2007年 02月 25日

コンサートの成り立ち

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今日の仕事はコンサート。
といっても招待券で入って客席で聞いて、終わったら写真の関係者パスを首から提げて楽屋に行って出演者に挨拶してまわる、というほとんど役得のようなもの。
タイトルは「ジャズピアノ6連弾」。佐山雅弘、小原孝、国府弘子、塩谷哲、島健、山下洋輔といういずれ劣らぬ芸達者6人による、ピアノコンサート。デュエットありトリオあり、中でも6人で演奏する塩谷哲の編曲のラベルのボレロと国府弘子編曲のテイクファイブは圧巻だ。6人それぞれの個性を生かした完成度の高い内容は佐山雅弘の構成による。

さてコンサートにはおおまかに分類すれば4つの成り立ち方ががある。成り立ち方とは、誰がリスクをとることによってコンサートが成立したか、という意味だ。これは表面に現れた主催者を見るだけではわからない。
4つとは、1つ目はレコード会社、音楽出版社、アーティスト所属音楽事務所が組んで新曲のプロモーションのために行なうコンサート。日本のポピュラーの有名アーティストの大規模なツアーコンサートはほとんどこのパターンだ。
2つ目は民間の興行主がホールを借り、チケットを販売して儲けるビジネスとしての公演。演歌歌手や外国人の来日公演などに多いパターンだ。
3つ目はアーティストあるいはその所属事務所が主催する自主公演。リサイタルやオーケストラの定期公演などもこのパターンだ。
4つ目が自治体や公共ホールの自主事業のコンサート。入場者数が多くても少なくても、アーティストには決められた出演料が払われる。市民が芸術文化に触れることにより地域文化を振興することを目的に、入場料を安く設定し、赤字を税金で補填することが多い。

「ジャズピアノ6連弾」の企画は2月から3月にかけて各地で4回の公演が行われるが、実は上記のパターンのうち、自治体の自主事業が2回、民間の興行が1回、アーティストの自主公演が1回とそれぞれ成り立ちが違うのだ。
ただ、このようなコンサートには企画のイニシャルコストがかかる。編曲料、譜面作成代、事前リハーサルによる作り込み、共通チラシ・プログラム代などだ。それを4回の公演で割ることになる。オリジナリティのある公演は、1回ではイニシャルコストを回収できないために、どんなにアーティストが望んでもなかなか実現しない。

今回は、異なるパターンで4回公演を成立させ企画を実現させたプロデューサー(弊社の関連会社の社員)がいた。芸術と社会を結ぶアートマネージメントにも様々な技が必要なのである。

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登録日:2007年 02月 25日 01:36:57

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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