2007年 09月 18日

今日は1日NPOデー

うちのNPOは代表理事、事務局長、総合職全員でイギリスにチェンジアップ(非営利組織への新たな助成のシステムらしい)の調査に行っている。

そこで無給のボランティア常務理事の私にいろんな仕事が回ってくる。今日はついに会社を休み、NPOデーに。

午前中はこれも育児休職中を駆り出された職員(アメリカの大学院を出た、とても優秀な女性だが第一子出産)とともに、ある市の業務委託のプロポーザルに臨んだ。

これは選ぶ側へのアドバイスだが、事前に提案書を提出して読んでもらっていても、20分のプレゼ10分の質疑では、真意を伝えるのは無理である。NPOの場合、文脈まで理解するような時間をかけた接触の上で判断を下す方法はないものだろうか(応募側も忙しくて付き合えないかもしれないが)。

質疑の様子で相手がどのような方法と効果を望んでいるかは推測でき、こちらがはずしたことはわかったのだが、こちらは相手の望んでいる方法は間違っていると認識し、別の方法を提案しているから始末が悪い。なぜ違うかを十分に説明し説得する時間は計30分にはおさまらない。まあ、結果はわからないが。

終了後はNPOの事務所である助成金の書類選考。約50通の応募書類から10通くらいに絞り込んでプレゼにきてもらうための選考だ。内容は非営利の社会事業の創業助成プログラムへの応募で当NPOが運営を請け負っている。

書類を見ると、思いだけが先行し、お客が誰で、どのような商品・サービスを提供し、どのようにして収益を得るのか、という事業の基本的な構造がさっぱりわからないものが多い。ニーズがあるか、市場性があるか、新規のアイディアがあるか、成長性があるかを判断する以前の問題である。

非営利の事業でも、提供する商品やサービスの費用は誰かが負担しなければならない。負担するのは必ずしも利用者でなくてもいいが、誰かが何かの理由で持続的に負担するという仕組みをつくらなければならない。

例えば、子育て中のママさんが交流したりアドバイスを受けたりできるサロンをつくる、というのはいいが、そのために発生する費用は誰がどのように負担するのか?それでサービスとその対価、という事業が描けるのか?

このようなことを一緒に作業したNPOの有給会計アドバイザー(定年退職した元企業の経理マン)と二人でぶつぶつ言いながら、50通の応募書類をとっかえひっかえ見てぐったり疲れてしまった。この社会起業の問題は記事をあらためてじっくり書きたいと思っている。

NPOも楽ではない、という一日である。

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登録日:2007年 09月 18日 23:03:18

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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