創造都市

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先月見たのが、スーパー一座公演、大須オペラ「青ひげ」。

会場は名古屋の大須観音のすぐそばの大須演芸場。

商店街の横の小さな芝居小屋。売れないころの泉ぴんこやビートタケシも出演したという、大衆芸能の殿堂、庶民の劇場だ。

壊れそうな建物、安っぽいファサードを通ると、そこは提灯のぶら下がる200席もない小さな空間。

でも、ちゃんとオケピットがあって、小編成のオーケストラ(学生アルバイトも混じった)がならんでいる。

序曲が終わり、幕が開くと、書割の背景に不釣合いな大きな登場人物が。つまり、びっくりするほど舞台が小さくて、思わず笑ってしまう。

出し物はオッフェンバック作のオペレッタ「青ひげ」。


といっても高尚なものではない。歌詞もせりふもすべて日本語。

歌あり、踊りあり、笑いあり、そしてほろりとさせる、誰でも楽しめるエンターテイメント。

もともと陰惨なペローの童話をハッピーエンドに変えたドタバタ喜劇のオッフェンバック(有名な天国と地獄の作曲者)の原作が、さらにドタバタ度を増している(王様がタケチャンマンの格好をしているとか)。

理屈ぬきでおもしろい。歌手が音をはずすのもご愛嬌だ。

もともとオペラ、オペレッタはこういうものだったはず。

さすが名古屋は都会、こんな公演が成り立つとは(役者がバイトしなければ食えない、という意味では成り立っていないが。)

多数の人口の中から、少数の物好きを集めて芸術・文化創造を成り立たせるのが、都市の役割りだ。いまはやりの「創造都市」というのは、都市にとって当たり前の機能ではないだろうか。

カテゴリー[ これを見た ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2006年 08月 17日 21:18:26

コメント

「いまはやりの『創造都市』というのは、都市にとって当たり前の機能ではないだろうか。」
創造都市について、桧森さんのご意見と同じですので、ここで一言!

大昔、通産省を中心にマルチファンクション・ポリス構想(多機能都市構想)というものを検討していました。
これを、まずオーストラリアに輸出するという話で、国内の企業がよってたかって金を出して(もちろん投資ですね)事業を組み立てるというしろもの。私は、まだ表に出てない段階の政策研究にかかわっていたのだが・・・・。
よくよく考えると、都市ってそもそもマルチファンクションであるのに・・・・と、見事にプロジェクトは崩壊しました。

そこで創造都市ですが・・・・なぜにそのようにあえて言わないといけないんだろうか?! 最近、学者の世界も自らのたつ位置が揺らぎはじめて、足元にコンクリート流し込んでぐらつかないようにとひたすら周辺(境界)領域を拡大しようとする傾向が見えます。文理融合ならいざ知らず、何でも自分の領域に囲い込もうとする傾向が見えすぎますね。特に経済学者が顕著です。
浜松はその典型と持ち上げられて有頂天になってはいけませんね。

うなさか @ 2007年 03月 27日 19:30:09

うなさかさん
そうなんですよ。元祖創造都市の大阪市立大学のS先生はその著書で浜松市を取り上げていますが、理由はさっぱりわかりません。

himori @ 2007年 03月 28日 00:10:42

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Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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