2007年 04月 09日
社葬~日本企業の伝統文化

今日は弊社の元社長の葬儀の手伝いに駆り出された。
社葬ではないが、弊社とその後副会長を勤めたダイエーグループが総出で手伝っている。
21世紀になって日本企業の風土もずいぶん変わったが、このような葬儀では伝統文化が現れる。受付、誘導などそれぞれの係りにわかれ、厳粛にセレモニーが進行する。今日ばかりはOBの大先輩方もうやうやしく迎えられる。セレモニーをつつがなく進行させることに生きがいを感じている社員もいる。弊社をやめたのが27年前、その次のダイエーも今ではまったく違う会社になってしまったが、日本企業の伝統では、過去の経営者を忘れ去ることはないのだ。
元社長はビジネスマンとして数奇な運命をたどった。弊社の社長を3年勤めたが、オーナー的権力を振るった実力会長に解任された。会長の息子を社長にするため追い出されたと言われた。その後中内功オーナーに請われてダイエーに入り、子会社の再建などに辣腕を振るい、副会長まで勤めたが、最後は息子に後を継がせたい中内功に疎まれた。二人のオーナー経営者に抜擢され、捨てられた稀有な体験をした人だ。なお、弊社の社長だった時期に実兄がホンダ社長を勤めていた。
筆者の思い出と言えば、29歳のときに社長面談があり、何かのはずみでサラリーマン論になった。筆者が「どんなに会社に尽くしても、会社がそれに報いてくれることはない。会社に対してあれもしてくれない、これもしてくれないと不平不満を言っても、会社とはそういうものだ。会社に期待せず、ただひたすら仕事をするだけだ」と言ったら、「君の言うとおりだな」と遠い目をしたのを思い出す。その直後に解任されてしまったので、何か感じるものがあったのだろう。
日本企業史の一こま。昭和も遠くなりにけり、である。
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登録日:2007年 04月 09日 23:26:43
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- Ryuichi Himori
- (男)
- ryuichi.himori@gmail.com
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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