2006年 08月 16日
大きなお世話の団塊政策
先日、市の職員4名が研修の一環としてインタビューにみえた。
テーマは「団塊の世代に対する諸施策について」
彼らが持ってきた文書にこうある。
「昭和22年から24年までの3か年に生まれた「団塊の世代」は、全国で約700万人と言われ、2007年から順次60歳の定年を迎え、現役世代を引退することになる。
このため、本格的な高齢社会の到来による様々な社会問題が危惧されており、当市としても、約3万人と言われる、この「団塊の世代」の社会参加の促進等、新たな取組みが求められている。
また、都市の活力の源となる交流人口や定住人口拡大を目指すシティプロモーション事業においても、こうした「団塊の世代」をいかに本市に呼び込むか、そしてどのように定住させるか、といったことが課題となっており、これらの対策について研究する。」
「ほんとに課題か?」というのがこれを読んだ時の率直な感想だ。
私が彼らに話したのは以下の4点。
1.団塊の世代のライフスタイルや価値観は、世代の共通性よりも職業や教育、地域性によって異なり、一概にはくくれない。
女性か男性か、ホワイトカラーか、ブルーカラーか、自営業か、地元出身か否か、
土地・資産を持っているかなどによってまったく違う。むしろ世代以外の要素による共通性の方が大きい。(当たり前。但しライフステージの共通性はあるが)
2.団塊の世代の本当の問題は、今まさに発生している社会問題である。
つまり、まず第一に団塊世代は親の介護問題を抱えている。ふるさとに残した老親が要介護状態になり、進退窮まっている。やっと少しずつ鬼籍に入りつつあるが。
第二に、90年代中ごろから後半の就職氷河期に社会人になった団塊ジュニアは皆パラサイトのフリーターになった。30になってもまだ家にいてバイト生活を送っている息子娘がたくさんいる。
このふたつの問題がはやく片付かなければ、団塊は自分たちのことなどのんきに考え られない。
3.都市の活力は、いかに若い人がたくさん集まるか、にある。最重要活力源である若者 に目を向けずに、老齢化する団塊世代を呼び込もうなど本末転倒だ。団塊世代はあっというまに厄介者の高齢者になる。医療や福祉のお荷物を、わざわざ呼び込むことはない。今のうちから追い出すことを考えた方がいい。
4.団塊世代の社会参加や地域社会デビューなど、大きなお世話だ。やりたければ 勝手にやるだろう。そもそも元気な奥さん方が牛耳る地域社会は居心地のいいものではない。退職団塊世代はそんなところへ行きたいとは思っていない。
自分の居場所は自分で見つけるからほっといてくれ、というのが本音だ。
そんなことより、自分たちの老後の医療や福祉が大変なことになるとわかっている。
それを自分たちで考え、解決しなければならないと思っているのだ。
団塊世代退職者を社会参加させたり田舎暮らしに呼び込んだり、という政策は、団塊世代自身が企画立案しているわけでもなければ、発言しているわけでもない。
まったく大きなお世話でピントがずれているといわざるを得ない。
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登録日:2006年 08月 16日 16:12:56
A級戦犯合祀

A級戦犯も国のために戦った方々なのだから、一緒に祀るのは当然だ、思っている方は、もう一度「私は貝になりたい」という映画を見ていただきたい。
平凡な床屋が軍隊に召集され、上官の命令で木に縛りつけられた捕虜のアメリカ兵を銃剣で刺す。復員して再び床屋をやっているところを突然逮捕され、戦犯として訴追され、死刑になる。絞首台の階段を上りながら、「私は貝になりたい」と独白する故フランキー堺の名演技は忘れられない。
1958年にテレビドラマとして放映され、小学校3年だった私はリアルタイムで見たことを今でも覚えている。(当時は意味はわからなかったが、悲しくて泣いたのは覚えている。)
この話しは、極東軍事裁判がインチキだ、という見方もできるが、上官の命令で殺人者の汚名を負ったBC級戦犯は、上官の上官である戦争指導者と一緒に祀られていることを、どう思っているだろうか。
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登録日:2006年 08月 16日 02:39:53
- プロフィール
- Ryuichi Himori
- (男)
- ryuichi.himori@gmail.com
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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