2007年 01月 05日
希望の国、日本?はぁ~?
正月早々毒づいているのが経団連ビジョン「希望の国、日本」。
その一節、
「誠実、勤勉、克己心といった個人的な美徳に加え、正義、寛容、慈善、同胞愛など公徳心がなければどのような社会も成立しない。(略)学校や家庭での教育を通じ、歴史的に形成されてきた国民、国土、伝統、文化からなる共同体としての日本を愛する心と、その一員としての誇りと責任感を培っていくことが求められる。
美しい薔薇が健やかな枝に咲くように、美徳や公徳心は愛国心という肥沃な大地から萌え出る。」
だからそれが浅薄だって言ってるの。そもそも逆でしょうこれは。
自分自身が自分の主人公でいられること、それを感じられる自治社会の一員を自覚できてはじめて公徳心が湧き、それが愛国心につながるのではないだろうか。民主主義社会では。
少し長いが、再びトクビルを引用しよう。
「人が社会に従うのは、自分が指導者より劣っているからでも、自治能力が他人より低いからでもない。仲間と手を結ぶことが有益に思われ、しかもこの結合はある調整権力なしに存在し得ないことを知っているから、社会に従うのである。
そこで市民が相互に負う義務に関して、人は常に臣民となる。自分一個にのみ関わる事柄に関しては、人は常に主人である。そのとき、彼は自由であり、己の行為について責めを負わねばならぬのは神に対してだけである。ここから、次の格率が生ずる。
すなわち、個人は自分の利害について唯一最善の判定者であり、社会が個人を指導しうるのは、社会が個人の行為によって損害をこうむったときか、あるいは社会が個人の協力を要請するときに限られる、というのがそれである。
この原理は合衆国で普遍的に承認されている。」(トクビル、前掲書103p-104p)
経団連のおじさん方も、もう少し民主主義・市民社会について深く考えた方がいいように思われる。
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登録日:2007年 01月 05日 23:43:58
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- Ryuichi Himori
- (男)
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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