2007年 04月 03日

本質を忘れた公務員制度改革議論

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いま政治の世界では公務員制度改革が議論されており、天下り禁止と新たな人材バンクによる就職斡旋がテーマになっている。

しかし、この議論のどこを見ても、本質的な問題にあえて触れないようにしているとしか思えない。人材バンクから省庁の影響を排除するかどうか、などはどうでもいい。もっと大事なことがある。それについてあるMLに投稿した文章を転載する。

「公務員制度改革についてはたびたびMLでも議論になっていますし、日経の興味深
い連載もありました。しかしその時の議論、そして昨今の人材バンクをめぐる議論で
どうしてもわからないことがあります。

それは、なぜ定年制と勧奨退職廃止を決めないのか、ということです。
キャリアだろうがノンキャリアだろうが、「定年を60歳にするので、それまで勤め
て下さい。」と言えば済むことではないですか。法律の改正すら必要ないはずです。

その上で、「同期が局長になったのにおれはなれないからやめる。どっか次を用意
せい」というのは単なるわがままな、「退職」でなく「転職」希望です。
そんなわがままな人は勝手に転職先を探せばいいので、税金でめんどうを見る必要
はない、と思います。公社公団も含む天下り禁止は厳格にして、あとはやめたければ勝手にどうぞ、というのではなぜいけないのでしょうか?

それが謎です。

そもそも年功序列のピラミッドを維持しよう、という発想をそのままにしているの
が間違いのもとです。年上の部下や年下の上司がいるのは当たり前のことです。
なぜそれをいやがるのか理解できません。

成果主義や人材の流動化も、諸悪の根源である年功序列のピラミッドを残したまま
では機能しません。
ここが公務員制度改革のきもではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

ここまで書いていて、年功序列のピラミッドを維持するための案を二つ思いつきま
した。

①30代後半の事務次官をつくる。
ひとり事務次官になったらみんなやめる、というのなら、30代後半の同期やそれよ
り年上のキャリアはみんなやめてしまえ、ということです。

②特命全権大使にする。
外務事務次官より特命全権大使の方が格が上らしいので、やめる他省庁のキャリア
を全員任命して地震のあった国のような大使館のない国を埋める。

大英帝国時代のイギリスでは、地位や格にこだわる貴族や元将軍提督をかたっぱし
から女王陛下が総督や高等弁務官に勅任して赴任させる。総督になって赴任するのがカリブ海の人口1万人の島、というわけでで格は維持しながら体よく追っ払うわけです。

ピラミッドを維持したいならこんな方法もありますが、どうでしょうか。

ま、これは冗談ですが、人材バンクの議論で本質が忘れられているのが気になります。」

(ということで大英帝国総督の正装の写真を貼り付けてみた。本文とは関係はない。)

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登録日:2007年 04月 03日 22:46:39

アートマネージメントの逆説:チケット販売を出演者の名前に頼るな!

さて、前回の記事に書いたジャズフェスティバルのチケットのうち、チケットぴあに配券したSS席とS席は即日完売してしまった。

しかし実は全てのチケットをぴあやローソンチケットに配券しているわけではない。毎年必ずお願いしている様々なルートがある。どんなにぴあで売れるからといって、手のひらを返したようにそちらの様々なルートを減らすことはしない。

それはなぜか。企画の自由度を確保するためである。

このジャズフェスティバルは日本のジャズ音楽への貢献をコンセプトのひとつにしている。そのために、実力はあるけれども一般には名前を知られていないミュージシャンを紹介しなければならない。また、これから伸びるであろう若手ミュージシャンの登竜門の役割りも果たさなければならない。また日本のミュージシャンに多大な影響を与えているが一般には知名度の低い海外の巨匠を招いて刺激することもある。

このようなミュージシャンは知名度が低いため、チケットぴあに配券して広告宣伝を売ってもチケットは売れない。だから独自にチケットを引き受けてくれるルートを作っておかなければならない。それは例えば、勤労者福祉協会を通して企業の福利厚生のために買ってもらうようなルートだ。

そのようなルートで買う人たちは、ミュージシャンのファンでもなければジャズに興味のある人たちでもない。もしかしたらライブコンサートはこれしかいかない人たちだ。でも毎年回ってくるチケットを楽しみにしてくれている。「誰だかよく知らないが、あのフェスティバルに行けば楽しいことは間違いない」と思ってくれている。

今年はたまたま有名大物ミュージシャンが出るために、ぴあは即日完売した。しかし来年もそうとは限らない。だからぴあで売るほうが手間がかからないのがわかっていても我慢しているのだ。

ミュージシャンやアーティストではなく、フェスティバルあるいはコンサートのファンを作る。これがアートマネージメントの極意だと思う。

そのことに気づかず、売れ筋ミュージシャンを追い求めることによってマンネリ化し、中止に追い込まれたジャズフェスティバルをたくさん知っている。

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登録日:2007年 04月 03日 00:22:29

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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