2007年 01月 20日

中間支援NPO

昨日は仕事が終わったあと、役員をやっている名古屋のNPOで打ち合わせ。
ここはいわゆる中間支援組織という、NPOを支援するNPOだ。

打ち合わせの内容は、NPOのためのある創業助成金を受けている団体を、手分けしてヒアリングした結果を持ち寄ってのすり合わせ。各団体がそのお金を活かして自立(というか確立)していくのをモニターし、必要なサポートをする、というのが仕事の内容だ。サポートというのは必要とされる情報提供や業務支援(会計など)、事業・組織運営などについてのアドバイス、コンサルティングのことだ。

中間支援NPOといっても、必ずしも個々の団体がやっている事業についての専門家ではない我々が、どのようなサポートができるかについて筆者は若干懐疑的だったのだが、議論を進めて気づいたのは、中間支援組織に集まる(あるいは蓄積された)情報とネットワークで有効な支援ができる、ということだ。

例えば、障害者がパンをやいている小規模な作業所がある。我々はパン屋の経営そのものにはアドバイスできないが、障害者のパン屋さんで成功しているところを知っている。成功させたキーマンを紹介してあげることができる。フリースクールをやっているが目の前の問題の処理に手一杯、というところがある。我々はフリースクールをやったことはないが、他のフリースクールでうまくいった事例を知っているのでその手法を持ち込むことができる。ある事業の形を整えることによって、この地域の公的資金を申請できる、という情報を提供することもできる。

中間支援NPOは様々なNPOの様々な事例を見聞きしている。政府・自治体の政策や制度についての情報も集まってくる。活動をすればするほど事例が蓄積され、ネットワークもできる。その結果団体の状況やニーズに即した支援がますますできるようになる。なるほど、中間支援組織とはそのような仕組みなのか。

中間支援組織というと、はカリスマ性のあるリーダーがいてNPOを支援ではなく「指導」しているところもあるようだ。一方で官から委託された中間支援組織もあるが、施設の管理や委託講座の実施が主で、個別支援には専門性が不十分なところが多いようだ。
また、中間支援組織といいながら、ついつい自分たち自身が事業をやってしまっているところも多い。

たぶん、中間支援組織は、クライアントである個別団体にサービスを提供する、というものなのだろう。それは団体の直接求めていることをやる、ということではない。その団体がきづいていないような、先を見越した提案をする、ということだ。その団体の持続可能性や事業性については、岡目八目ということもあるのだから。

人の団体の世話をして、その団体がミッションを達成することをお手伝いすることで、社会に貢献しようというのだから、よっぽど我慢強くてお人よしじゃないとできない。NPOは自分のやりたいテーマが強烈にある人たちなのだから、人の団体のめんどうをみる仕事などかったるくてできないだろう。我々は奇特な人たちの集まりなのである。でもそれでいいのだ。

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登録日:2007年 01月 20日 23:22:05

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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