2007年 09月 10日
都市間競争と都市のビジョン

さて、(社)日本クラシック音楽事業協会の研修会では、梅原克彦仙台市長による「音楽の街ヴィジョン~仙台クラシックフェスティバルをふまえて」という題の講演が行われた。(写真は講演終了後の名刺交換、左側が梅原市長)
そこで筆者は市長に次の2点を質問した。
1.なぜ、芸術が都市の価値を高めるのか?芸術は都市のどのような価値を高めるのか?市長は先ほど「風格」とおっしゃったが、もっと具体的にはないのか?
2.同じく音楽の街を掲げる浜松市では都市間競争ということが盛んに言われているようだがどう思うか?競争だけでなく協調、連携ということはないのか?
1.についての市長の答え
芸術・文化が風格、都市の付加価値を高めるが、抽象的でなかなか市民に理解してもらえない。しかし仙台市の特徴は商都、学都であり、集客力がある。芸術は集客力をよりいっそう高める。芸術は集客力の最大のツールになり得る。それは経済にも波及する。
2.に対する市長の答え
確かに競争だけでなく協調・連携もある。しかし、仙台市について言えば保守的で現状肯定的であり、競争スピリットに欠ける。だから私は今は競争の側面を主に言っている。
梅原市長はご自身がピアノを弾き、クラシック音楽のファンと公言するだけに、芸術と仙台という都市の関係について明確なビジョンをお持ちのようだった。ただし、自分の趣味に走らないように気をつけている、とのことだ。
いずれにしろビジョンはやはりその都市の状況・特色を踏まえたものでなければならない、ということだろう。筆者も在住市の文化振興ビジョン策定委員なので、その辺を考えて行きたい。
なお、この仙台クラシックフェスティバルは、公費、入場料収入、協賛金(広く浅く)で三分の一づつまかなっているとのことだ。しかも、リスクに見合った収益配分、企業に対してはメセナではなく協賛メリットを、などなかなか大事なことを押さえている。
カテゴリー[ 都市政策 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 09月 10日 00:57:01
- プロフィール
- Ryuichi Himori
- (男)
- ryuichi.himori@gmail.com
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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