2007年 08月 01日

勝手にしやがれ

画像

ということで、我々のことは人それぞれなのでほっといてもらいたいのである。

今日、あるところから届いた講座案内メールがこれ。

「定年退職後なにをしてよいかわからない。
地域のために、社会の役に立つことをなにかしたい
これまで地域のことは知らなかった。地域の人と顔の見える関係でなにかをしたい
これまでの、自分の趣味や特技をいかして、なにかしたい。
年金をもらうまでに、ただ仕事をするだけだけではなく、でも仕事がしたい。

 NPO・ボランティアの入門・初心者という方、今がチャンスです! どうぞ
お気軽にご参加ください。」

「定年退職後なにをしてよいかわからない」という人は(周りにそんな人は見当たらないが)どうせ何にもしないのだからほっとけばいい。やる人は定年前から二足のわらじをはいてやっているのだから。やる気ならそんなチャンスはいくらでもあったはずだ。

自分がやりたいこと、やっていることが具体的にあって、それに関する専門的な講座かなにかあれば別だが、こういう講座に自分が初心者だからなんとなく行ってみよう、という発想がそもそもだめなのだ。

このような講座にくる人は「講座ジプシー」になりがちだ。いろいろな講座を受けていて講座オタクだが、受けるだけで何もしない。もう講座はいいからいいかげん何かやれよ、と言いたくなる人が時々いる。

それから、「趣味や特技をいかす」という自己中心的な発想がだめだ。まず第一に、NPOだろうがそれ以外の社会活動だろうが、それに対して自分の趣味や特技が市場価値があるのか、ということだ。NPOだって仕事だ。仕事をするためのスキルには市場価値が必用だ。会社との違いはお金の出所だけだ。NPOでも社会活動でも、必要とされているのは市場価値のある専門家であることに変わりはない。

第二に、大切なのは何をやるか、というテーマだ。本来なら、それまでの仕事から、あるいは生活から、これをやらねば、というものがあるはずだ。例えば仕事で南米に行って見聞きしたことをもとに、コーヒー農園の労働者のためにフェアトレードをやろう、というようなことだ。それに対するスキルが不足していればゼロから勉強して身につければいい。「自分の趣味や特技をいかす」という観点からテーマを探すのはそもそも逆で、長続きしない。

では、家庭の主婦からNPOを始めてがんばっているおばちゃんたちはどうしたのか?テーマに対する思いが強いから、必死になってスキルを身につけて専門家になったのだ。
ほんとにおばちゃんたちは謙虚でよく勉強し、ちゃんと知識がアップデートされている。趣味だ特技だとぬるいことは言っていない。

だから「定年退職後に何をしてよいかわからない」という輩はほっとけばよい。

団塊世代は沢田研二の歌ではないが「勝手にしやがれ」である。
・・・・・・
 ... 続きを読む

カテゴリー[ 団塊世代 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2007年 08月 01日 09:54:37

カレンダー
< 2007年 08月 >



1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
最近のコメント
[09/04] 行政の解体と再生 nebu
[09/03] そうだ京都へ行こう honey
[09/02] はじめてのトヨタ BDPマスター
[09/01] はじめてのトヨタ 梅蔵
[08/25] 世界企業の本社ビル② himori
[08/25] 無念のリタイア himori
[08/25] 世界企業の本社ビル③だめ押し himori
[08/23] 世界企業の本社ビル③だめ押し BDPマスター
[08/23] 無念のリタイア BDPマスター
[08/16] 世界企業の本社ビル② nebu
最近のトラックバック
お気に入りリンク
検索