誰かほかのパソコンにインストールして見て問題がEモバイルにあるのかVAIOにあるのか確認してほしいとのこと。そこで弟のパソコンでやってみたらインストールできるではないか!原因がVAIOとわかったのでソニーのサポートセンターに電話。
ここではあっさりと、リカバリーしてください、との指示。つまりバックアップを取った上でパソコンを工場出荷時の状態に戻すのである。外付けハードディスクを用意し、再インストール用のOfficeのディスク(これも消えてしまうので)を家から持って来てさあやろう、と思ったら、何と家にAC電源を忘れている。この作業はいくら長時間駆動を誇ってもバッテリーではできないため、連休で家に戻るまでお預け。
さて、大学で使うパソコンを研究費で購入するため、大学の近くのPCデポへ。そこで買ったのがHP(ヒューレットパッカード)のノートパソコンPavirion6700シリーズ。何しろ15.4ワイド液晶画面にCPUがCore2DuoT7250 2GHZ、メモリーが2GB、ハードディスク120GBでたったの8万9千円という安さ。ついでにアパート用にフレッツ光を申込み、開通するとこの店で使える一万五千円の割引券をもらう。
早速持って帰って大学でセッティング。大学で一括契約しているOffice2007のディスクを借りてのインストールもうまくいき、まずは快適。
ところが、ついでに買ったマイクロソフトのコードレスマウスがいくらやっても動かない。相性が悪いのだろうとあきらめてアパートに持って帰り、VAIOでやってみたがやはり動かない。そのうち、USBに差し込む装置にマニュアルにも書いていないポッチを発見し、押してみたら急に動くようになって解決。まったく不親切なマイクロソフトだ。
次に、このパソコン、なかなか具合がいいのでアパート用にもう1個買おうと思い、また大学の近くのPCデポへ。今度は個人用なのでOffice2007が入っているのを買う。この辺は遵法精神である。それでも1万五千円の割引券を使ってお値段は九万四千九百円。安い!
ところがアパートに持ち帰ってセッティングすると致命的な欠陥が。なんと肝心のbackspaceキーが動かない。さらにhとgのキーも動かない。himoriと打ち込んでもimoriになってしまう。これにはまいった。翌日、梱包などすべて元の状態に戻してレシートや保証書とともに買ったPCデポに持ち込む。店内の診断・修理コーナーで見てもらい、その場でめでたく新品に交換と相成った。そもそもパソコンは商品としての完成度が低いうえに、安いものを買ったのだから、これぐらいで驚いてはいけないのである。H○やD○○○ならこういうこともあるだろう、という覚悟が必要だ。
交換品は何事もなく作動し、フレッツ光ともつないでまずは快適な環境が完成。フレッツ接続ツールをいちいち立ち上げないとインターネットエクスプローラーが立ち上がらない、などいくつかの謎は残っているが今のところ不自由はない。
あとは、またマウスを買ったのでこれからインストールする。果たして動くかどうか。IT戦記はまだまだ続くのである。
筆者は気が長いのでITの戦いを淡々と続けているが、おじさんは概して気が短いので、普通ならここまでに何回もちゃぶ台をひっくり返しているだろう。
だが、最近アメリカのIT業界ではZENがはやっているという。ITは腹が立つことが多いので、ZENで心を鎮めよう、ということなのだろうか?筆者の買ったこのHPのパソコンもZEN-design ”SHIZUKU” とかで表面に何やら竜安寺の石庭のような渦巻き模様が入っている。ITには心の修行が必要なようだ。
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登録日:2008年 04月 30日 11:03:22
研究の充実じゃなくて・・・

研究室の充実。
ドアを開けると正面にはロイ・リキテンスタインの「WOMAN IN BATH」
本物は5億円くらいするが、飾ってあるにはもちろん額装したポスター。
左側の壁にはクリストのドローイングのポスター。ベルリンの帝国国会議事堂
を包んだ時のもので、以前このブログで書いたように、筆者はこの作品が
出来上がるのを現地で見ている。思いで深い作品である。
コーヒーメーカーとミントンのマグカップ(1客1980円と格安)を買って自分で
コーヒーをいれてみたが、いま一つおいしくない。
あと小さな冷蔵庫を入れたが、ほかに足りないものはないかな?
(ベッドは入れません)
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登録日:2008年 04月 23日 14:59:02
教授の身分

(世界最古の大学、ボローニャ大学の紋章)
筆者がもらった辞令には次のように書いてある。
「学校法人〇〇学園の職員に採用する
〇〇大学勤務を命じる
教授に任ずる
(平成20年9月30日までは試用期間とする)
平成20年4月1日
学校法人〇〇学園
理事長 〇〇〇〇」
つまり私は学校法人の職員である。配属先が学校法人の一部門である大学で職名が教授ということだ(しかも9月30日までは見習である)。
教授会に出たところ、いまだに教授会の自治のたぐいをいう人がいたので驚いた。
今から900年前、世界最初の大学ボローニャでは、大学は治外法権で地域の権力から独立していた。学内を治めるための自治組織があり、その最高意思決定機関が教授会だった(たぶん)。
大学の自治、教授会の自治というのはその伝統を受け継いているのだが、現在では大学はもちろん治外法権ではない。日本ではそれどころか文科省の規制に縛られ、助成金で手綱を握られている。
また、多くの私立大学では、学校法人全体の経営から見れば大学は必ずしも「エース」とは言えない。専門学校や中学高校の黒字で大学の赤字を埋めているケースは多いと思われる(筆者の大学がそうだと言うわけではないが)。
もちろん、教育内容が経営の要請によってゆがめられることがあってはならない。つまり学問の自由、思想信条の自由は守られねばならない。それを守るのは教授会の役割だろう。
しかし、経営的に自立していないのに最高意思決定機関だというのはいかがなものか。意志決定というのはお金の問題を含まなければ意味がない。自治云々を言うなら、大学の内容を充実し、魅力度と社会的評価を高め、文科省の助成金をあまり当てにせず、学校法人内の経営的地位を高めるのが先決だろう。
わが大学の新学長は「形式的な教授会をだらだらやってもしょうがない、意志決定のスピードが勝負だ」と教授会を2か月に1回開催にし、主な内容は月2回開かれる運営委員会(筆者もメンバー)で協議することにしてしまったが、これに対して「民主的でない」と文句を言う先生もいる。
改革とそれに反対する守旧派の構図は、どこも似たようなものかも知れない。
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登録日:2008年 04月 22日 13:19:15
かばんがころころ

怒涛の2週間がすぎ、大学の授業も2週目に突入。
授業の準備の合間に会議や打ち合わせ、中国から来た交換教授との会食(この方面の委員会の委員長にさせられているので)などスケジュールが目白押し。
疲れと寝不足で、乗り物に乗って座るとすぐに寝てしまう。今日は非常勤をやっている授業(今日は雨にもかかわらず学生が二人来てくれた)が終わり、在来線で帰ったのだが、やはり疲れてすぐに寝てしまった。
電車の中がさわがしくてふと目をあけると、前の方で乗客のおばさんたちが騒いでいる。「これ、誰のかばん?ころがってきたわよ」ふとみると隣の席の足元に置いておいたパソコンや本の入ったキャスター付きのバッグがない。
バッグは写真の電車の通路を倒れずにまっすぐころがって、車両のはじにぶつかって止まったのである。あわててとりにいっておばさんたちに笑われてしまった。
疲れはたまっているが、授業はだんだんペースがつかめるようになった。あと少しでゴールデンウィーク。それまでもうひとがんばり。
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登録日:2008年 04月 18日 22:47:43
こまっちゃう~な~
一昨日の2時限、1年生の選択科目「現代企業と社会」の第1回目。
教室に行くと学生ががあふれて難民キャンプ状態!机と机の間の床にまでべったり座っている。後で出席カードを数えてみたら175名。定員は100名。
急遽事務室に走り、大教室に変えてもらい、ぞろぞろと移動。 学生を使って出席カードを配り、ロスタイム20分でなんとか授業が始まった。
50部しか用意しなかった資料は配らず、パワーポイントだけでやろうとしたが、こんどは教室のパソコンがUSBを読み取らない。事務の人とヘルプデスクの人が復旧している間、マイク一本のしゃべりで何とかつなげる。
やっと復旧して30分遅れでパワーポイントをスタートさせたが、ハイパーリンクを使って、YouTube で初音ミクの3D映像がハレ晴ユカイを踊るところでは、残念ながら音声が出なかった(学生からは、先生、踊って、の声も)。
基礎的なことは他の先生がやっていると思うので、実務家教員の筆者としてはこの授業では思いっきり企業の最先端の動きを取上げて行きたいと思っている。
まじめな技術系企業(ヤマハ)が開発し、ソフト屋(クリプトン)が付加価値をつけてヒットしたが、CGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)やオープンソースの時代に対応するビジネスモデルができていない、という企業戦略の最先端の課題を初音ミクの事例で紹介したわけだ。
JASRACモデルもだめ、Googleモデルもだめ。だから皆さん一緒に考えましょう、という内容。わかりやすさは工夫しているが、一年生対象でも内容で妥協はしないのでかなり難しいだろう。
さて175人が何人残るか?来週が楽しみだが、終了後教壇にきて「自分、
ニコニコ動画に投稿してますが、法律は大丈夫っすか?」と聞きに来る学生がいたり、1回目としてはまずまずの反応だったと思う。
危機に動じないのがおじさんの強みだが、でも疲れました。
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登録日:2008年 04月 16日 00:40:28
今日の夕食
半単身赴任をはじめていくらもないのだが、もう一人で外食がいやになってしまった。
家で食事ができる準備はまだできていないのだが、とりあえず持ち帰り寿司でかった握りのパックを衣装ケースの上にならべて準備完了。
飲み物は例の紙パックのワイン BANROCK STATION の白(シャルドネ)、2リットルだ。これも変に甘くなくてまあまあだと思う。
テレビもないのでワンセグ携帯の小さな画面を老眼鏡をかけて見ている。
こんな感じで一人暮らしの夜がふけていく。
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登録日:2008年 04月 14日 23:17:25
- プロフィール
- Ryuichi Himori
- (男)
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教員に転職しました。その他行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、県生涯学習審議会委員、県NPOパートナーシップ会議委員などを務めています。行政への企業経営手法の導入や、文化政策、地域政策、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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