2006年 08月 17日
創造都市

先月見たのが、スーパー一座公演、大須オペラ「青ひげ」。
会場は名古屋の大須観音のすぐそばの大須演芸場。
商店街の横の小さな芝居小屋。売れないころの泉ぴんこやビートタケシも出演したという、大衆芸能の殿堂、庶民の劇場だ。
壊れそうな建物、安っぽいファサードを通ると、そこは提灯のぶら下がる200席もない小さな空間。
でも、ちゃんとオケピットがあって、小編成のオーケストラ(学生アルバイトも混じった)がならんでいる。
序曲が終わり、幕が開くと、書割の背景に不釣合いな大きな登場人物が。つまり、びっくりするほど舞台が小さくて、思わず笑ってしまう。
出し物はオッフェンバック作のオペレッタ「青ひげ」。
といっても高尚なものではない。歌詞もせりふもすべて日本語。
歌あり、踊りあり、笑いあり、そしてほろりとさせる、誰でも楽しめるエンターテイメント。
もともと陰惨なペローの童話をハッピーエンドに変えたドタバタ喜劇のオッフェンバック(有名な天国と地獄の作曲者)の原作が、さらにドタバタ度を増している(王様がタケチャンマンの格好をしているとか)。
理屈ぬきでおもしろい。歌手が音をはずすのもご愛嬌だ。
もともとオペラ、オペレッタはこういうものだったはず。
さすが名古屋は都会、こんな公演が成り立つとは(役者がバイトしなければ食えない、という意味では成り立っていないが。)
多数の人口の中から、少数の物好きを集めて芸術・文化創造を成り立たせるのが、都市の役割りだ。いまはやりの「創造都市」というのは、都市にとって当たり前の機能ではないだろうか。
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登録日:2006年 08月 17日 21:18:26
- プロフィール
- Ryuichi Himori
- (男)
- ryuichi.himori@gmail.com
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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