2007年 05月 03日
地方都市に必要な店と人材

最近行った自宅近くの店。店名は『心木地』。
業態はオーガニックカフェとでも言うのだろうか。
ギザギザ屋根の古い木造の織物工場を改装した建物。靴を脱いで上がるとそこはフローリングの床に木と布のエスニックな感覚のインテリア。ゆったり、まったりした雰囲気の店だ。
食事は無農薬野菜や五穀を使ったメニュー。ゆでたり素揚げしただけの野菜をゴマだれとポン酢で食べる「温野菜」は野菜本来のうまみと甘さが味わえ、絶品だ。
オーナーは当市在住ながら全国的に活躍している女性建築士なのだが、調理師の免許を持ち、味にこだわる。ソムリエの資格もあり、安くておいしいワインをそろえている。
地方都市に必要なのは中心市街地活性化などではなく、身近な生活圏にこういう店があることだ。このような空間や建物を利用した店を作ることは、首都圏中心部では望むべくもないが、地方都市にはまだまだ可能性が残っている。
もうひとつ必要なのがここのオーナーのような人材だ。都会に住んであくせくせずに、地方都市に住みながら、地域社会のしがらみにとらわれず、のびのびと感性を発揮して地域の持つ潜在的な資源を活かしている。かと思えば北京のオフィスビルのファサードをデザインするような仕事もしているから不思議だ。
地方都市の伝統的な組織・社会にどっかりと居座る男たちは、地域の活性化にとってはじゃまものだ。一方女性は伝統的な組織・社会で発言権がない分しばられず、地方都市にいながら軽々と全国を、世界を飛び回るので、視野が広い人が多い。
ここに地方都市再生のヒントがあるのではないだろうか。
カテゴリー[ 都市政策 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2007年 05月 03日 00:59:48
- プロフィール
- Ryuichi Himori
- (男)
- ryuichi.himori@gmail.com
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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