web2.0と行政~バーチャル審議会の提案

筆者の参加している行政経営フォーラムでは、9月16日に、第41回例会を開催する。
テーマは「web2.0時代の行政経営」。
詳細はhttp://www.pm-forum.org/を見ていただきたい。
(会場:東京、虎ノ門パストラル 時間:10時半~17時15分)
会員以外の方も歓迎なので、興味のある方はぜひ参加してほしい。

そこで、行政にweb2.0をどう生かすか考えていて、さっき思いついたのが、バーチャル審議会。

藤沢市のような電子会議室や、市民からの意見を掲載するホームページなど、ネットをインタラクティブに行政に生かす試みは今までにも様々な形で行なわれているが、どうもパッとしない。
ところで、筆者は県のある審議会に参加しているが、実は事務局と委員専用のMLがあり、それなりに活発に意見交換がなされている。MLのいい点は、委員と事務局が分け隔てなく率直に意見を交換できることと、年に数回しか開かれない審議会ではとてもできないような、濃密な議論ができることだ。
そこで、このやりとりをネット上で公開してしまったら、と思ったのがバーチャル審議会だ。
そうすれば、県民やステークホルダーがリアルタイムで政策の形成過程を知ることができる。
一般の人が議論に参加できるようにすると「炎上」の危険もあるので、意見募集欄は別途設ける。
審議会の答申はどうせあとでパブリックコメントにかけるのだから、、リアルタイムで議論に対する意見を募ってもいいだろう。
バーチャル審議会はブログ形式でやってもいいし、mixiに場所をかりてコミュでやってもよい。誰か研究してほしい。

県の審議会のメンバーもく少し年齢が下がり、やっとネットやメールが使える人も出てきた。しかし、これからは、web2.0時代の政策を審議するのだから、ブログやsnsが使いこなせないような人は、委員になるべきではない。

バーチャル審議会で、委員が自分たちのの意見をどんどん(論理的に、炎上しない程度に)戦わせれば、ネット上で劇場を見ているように多くの人々の興味を引き、行政や政策への関心も高まるのではないかと思うのだが、皆さんはどう思われるだろうか。
なにしろネット上での議論バトルを見ているほどおもしろいものはないし、まして内容が自分たちの地域のことや、教育や福祉など直接かかわるテーマなのだから。

どこかの自治体で試してみてはいかがだろうか。
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ここまで書いたところで、ある論文を読んだのでそれに触発されて少し補足したい。
web2.0を、行政が市民のニーズを聞くITマーケティングの手段として捉えるのは間違いだと思う。
なぜなら、そもそも、市民が要望を出して行政がそれを聞くとか聞かないとか言う時代ではないからだ。
これからは、行政と市民が協働する時代だ。ということは、政策の策定にも、実施にも、市民が責任を持って参加する時代だということだ。
web2.0は、市民参加の有効な手段としての可能性を持っている。なぜならば、やりかたによっては、そこにオープンな議論ができるプラットフォームが形成されるからだ。

このActiblogのオフィシアルブログのひとつである上山信一氏のブログhttp://www.actiblog.com/ueyama/ に、「日韓マニフェスト会議に参加して」というエントリーがある。そこに韓国でマニフェスト作成に市民がネットで参加、という話しが出てくる。
つまりはそういうことだ。

筆者のバーチャル審議会もそのような発想から出たアイディアのひとつなのだ。
くどいようだが、行政が市民の考えを聞くのではなく、オープンの場で一緒に議論して一緒に作る、ということだ。その手段としてweb2.0は可能性があるのではないだろうか。

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登録日:2006年 09月 03日 21:29:14

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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