東京都現代美術館

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おとといは久しぶりに東京都現代美術館。

まずは常設展示へ。入り口にはおなじみヤノベケンジのロッキング・マンモスがお出迎え。
リキテンスタインの「ヘア・リボンの少女」にも再会(漫画に6億円事件で有名)。筆者は20世紀美術のファンなのでおおいに楽しめた。で、思ったのは、やはり芸術家にはパトロンはいてもクライアントはいない、ということ。そこが建築家やデザイナーとの違いだ。

確かに岡崎乾二郎の羽咋の家「TO邸」の模型も展示されていたが、あれはどう見ても住宅としての効用を買ってるわけではないので、施主はクライアントでなくパトロンである。

次に「サイバーアーツジャパンーアルスエレクトロニカの30年」へ。写真は八谷和彦「Postpet V3」。このジャンルの日本の作家のレベルがとても高いことはよくわかるのだが、気になったのは作家の中に大学の先生が多かったこと。自分が大学の先生をやっていて教育や学務がいかに忙しいかわかるので、アーティストが大学の先生というのは演劇青年がコンビニでバイトしているのと同じではないかと。

つまり、アーティストには技術を磨く時間が必要だ、ということ。確かに大学の先生には研究する時間はあるが、それはアーティストにとっては作品を作る時間であり、それプラス技術を磨く、鍛錬する時間が必要なので、ほんとうは先生をやってる暇はないのでは。

最後に企画展示「装飾」を見る。これはすごい。圧倒された。こういうのは企画の勝利、キュレーターの勝利だろう。確かにゴスロリやデコ携に共通する時代感覚がアートで表現されている。

三つを通しでみると、常設展が過去、サーバーアーツジャパンが現在、そして装飾が未来、ということではないかと思った次第である。やっぱり21世紀はサイバーじゃなく装飾だ(サイバーはまだモダニズムの範疇)。

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登録日:2010年 02月 28日 00:45:37

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
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団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、(社)指定管理者協会理事長などいろいろ。公共経営・行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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