2007年 04月 17日

やはり老後は金か?

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庭のチューリップがきれいに咲いた日曜日は、実家の母を連れて義理の両親のいる介護つき有料老人ホームに面会に行ってきた。

83歳の母は親戚や友人があちこちの有料老人ホームや特養に入っているために、ちょっとしたホーム通である。その母に言わせるとこの施設は雰囲気が明るく、職員の人手が十分にあり、動きがきびきびしていてしかも心がこもっているそうだ。職員の丁寧なお茶の入れ方などを観察して判断しているらしい。年寄りをあなどってはいけない。

義理の母はこの施設に入る前に、体験入所で別の施設にも入っている。そこも大手が経営しているのだが、対応がマニュアル通りで心がこもっていないと感じたという。例えば食事の時間になると、「お客様、食事の用意ができました。食堂にお集まりください。」というアナウンスが流れる。それを聞くと「自分はお客様なのか」と寂しくなってしまうそうだ。その点この施設では、食事の時間になるとそれぞれ名前を言って呼びにくる。職員の服装も前の施設はジャージの制服お姿だが、この施設は私服にエプロンでそれも親しみを感じさせるらしい。義理の母にとってここはホテルではなく終の住家だ。だからお客様扱いではなく心をこめてアットホームに接してほしいのだ。

どうも老人ビジネスはまだ始まったばかりなので、顧客ニーズのリサーチが十分に行き届いていないらしい。だから頭で考えてピントがはずれたマニュアルにもとづいてサービスを提供する施設も出てくる。しかしながら誠に残念なことに、心をこめてアットホームに接してくれる施設ほど値段が高いのが現実である。施設のハードではなく、どれだけ人にコストをかけているか、ということが大切だからだ。

団塊の世代も後15年もすればこの世界に入る。やはり老後は金だ。無駄なことにお金を使っている暇はない。

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登録日:2007年 04月 17日 03:06:11

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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