日本国のことを東京国の人だけで議論するのはやめよう

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東京国にいるといろいろな公式・非公式の会合に呼ばれることがある。

そんな会合でけっこう政策アジェンダが議論されていたりする。すぐに現実の政策にはならなくても、何らかのかたちで将来反映されるかもしれない。いろいろなところでいろいろな人たちがいろいろなことについて議論しているのが東京国である。

昨年11月30日に出席した第3回MLAラウンドテーブルもそんな会合のひとつ。官庁、企業、学者、博物館・美術館・図書館の人たちが集まってMLA(ミュージアム、ライブラリーアンドアーカイブス)の連携について議論するもの。

図はその会合に筆者が提出したペーパー。MLAの連携が地域経済にどのような効果をもたらす可能性があるか、もたらすとしたらその道筋はどのような道筋になるかを、地域経済の側から説明したもの。

このような会合でいつも疑問に思うのは、東京国の人たちだけが集まって、日本国(地方)の議論をしている、ということ。今回も県立図書館等を活用してデジタル情報地域センターのようなものを全国に作る、というような話し合いが行われていたが、そこには日本国(地方)の人はほとんどいない。そのことに何の疑問も抱かずに、東京国の人たちだけで「全国に展開しよう」というような話をするとはどういうことなのか。

全国のことを日本国の人抜きで議論することは、東京国の人たちにはほとんど習慣になっているが、これは意識して改めなければならない。「各県に配置しよう」というようなことを軽々に言ってはならない。議論するなら「各県」の人も一緒に入ってフラットな場で議論すべきだ。

「そんなことはない、地方の人の意見も聞いている」というかもしれないが、それは「ヒアリング」などで「拝聴」しているだけで、フラットな場で議論をしているわけではない。

東京国の人は日本国は「現場」であって意見は聞くがアジェンダあるいは政策形成の議論に全体的な視野を持って参加するのは難しいだろうと思っているようだ(人材がいない)それは間違いだということにそろそろ気づかねばならない。
そして筆者の資料のように、それが地方にとってどのような意味があるのかを地方の側の視点から議論する必要がある。

本来なら地方から選出されてくる議員が議論すればいいのだろうが(それが国会の本来の意味だろうが)、現実には多岐にわたる専門性を要するアジェンダや政策形成は(作るのは)素人には難しい(決めるのは政治家が決めればいいのだが)。

そこで道州制の意義が見えてくる。例えば東北州になったとして、州都仙台に住む専門家だけが集まって東北州のデジタル情報地域センターについて話し合うことは考えられない。当然東北州一円から専門家が集まって議論するだろう。そのためには現場でなく東北州全体を見渡す視野を持った専門家が州内全域で必要になるが、それは不可能ではないだろう。

アジェンダ・政策形成の観点から、そろそろ道州制を議論する時期に来ているのではないだろうか?

(図をちゃんと見たい方はこちらからどうぞ。http://ryuichihimori.blogspot.com/

カテゴリー[ 国道16号線国境説 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2011年 01月 11日 11:57:03

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Ryuichi Himori
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団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、(社)指定管理者協会理事長などいろいろ。公共経営・行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論などを研究しています。
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