おしゃれな安普請

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昨日は小田原の人たちと座・高円寺を見学。
http://za-koenji.jp/

とても大事だと思ったことを4点。

1.こんなにおしゃれで安普請のホールは見たことがない。壁はコンクリートと鉄板にペンキ塗り。ただのシナベニヤが壁に使われている部屋まである。徹底的に安い材料を使いながら、落ち着いた赤と茶色を基調とした統一感ある内装や随所に見られる水玉のモチーフがおしゃれだ。設計はあの城下町ホールの審査委員長、伊東豊雄氏。建設費32億というのはこの規模の劇場としては破格の安さだ。

2.演劇中心のホールは機能的で良く考えられている。プロ向けの平土間とアマチュア向けの固定席の二つの劇場を持ち、衣装や道具の制作室、練習室などいたれりつくせりだが、狭い敷地を効果的に使うためにトイレを劇場ごとではなく地下のフロア一か所にまとめるなど思い切った割り切りも見られる。コンセプトがはっきりしているからこそ、優先順位がつけられるのだろう。

3.杉並在住の演劇人を中心としたNPOが完成の3年前には指定管理者に決まり、設計・建設のプロセスでかなり注文を付けたとのこと。当初の設計とはかなり違ったものになったようだ。やはり使う側が設計段階から当事者として入ることの重要性は、このブログでも書いた昭和音大のホールとも共通している。

4.文化ホールは施設ではなく機関である。指定管理者のNPOはホールを活用して地域の商店街の活性化など様々な地域活動に取り組んでいる。NPOの持つ企画力やネットワークが生かされているが、それは指定管理者の業務の一部としてやっているのだ。一方NPOの独自事業としては、ここで制作した芝居の全国ツアーを手がけている。これからの地域の公共ホールと指定管理者の、ひとつのモデルとして興味深い。

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登録日:2010年 08月 03日 12:41:51

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Ryuichi Himori
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団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、(社)指定管理者協会理事長などいろいろ。公共経営・行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論などを研究しています。
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