琉球王国復活!

今日は日本地方自治学会のため、沖縄に来ている。
会場はあの沖縄国際大学。2年前に米軍のヘリコプターが墜落して校舎にぶつかった大学だ。たまたま今日はぶつかった校舎を建て替えた新しい校舎の竣工式があった。
写真は校舎の屋上から見た米軍普天間基地。大学のある宜野湾市は、基地を真ん中にドーナッツ状に市街地が取り巻いている。基地は名護市への移転が決まっているがそこにもまだいろいろ問題がある。
基地問題は国の安全保障の問題や地元の利害、環境問題などが複雑にからみ、解決がむずかしい。
今日の学会のテーマも「国の施策と地元合意」。補完性原則によって対等な立場と考えられる国と地方だが、国が分担している施策、例えば安全保障について、自治体の職務権限(例えば建築確認)はどこまで及ぶのか、ということが議論された。例えば、国が建てている米軍施設に県が建築確認を出さない場合にどうなるか、ということだ。
それは大事な問題だが、一方である意味沖縄は日本の地方の縮図だ。つまり、補助金、助成金、公共事業によって経済が生きながらえているのだ。
もし基地が縮小されたとき、沖縄はどのようにして経済的自立を図るべきか。今までの公共投資は依存度を高めるばかりで新たな産業が興るなどの自立には繋がっていない。
筆者はこの際道州制の議論をもっと進め、一国二制度をやったらどうか、と考えている。つまり中国と香港、アメリカとプエルトリコのようなものだ。例えば沖縄だけ法人税をシンガポール香港並にする。あるいはタックスヘブンにして投資収益は無税にする、などだ。
これは今の日本国の法律ではできないから一国二制度にして投資を呼び込む。企業にとって最大のメリットは日本語が通じること、日本と同じインフラが整っていること。これはかなり魅力にちがいない。
この議論は道州制や地方分権を超え、国家の枠組みを考えなおす必要がある。
だから琉球王国復活!これくらいやらないと沖縄経済は自立できない。これは北海道についても同じことが言えるだろう。
カテゴリー[ 自分の勉強 ], コメント[7], トラックバック[0]
登録日:2006年 11月 11日 21:00:41
コメント
琉球王国について、一言いわせてください。
その復活の前提は、「琉球古語」の復活です。おそらく、琉球語ですべて放映されているメディアは、沖縄にはないのではないでしょうか?なぜならば、琉球語をパーフェクトに話せる人は、テレビをみる世代にはいないように感じるからです。私の知る沖縄県庁に入庁した方も、「祖父母の世代ならともかく、自分はそこまで話せない」と言っていました。
言葉を取り戻したとき、沖縄県はかつての琉球の伝統と誇りを取り戻すと思います。
以上は、あくまで、私見です。
私は、沖縄のすばらしい文化と伝統のファンです。日本語も通じる外国。これは観光客に受けると思います。
頑張れ、琉球!
yoshi @ 2006年 11月 14日 00:56:51
yoshiさん、お帰りなさい。沖縄を堪能したようですね。
言葉は重要なアイデンティティですね。ヘブライ語も20世紀に復活したことですし。
その上で一国二制度。今でも免税店があることだし、受けると思うのですが。
himori @ 2006年 11月 14日 15:52:55
今行なわれている沖縄知事選に琉球独立党という団体が候補者を出しています。沖縄占領下で、多くの県民は独立を望まず本土復帰を望んだ、という歴史がありますが、この党はあくまでも琉球共和国としての独立を目指しているようです。
その政策の荒唐無稽さから泡沫候補として終わることになると思いますが、ひとつだけ、もし独立した時に経済的自立が可能かどうかについては、この政党が主張しているように十分可能だと思います。
独自に設定する排他的経済水域内(東シナ海)での資源開発及び米軍基地の使用料に加えて、経済特区による企業誘致、カジノ解禁による観光客増などが考えられます。
himori @ 2006年 11月 15日 10:15:19
沖縄県民が日本復帰(当地では沖縄返還という)を望んだのは、日本国憲法のもと、基地のない平和な島を何よりも思い描いたからだ。いわゆる、「核ぬき本土なみ」返還である。1972年5月15日の琉球新報は、紙面全面に日本国憲法の全文を掲載して、県民の熱い思いを代弁した。しかし皮肉にも、返還により日本本土の米軍基地を、沖縄がさらにしょいこむことになったのだ。
新崎盛暉沖縄大学元学長はその経緯を著書で、www.bk1.co.jp/product/1440010、次のように記している〈沖縄返還が決まった1960年代末から70年代の中頃までに、本土の米軍基地は、約三分の一に減りました。(中略)しかし、沖縄基地はほとんど減りませんでした。復帰の際、民間と共同使用の那覇空港を自衛隊に明け渡すために、アメリカ側は、米海軍の対潜水艦哨戒機P3Cを、岩国基地か三沢基地に移そうとしたらしいのですが、日本側が沖縄内部での移転を主張して、嘉手納基地へ移駐することになったという記録も明らかになっています〉。こう考えると、日本本土でできる沖縄独立の唯一の支援方法は、自分の住む地域で「沖縄の基地を誘致する」運動を始めることでは……。
さて、琉球語というと、中国語が北京語をさすように、首里方言ということになるでしょう。現在沖縄では、ラジオ局が奮闘して方言番組を復帰前から継続して放送しています。ラジオ沖縄ではお昼の12時のニュースを首里で生まれ育った二人のキャスターが交代で美しい首里ことばで放送、http://www.rokinawa.co.jp/、ポッドキャストによる配信もしています。また、日本語字幕スーパーつきの琉球映画「ウンタマギルー」は、http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005FVBX、私の好きな作品です。
なび @ 2006年 11月 18日 20:04:05
なるほど、核抜き本土並みならということで本土復帰を望んだのが裏切られている、ということですね。
いずれにしろ、冷戦終結後のアメリカの世界戦略の転換で、東アジアが安定さえすれば米軍基地は縮小に向かうでしょう。そのときの経済を考えないと。基地が減る=振興費という打ち出の小槌が減ることですから。それで自己責任で自立しなさいは通らないでしょう。
それにしても言葉を残すためにがんばってほしいものです。
himori @ 2006年 11月 21日 21:49:27
ひょっとしたら、かつての琉球王国みたいに沖縄が経済立国になると考えてられるのかもしれませんが、不可能かと思います。というのも、かつての琉球王国も反映できたのは、中国が海禁政策を採っていたからその間に潜り込んで東南アジアとの公益を独占できたというのが本当のところです。実際、中国が海禁制作を改めて中国商船が活発に東南アジア諸港で活動を始め、さらにスペインやポルトガルの勢力も台頭してきてからは一気に貿易も衰退、1570年には琉球の東南アジア貿易は壊滅状態に陥って、停止されています。
現在のように、貿易相手が世界中に広がっており、どの国もその国が望むように貿易が出来ます。となれば、沖縄は別に人件費も安くなければ技術もそれほどでもなく、さらに人口も少ない。観光的にはともかく、経済的にそれほど魅力がある土地ではないので、もし企業が進出するにしてもあまり期待できません。同じだけの金を出して、台湾や東京やフィリピンに行くでしょう。
軍事力に対しても沖縄住民は嫌悪感が強く、とてもではありませんが独立を維持するだけの軍事力が集まるとは思えません。かつては琉球は日本と中国に二十に支配されていましたが、これも両国の圧力を跳ね返せるだけの軍事力がなかったからです。適当な軍事力があれば、少なくとも島津はたった一国で攻め込むことはなかったでしょう。
もし現在の沖縄が独立しても、すぐに中国人が退去して押し寄せ、その影響力は計り知れない者になるでしょう。すでに中国は潜水艦を何度も沖縄近海に派遣しています。そして、それに対して沖縄は県として何も反論していません。弱腰です。おそらく、中国に軍事的に占領されても何も言えないでしょう。
TT @ 2007年 01月 13日 15:28:56
TTさん、コメントありがとうございます。この件についてはあらためて記事をアップさせていただきます。
himori @ 2007年 01月 13日 18:00:06
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- ryuichi.himori@gmail.com
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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