2007年 03月 07日

50億円クラブ

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先日の記事「誰が投資などするものか」を見た友人から、「中身が甘いのではないか、大事なことが語られていないのではないか」という指摘を受けた。

そこで、なぜ自分が投資をしないかについて、もう少し補足しよう。

個人投資家が資産を運用する場合、その額の最低ラインは50億円だ。
先日テレビで20代で100億円を運用するデイトレーダーが出てきたが、本当の投資家は表には出ずに自分たちで50億円クラブというようなものを結成している。

50億円あれば何もせずに楽しく暮らすだろう、という庶民の感覚とはまったく違うメンタリティを持っている人たちだ。どんなに使ったって使い切れないのだから、むしろ増やすことに生きがいを感じているのだ。
50億円あればかなりのリスクを取って大きく増やすことができる。それ以下では取れるリスクも限られるため、結局は損するとになる。お金に稼がせることができるのはこのような人たちだ。

この人たちは必ずしも表に出ている経営者層ではない。本当の富裕層だ。発祥は恐らく土地本位主義時代の日本、すなわちバブルのころをくぐり抜けた人たちが主体だろう。

さて、いくら50億円クラブでも仲間内で取った取られただけをやっていてはゼロサムだ。自分たちがもっと儲けるためには、市場の参入者を増やさなければならない。カモが増えれば増えるほど、資産額で絶対優位にある自分たちの取り分が増える。
そのカモがどこから来るかといえば、「これからはリスク取って資産を運用する時代だ」と煽られてなけなしの退職金をはたく給与所得者だ。

投資は5千万円なら絶対損をする。50億円なら絶対得をする。

福井総裁はこのカラクリを承知していながら煽っているのだろう。日本にブラインドトラスト(公職にあるものがその期間中は資産管理を第三者に白紙委任して透明性の元に運用する)の制度がない以上、その動機が個人の利害と一致していると推測されてもしかたがない。
だから誰が投資などするものか、と言っているのだ。
50億円クラブは庶民からむしろうとせずに、仲間内のゲームにとどめていただきたい。
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登録日:2007年 03月 07日 00:07:06

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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