2007年 09月 29日
やっぱりファシリテーターいるかも!?

前の記事でファシリテーターはいらないと書いたときには実はすっかり忘れていたのだが、今日は「アートワークショップファシリテーター養成講座」の講師をやったのだ。
あれほどいらないと言っていたのに、講師をやるって、どうよ。
筆者の演目は「アートと社会を結ぶアートマネージメント」ということで、内容は後ほどアップするが、現代美術作家岡山直之氏の「人と人をつなぐもの:ワークショップという表現」という講義は筆者にとってワークショップへの理解を深める内容だった。
「多元的な価値観が一元化されず、外に向かっても多元的にひらかれる」(さとうまこと氏の引用)というのはなるほどという気がした。
そして、筆者が、これはファシリテーターはいるかも、と思ったのは、その後ファシリテーターとして登場したアーティスト、ホシノマサハル氏のワークショップ「ワークショップの創り方」を見たときである。
17人の参加者に1から17までの番号札を引かせる。そして隣の部屋には1番から17番までの番号を振った、とりとめのない(突拍子もない)ものが置いてある。空き瓶、ペットボトル、ロープと滑車、木の破片、拡大鏡、新聞紙、ひかりと書いてある札等など。自分が当たった番号のものを持って作品を作る、あるいはそれを使ったワークショップのやり方を考える。
ものを持った人は一人で作ってもいいし、他のものを持った人と合体してグループになってもよい。画材やボール紙などは共通に使えるものとして用意されている。明朝にはワークシートに記入し、発表する。
これはかなりインパクトがあり、さまざまな気づきを得られるワークショップだと思うが、ホシノさんのように仕掛けを考え、参加者が真剣に取り組むように方向づけをする優秀なファシリテーターがいないとできないことである。
17人の参加者は現役の学芸員、アーティストから学生まで年齢性別経歴も様々である。さて、どんな発表になるか。
単に会議を進行させるとか結論が出るのを助けるとかでなく、「多元的な価値」への気づきを促進するようなファシリテーターならいるのかもしれない。
そしてコーディネーターについては、目的がクリアでコーディネーターにある種の権限がある限りその存在を否定するものではない(ということです。ナカノさん、すみません)。
なんだ、前の記事と違うじゃないかと言われれば、一言もない(でも、もっともらしい説教型はきらいなので)。
カテゴリー[ NPOについて ], コメント[4], トラックバック[0]
登録日:2007年 09月 29日 21:57:23
- プロフィール
- Ryuichi Himori
- (男)
- 詳細プロフィールはこちら
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、(社)指定管理者協会理事長などいろいろ。公共経営・行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixi Twitter facebookもやってます。)
- 最近のエントリー
- [02/07] 遠野物語を読む
- [02/01] 三丁目の冬日
- [01/29] 何が何でもNPOには測定可能な成果を
- [01/29] 今年もゼミの制作発表
- [01/24] 地方公務員の仕事
- [01/23] 区民プロデュース企画は民間企業の指定管理者
- [01/10] すごいツーショット
- [01/07] 今年初講師はNPOスキルアップ講座~組織のマネジメント
- [01/06] 新年の抱負は万物流転
- [01/01] お正月に飲むお酒
- 最近のコメント
- [01/20] お正月に飲むお酒 himori
- [01/20] 桧森家のルーツを探る その② himori
- [01/18] 桧森家のルーツを探る その② ゆきりん
- [01/05] お正月に飲むお酒 tanaka katsuhiko
- [01/05] お正月に飲むお酒 tanaka katsuhiko
- [12/08] 桧森家のルーツを探る その② himori
- [12/08] 桧森家のルーツを探る その② 弟
- [11/17] 桧森家のルーツを探る その① himori
- [11/16] 桧森家のルーツを探る その① ミオ
- [10/03] アートによる地域の活性化とは? himori
- 最近のトラックバック
- カテゴリー
- 我が思い出の英国車 [5]
- ブラック [1]
- 災害 [10]
- 本日の買い物 [9]
- 建築ハンター [5]
- 国道16号線国境説 [9]
- 好奇心 [6]
- おいしいものでうらやましがらせる [31]
- 常識の非常識 [13]
- 本日の1枚 [52]
- 多文化共生 [4]
- 中山間・島嶼地域 [10]
- 指定管理者制度 [27]
- 大学にて [57]
- ITな世の中 [8]
- アート&デザイン [7]
- お知らせ [6]
- 文化ホールについて [20]
- 身の回りのこと [107]
- 都市政策 [27]
- アートマネージメント [38]
- 政治について [66]
- グローバルな世の中 [33]
- 今日のお仕事 [62]
- 趣味 [58]
- NPOについて [24]
- 行政経営 [28]
- 企業のこと [23]
- 文化政策 [23]
- 自分の勉強 [7]
- キャリア教育・生涯教育 [43]
- 文化を考える [10]
- これを見た [22]
- 団塊世代 [43]
- 戦争と平和 [5]
- このブログのこと [19]
- 月別アーカイブ
- 2012年 02月 [2]
- 2012年 01月 [8]
- 2011年 12月 [6]
- 2011年 11月 [3]
- 2011年 10月 [3]
- 2011年 09月 [8]
- 2011年 08月 [11]
- 2011年 07月 [15]
- 2011年 06月 [9]
- 2011年 05月 [6]
- 2011年 04月 [13]
- 2011年 03月 [19]
- 2011年 02月 [9]
- 2011年 01月 [8]
- 2010年 12月 [8]
- 2010年 11月 [10]
- 2010年 10月 [7]
- 2010年 09月 [6]
- 2010年 08月 [12]
- 2010年 07月 [4]
- 2010年 06月 [7]
- 2010年 05月 [9]
- 2010年 04月 [13]
- 2010年 03月 [18]
- 2010年 02月 [26]
- 2010年 01月 [19]
- 2009年 12月 [16]
- 2009年 11月 [14]
- 2009年 10月 [15]
- 2009年 09月 [14]
- 2009年 08月 [17]
- 2009年 07月 [10]
- 2009年 06月 [14]
- 2009年 05月 [16]
- 2009年 04月 [10]
- 2009年 03月 [17]
- 2009年 02月 [17]
- 2009年 01月 [14]
- 2008年 12月 [16]
- 2008年 11月 [20]
- 2008年 10月 [14]
- 2008年 09月 [15]
- 2008年 08月 [15]
- 2008年 07月 [14]
- 2008年 06月 [14]
- 2008年 05月 [10]
- 2008年 04月 [13]
- 2008年 03月 [18]
- 2008年 02月 [19]
- 2008年 01月 [19]
- 2007年 12月 [22]
- 2007年 11月 [25]
- 2007年 10月 [18]
- 2007年 09月 [17]
- 2007年 08月 [15]
- 2007年 07月 [18]
- 2007年 06月 [14]
- 2007年 05月 [20]
- 2007年 04月 [12]
- 2007年 03月 [16]
- 2007年 02月 [16]
- 2007年 01月 [18]
- 2006年 12月 [16]
- 2006年 11月 [16]
- 2006年 10月 [16]
- 2006年 09月 [23]
- 2006年 08月 [19]
- お気に入りリンク
- 検索