2006年 10月 05日
団塊の世代理解のステレオタイプ
先日、団塊の世代についてある雑誌のインタビューを受けた。1時間半ほど質問に答えたのだが、しばらくして私のインタビューは記事に載らなかったという連絡があった。
それはそれで別に構わない。私が答えた内容が編集方針にそぐわなかったのだろう。
ただ、インタビューで気になったのが、団塊の世代に対するステレオタイプな見方だ。
一番傑作だったのが、「編集長に、団塊の世代はバリケードの中でフリーセックスをしていたのだから今も性には積極的なはずだ、その辺を聞いて来い、と言われました」という記者の言葉。
フリーセックスはともかく、団塊の世代はみんなが大学紛争でバリケードに入っていたわけではないし、そもそもみんなが大学に行ったわけではない。
ここで団塊の世代の進学率の数字を見てみよう。
生年 高校進学年 進学率 大学進学年 進学率
昭和22年 昭和38年 66.8% 昭和41年 24.5%
昭和23年 昭和39年 69.3% 昭和42年 23.7%
昭和24年 昭和40年 70.7% 昭和43年 23.1%
進学率には夜間、定時制、通信制など就職進学を含む。但し現役のみで浪人は含まない。大学には短大を含む。
これを見てわかるように、私と同じ昭和24年生まれでは、中卒30%、高卒47%、大卒23%だ。
もちろん浪人もいるし、一度社会人になってから学びなおした人もいるだろうから、実際の進学率はもっと多いだろう。
それにしても、たった23%の大学生の、さらにそのうち何人がバリケードに入っていて、しつこいようだが、そのうち何人がフリーセックスをしていたと言うのだろうか。
進学率で想像がつくように、同じ年に生まれた団塊の世代も、その後の職業は様々だ。従って社会階層も様々でライフスタイルも価値観も様々だ。
みんながみんな都会暮らしのホワイトカラーで、定年後の田舎暮らしにあこがれたり、ボランティアで社会参加を考えたりしているわけではない。
地方には、定年に関係なく自分で商売や仕事をしながら、夜は近所のスナックでカラオケを歌いながらママを口説いているオヤジがごまんといるのだ。これも団塊の世代のライフスタイルだ。
だから、団塊の世代に何かを売りつけようとするマーケティングはたいてい失敗するだろう。
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登録日:2006年 10月 05日 22:27:05
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- Ryuichi Himori
- (男)
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- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、(社)指定管理者協会理事長などいろいろ。公共経営・行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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