2006年 09月 26日
過激派乃至はテロリストの学歴
【ブルターニュ/フランス 25日 AFP】24日、ブルターニュ(Brittany)地方で、Quimperモスクの壁に6つのかぎ十字が落書きされているのが発見された。さらに、警察が火を付けられたと見られる場所を4か所発見しており、犯人の捜査が開始されている。先日、南西部のカルカソンヌ(Carcassonne)でも、モスクの壁に人種差別的なメッセージを含んだ落書きおよびかぎ十字が描かれているのが発見されている。写真は24日、Quimperモスクの壁に書かれたかぎ十字。(c)AFP/FRED TANNEAU
先日逮捕されたイギリスのテロ未遂事件の犯人は、イギリスの移民社会の中では例外的な高学歴だった。アルカイダも高学歴集団で、9.11の実行犯もそうだった。歴史をさかのぼれば、カンボジアのポルポト派の幹部は全員ソルボンヌの出身だった。共産主義革命の担い手は、カストロもゲバラも毛沢東もレーニンも高学歴だった。特定のイデオロギーや宗教を信奉し、それに向けて人の意識を変えることによって社会を変革できると考える頭でっかちインテリ過激派は高学歴だ。目的は手段を正当化すると考える人たちだ。まれに政権を取ることもあるが、頭でっかちなので純化路線に陥り、ほとんどは内ゲバや粛清で自滅する。しかし人々を覚醒することによって社会を変革できるという幻想を抱く人たちは後を絶たない。自分たちは前衛である、聖戦に赴く戦士・殉教者である、という自己陶酔も高学歴の頭でっかちならではである。そういえばオウムも高学歴だったが、同じ文脈だろう。
一方、ネオナチやヨーロッパの極右はほとんどが低学歴だ。しかも移民ではなく、元からいる人たちの中の下層階級だ。NEETや失業者も多い。社会の底辺で鬱積した不満が排外主義や人種差別と結びついて暴力に向かう。何でもいいから「あいつらのせいだ!」という対象を見つけて鬱憤を晴らす。それが体系的な思想らしきものの断片をかじると陰に籠もり、テロリストになる。アメリカの過激な人種差別主義者や宗教右翼はほとんどがプアホワイトで低学歴だ。ヒトラーも低学歴、ヒトラーを支持したのも貧しい失業者。矛先は権威や権力でなく、異質なもの、自分たちより下と思われる者にに向けられる。誘導、扇動に弱く、「あいつらをやっつけろ!」ですぐ体が動くのは低学歴ならではだ。
高学歴は自分たちで勝手に暴力を振るうが、低学歴は利用されて暴力を振るう。
日本では、浅間山荘事件の犯人は高学歴。浅沼稲次郎暗殺事件の犯人は低学歴(玉川学園高等部中退)。もちろん例外はあるのだが、なぜ傾向としてそうなるのか?知りたいものである。
いずれにしろ、どちらも思考停止に陥り、暴力を繰り返す、市民には迷惑な存在である。
・・・・
補足
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登録日:2006年 09月 26日 00:05:28
- プロフィール
- Ryuichi Himori
- (男)
- ryuichi.himori@gmail.com
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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