2006年 11月 21日

国際ピアノコンクール

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筆者の住む町では、今、国際ピアノコンクールが開催されている。

今日明日が第三次予選、写真はそのステージだが、コンサートグランドピアノが4台並んでいる。左からベーゼンドルファー、ヤマハ、カワイ、スタインウエィ。
ピアノコンクールはピアニストだけでなく、ピアノメーカーが覇を競う熾烈な戦いの場だ。
出場者はこの4台のピアノの中から自分が弾くピアノを選ぶ。メーカーにとっては、いかに多くの参加者に選んでもらえるか、そして優勝者、上位入賞者が自社のピアノを使っているかどうかが勝負だ。そのために最高の状態のピアノを用意する。
中国製、韓国製のピアノの品質も上がっているが、国際コンクールで覇を競うには遠く及ばない。

しかしピアニストの方は東アジア出身者の実力は急速に上がっている。第三次予選に進んだ出場者の国別内訳は、中国1、韓国2、日本1、アメリカ1、ウクライナ2、ロシア3、ポーランド1、イタリア1、計12人。日本を含め3分の1が東アジア勢だ。
全世界268人の応募者から書類選考と予選で73人が選ばれ、1次予選に出場するために我が町へ来た。その中から25人が二次予選に進んだ。さらにその中から上記のように12人で3次予選が争われ、6人が本選に進む。最後に栄冠をつかむのは誰か。11月12日に始まり、26日に終わる長丁場の過酷な戦いである。

3次予選に進んだ唯一の日本人は北村朋幹君、若干15歳の中学3年生だ。国際コンクールでここまで来ると、ただ親や先生に言われたからやっていたのでは到底通用しない。人に聴かせて喜んでもらいたい、という自らの強い意志が必要だ。3次予選の課題も、1時間のリサイタルを自分で構成せよ、というものだから。天才少年とは技術だけではなく、腹の据わったプロ根性の持ち主である、ということも才能の内だ。私たちはもしかしたら未来の巨匠の誕生に立ち会っているのかもしれない。

中学生のキャリア教育、職業観の醸成がここのところの課題なのだが、一方では自ら行く道を定めて世界で競っている中学生もいる。他の中学生にも、勇気を持って挑戦してもらいたいと思う。

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登録日:2006年 11月 21日 22:10:59

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Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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