2006年 08月

好きこそものの上手なれ(都市と文化、そして採用について)

KDDI、テレビ電話などに対応した新端末発表 - 東京

【東京 28日 AFP】KDDIは28日、携帯電話端末の新ラインナップ12機種を発表した。新型機では世界初の高速データ通信システムCDMA2000 1x EV-DO方式を利用し、VoIPによるテレビ電話サービス提供が可能となっている。写真は同日、東芝製の新しい携帯電話「Drape」を手にするKDDIの小野寺 正代表取締役社長兼会長。(c)AFP/YOSHIKAZU TSUNO

AFPBB News


先日のAUの新機種の発表では、弊社と提携して音を良くした、と言う趣旨の報道があった。
あまり知られていないが、弊社は携帯電話の音源LSIで大きなシェアを占める。
AUだけでなくドコモやボーダフォンでも多くの機種に弊社製が採用されている。
あまたの半導体メーカーを差し置いて、なぜ弊社が採用されるかというと、単純に音がいいと評価されるからである(もちろん、コストや耐久性が優れるのは当たり前だが)。
なぜ音がいいかというと、これも単純。音楽が好きで、何がいい音か自分なりの基準を(感覚的に)持った技術者達が開発しているからだ。

彼等は遅くまで仕事をするが、休日は一人で、あるいは仲間達と音楽演奏を楽しむ。
ジャンルも楽器も様々。オーケストラやジャズのビッグバンドで演奏するのもいれば、駅前でストリートミュージシャンをやってるのもいる。
中にはプロになるか迷った末、弊社に入ったのもいる。

弊社があるのは一地方都市だが、彼等が(弊社だけでなくこの地の他の企業の技術者も)音楽が楽しめる環境があるのはとても大切だ。もしつまらない土地なら彼等は転職して去っていくかもしれない。
しかしまだまだ足りない。ライブハウスやクラブももっと必要だ。
彼等の感性を刺激するいろいろな人たちが集る、おもしろい町にしなければならない。

前のエントリーで述べたように、量産品の生産や単純な仕事はどんどん海外に出て行く。
残るのは、デザインや技術・商品開発、そしてフラッグシップモデルの生産など、感性と創造力のいる仕事だ。今でも、世界のビッグアーティトと直接会話しながら、彼等が使う製品をつくる仕事は、ここでやっている。

これからは、日本の地方都市も、世界の開発戦略拠点になる。だから、世界から集る若い技術者が刺激を受け、感性を磨けるような豊な文化環境が必要なのだ。

豊な文化環境とは、おしゃれな消費都市ではない。音楽をやる仲間がすぐ集るとか、質の高い芸術にふれる機会があるとか、伝統的な街並みや伝統文化が息づいているとか、もっと自分自身がアクティブになれる環境のことだ。

今、ふと窓の外を見ると、ジーパンをはいた若い白人女性が、社用の自転車に乗って工場の間を走っていく。彼女はイギリス人のデザイナー(正社員)だ。ここでの仕事と生活を楽しんでくれているだろうか。

そしてさらに言えば・・・・
・・・・・
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登録日:2006年 08月 31日 15:48:44

団塊はただでは終わらない

先日、定年退職したばかりの先輩が訪ねてきた。3月までは上司だったが、4月に私と交代して7月に退職した方だ。事業部長などを歴任したキャリアの持ち主だ。
退職後は特に予定はなく、お金はあるので夫婦で旅行、庭の手入れ、ジム通いなどをする、とのことだったので、12月から月10日勤務で半年間、ある仕事をお願いしていた。
ところが、友人の経営する会社の子会社の社長を頼まれたので、私の方の仕事はできなくなった、と断りにきたのだ。
実は、こうなるだろうな、ということは半ば予想していた。バリバリ仕事をしていた人が、急にぶらぶらしたり半端な仕事をして満足できるはずがない。
お金の問題ではなく、もっと責任と緊張感のある仕事をフルタイムでしたくなるはずだ、と思っていたら案の定だ。
庭の手入れもジムも1ヶ月ほどでもう飽きてしまったところへ、友人から話しがあり、経営会議などに出たところ、めらめらと燃えてきて、経営のアイディアがふつふつと沸いているところだという。

筆者はNPO入門講座や、県民カレッジのような生涯学習関連の講座の講師をすることもある。そこには定年退職者もたくさんくる。
しかし、はっきり言って、自分が何をやりたいかはっきりしないので、講座を受講して見つけようとしているだけだ。だから全然楽しそうではない。次から次へ、講座のはしごをしているが、やることは見つからないし、頭でっかちになるばかりだ。
講座を受講して、例えば「NPOアドバイザー」になったとしても、それだけで忙しい仕事ができるわけではない。
どっぷりと浸かってやりがいのある仕事がしたい思っているのに、あてがいぶちの講座から何かみつけよう、というアプローチがそもそも間違っているのだ。
では、どうしたらいいのか・・・
・・・
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登録日:2006年 08月 30日 17:30:18

企業の変化 その3

本田先生も出席した会議で、私が例にあげたのは、上海交通大学が作った世界の大学ランキングだ。http://ed.sjtu.edu.cn/ranking.htm
これは、ノーベル賞やフィールズ賞の受賞者数、ネイチャーやサイエンスへの論文掲載数などをカウントした、どちらかと言えば理・医系の研究実績にもとづくランキングだ。
1位ハーバード、2位ケンブリッジ、5位MITで東大が20位に入っている。
弊社はMITの、マルチメディアでは世界一の研究機関であるメディアラボのマッコーバー教授の研究室に結構な研究費を出していたし、共同研究もしていたこともある。
だからMITから一人ぐらい弊社に入ってくれないかな、と思ったが、来てくれる人はいなかった。
あきらめてはいない。しかし世界の優良企業に伍して採用するのは容易ではない。
いきなり高給で処遇、というわけでもないので。
余談だが、かつて筆者もかかわって、ダラス癌センターと共同研究をしたことがあるが、成果はでなっかた。研究はなかなか当たらないものだ。

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登録日:2006年 08月 29日 22:30:00

寿退社は死語の世界(企業の変化その2)

今日は結婚する女性社員の送別会がある。
彼女は短大を卒業して入社し、秘書室に配属され、一般職OLの王道を歩んできた。
昔なら24~5で寿退社しているのだが、最近の晩婚化の例にもれず、36歳でめでたく結婚と相成った。
それで今日はやっと寿退社の送別会かと思ったら、実はそうではない。転勤の送別会なのだ。
結婚相手が東京のため、彼女は東京に住むが、たまたま弊社の東京にポストが空いたため、彼女は希望により転勤して勤め続けることになった。
いま、弊社では、結婚を期にやめる女性社員はほとんどいない。ほとんどが、定年まで勤め続けるつもりだという。
そのためか、あるいはそれ故か、手厚くきめ細かい出産・育児支援の制度がある。
その概要は・・・・・・・
・・・・・・・・・・
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登録日:2006年 08月 29日 15:17:26

ほんとのニートがやってくる!?

ニート(NEET)とは、ご存知のように、Not in Education,Employment or Training の略で、もともとはイギリスで16歳から18歳の年齢で教育も受けていず、職業にもついていなくて、職業訓練も受けていない人々を指す。

日本ではあまり指摘されていないが、なぜこの年齢かはイギリスの学制の問題である。
つまり、イギリスでは11歳から15歳の中等教育までが義務教育である(おおよそ日本の高校一年生までと考えればよい)。
義務教育を終えると、2年間の進学準備学校(昔の日本の大学予科のようなもの)へ行ってから大学や専門学校に進学するか、職業訓練を受けるか、すぐ就職するか、ということになる(厳密に言えば他にも修業年限の異なる私学などがあるが)。
つまり、ニートとは日本で言えば中学を卒業したあと、進学せず、就職もせず、職業訓練も受けていないぷらぷらしている人たちがたくさんいる、ということだ。
もし日本で、大量の中卒がぷらぷらしていたら大問題だろう。それと同じことだ。
イギリスでニートが多いのは、階級社会であり、移民社会だから、ということがよく言われる。確かにそれもあるが、筆者は、日本と同じように、産業構造の変化、産業の高度化、グローバル化の影響が大きいと考えている。
早い話、日本と同じように、中卒単純労働の職がないのだ。
そこへ持ってきて、親代々の下層階級で金がないから進学もできないし、職業訓練で遊ばせるゆとりもない。
だから政府がなんとかしなければならないのだ。イギリスではニート対策は失業対策だというのはこのような理由による。

日本では、ニートは就労意欲のない人とみなされている。その見方も問題だが、それではイギリスのような「ほんとのニート」問題はほんとに心配いらないのだろうか・・・
・・・・・・
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登録日:2006年 08月 28日 23:07:53

ファンクジャズと高校生

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昨日(27日)は川崎市民プラザで行なわれた、スチューデントビッグバンドサマーコンサートに行ってきた(これも仕事です)。
写真は、ランディー・ブレッカー作曲のファンクジャズの名曲、Some Skunk Funk を演奏する、埼玉県立川越工業高等学校 Shingin’ Rivers Jazz Orchestra の皆さん。なかなかの名演奏でだった。
神戸では中学生のスィングジャズに感銘を受けたが、川崎では16ビートの現代的な(といっても2~30年前の)曲を演奏する高校生バンドが多かった。
生徒が知っているはずがないので、どうも顧問の先生方の好みらしい。先生方の青春時代の忘れられない曲なのだろうか。
とはいえ、こうして音楽が受け継がれていくのは、とても大切なことだ。

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登録日:2006年 08月 27日 23:32:23

企業の変化 その1

ある会議での私の発言を引用した東大社会科学研究所の本田由紀先生のブログが、引用部分に対するコメント欄が「炎上」状態になり、ご本人はブログを閉鎖するおつもりとのこと。
私の発言はわりと正確に引用されていたので、発言者としては申し訳ない気持ちだ。
ただ、学者の方々(だけではなさそうだが)による、品のない言葉遣いや中傷、揚げ足取りのコメントの応酬はいただけない。
私は、ネット上でもリアルと同じように、相手の人格を尊重し、礼儀を守る付き合いが大切だと思っている。ましてや、顔が見えない以上、ネット上での議論は細心の注意(敬意)を払うべきだろう。
このようなことを学生に指導すべき立場の方々が、面と向かっては言わないだろうと思われる表現を投げ合っているのを見ると、暗澹たる気持ちになる。
学者には、ブログというメディアは向いていないのだろうか。

さて、都市対抗の応援風景は昔とあまり変わらないが、企業の現場は、市場の変化や制度の変化に対応するために、日々動いている。
それぞれの担当者にとっては、対応は日々の業務だが、その集積は結果的に大きな変化をもたらす。
行政、学界、教育界からは、企業の内側の日々の変化はほとんど見ることができない。
あちこちで顕在化した変化に気付き、観察し、集計し、その結果を理論で解釈したり、あるいは新しい理論が生まれたり、あるいは新しい政策が生まれたりする。
つまり、現場の変化からはかなりのタイムラグがある、ということだ。

私は今の企業に勤めて30年になるが、その中でもこの5年間の変化は著しいものがある。自分の知っている企業の姿が別のものに変貌しつつあるような気がする。
このブログでは、少しでもタイムラグを埋めるために、企業の内部の観察者として、現場で起こっている変化をお伝えしようと思う。
但し、お伝えすることの中には、これから企業がどのように対応しようとしているのか、ということも含まれる。(このことが、本田先生に引用された私の発言では不明確だったかもしれない。)

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登録日:2006年 08月 27日 22:09:24

都市対抗野球開幕戦と正社員雇用の関係

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都市対抗開幕戦に行ってきました。
カードは川崎市代表(東芝)対浜松市代表(弊社)
勝敗は以下の通り。
試合:6対3で浜松市の勝ち!いい試合でした。
応援の数:川崎市の圧勝。浜松市の10倍くらいいた。
       東京ドーム全体を揺るがす大声援。
       浜松市は新幹線最終に合わせて帰る人がいてさらに不利。
社歌:東芝の社歌はみんな歌っていたが、弊社の社歌はあんまり歌っていなかった。
チアーリーダー:浜松市の方がかわいい(多分)。
吹奏楽団:浜松市の方がうまい。
ご当地応援:引き分け
        相手は川崎大師の鳥居を出してきた。こちらは浜松祭りの練り。

昔のような企業城下町は少なくなったが、企業チームをその都市の代表として地域ぐるみで応援する、という風潮は残っているようだ。応援団にも社員ではない市民がかなりいた。
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登録日:2006年 08月 26日 13:21:58

国の審議会は難しい

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昨日(24日)は、芸能花伝舎で開催された、「文化芸術振興政策の推進と具体化をめぐるラウンドテーブル」(芸団協主催)に行ってきた。
芸能花伝舎とは、廃校になった西新宿の淀橋第三小学校をそのまま使って、芸団協が
管理する芸術文化創造のための施設だ。
教室が様々な芸術団体の事務所になり、体育館が演劇等の練習場所として貸し出されている。
今日のテーマは、文化審議会・文化政策部会(文化庁主管)による、「文化芸術の振興に関する基本的な方針」の見直しについて、部会のメンバーの内で文化政策の専門家たちが、関心のある人たちに審議過程を報告しつつ今後の方向を議論するものだ。
私の感想は・・・・
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登録日:2006年 08月 25日 02:22:51

浜名湖合宿

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大学院のとき一緒に勉強した30代の若い学究お二人と、浜名湖で「合宿」した。
今は二人とも大学で教えながら博士論文を執筆している。
実務派の私には、事実と結論をすぐに結びつけてしまう傾向があるが、
そんなとき、「理論」の存在に気づかせてくれるお二人は貴重な学友であり、「師」である。
この歳で若い人から学べる機会がある、というのはありがたい。

飲みながらの談論風発の合間に、ふと窓の外を見ると、浜名湖に真っ赤な夕日が沈む。

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登録日:2006年 08月 24日 13:38:56

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教員に転職しました。その他行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、県生涯学習審議会委員、県NPOパートナーシップ会議委員などを務めています。行政への企業経営手法の導入や、文化政策、地域政策、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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