2007年 10月

第43回行政経営フォーラム例会

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土曜日は大阪で筆者が副代表を努める行政経営フォーラムの例会があった。

テーマは「大阪市役所の改革~市政改革本部の取組みを中心に」

内容は以下の通り。
1. オープニング(今日の狙いなど)
2. 「大阪市政改革の取組み」
3. 「事業経営改革」
4. 昼食(グループに別れて話し合いながら)
5. 「コンプライアンス改革」
6. 「ガバナンス改革と現場改善」
7. 「パネルディスカッション:外部から見た大阪市の改革」
8. 懇親会

ヤミ手当、カラ残業など職員の厚遇問題に端を発した大阪市改革は、労組との癒着断ち切りや同和団体との決別など今までタブーとされてきた分野に踏み込みながら、ドラスティックに進んできた。

なぜ短期間のうちにここまで進めることができたのか。筆者がフォーラムの各セッションを通して感じたことは以下の三点である。

1. 外部の起用
市政改革推進会議委員長の上山信一さんや、コンプライアンス委員に就任したこれまでの市役所の「天敵」市民オンブズマンの辻弁護士、関西経済界の経営者など多くの部外者が様々な立場・役職で改革に参加した。これほどの規模で外部から自治体改革に参加したケースは過去になかっただろう。

2. 政治家のリーダーシップ
これだけの外部の力を改革に参加させ、市役所内部を揺さぶり、改革推進体制を作り上げるためには政治家の強力なリーダーシップが必要である。ともすれば政治家は専門家である役人の上に載ることによって職務を全うしようとする。しかし今回は役人の専門性に能力識見で対抗し得る外部有識者を連れてきて役人にぶつけた。これには現市長と共に大平前助役の役割が大きかったことが今回のフォーラムで明らかになった。

3. 市役所職員の優秀さ
基本的に日本の地方公務員、特に政令市の職員は優秀だ。いったん方向が決まれば彼らはその能力を全力で発揮する。今回短期間のうちに改革が進んだのも大阪市職員の能力によるところが大きい。今回紹介された事業分析の精度などは民間企業でもなかなかできないことである。詳しくは以下のURLをごらんいただきたい。
http://www.city.osaka.jp/keieikikakushitsu/kaikaku/index.html

http://www.city.osaka.jp/keieikikakushitsu/kaikaku/mokuzi_manifest.html

なお、上記ホームページにも見られるような徹底した情報公開が推進の大きな力になったことは言うまでもない。まずいこと不都合なこともすべて出すことは、議論を起こし、抵抗勢力を炙り出して改革の障害を取り除くために必ず必用なのだ。

さて、それではこれからの大阪市政改革の課題はなんだろうか。

一つはフォーラムのパネルディスカッションで大阪市をウオッチしてきた新聞記者が指摘した「大阪市民は、俺たちが苦労しているのに市役所はけしからんと怒ったが、誰も改革してくれとは言わなかった」という点である。つまり首尾一貫とした改革を続けようとしても、場合によっては市民の支持を得られないかもしれない。その時に行政と議会の確執が出てくる(今までもさんざん出ているが)。「市民の改革」をどうするかが問題だ。

二つ目は、今までのハコモノ行政(大阪市の財政に深刻なダメージをもたらした)の反省の上に立って、人材と文化・芸術に投資しようとする「創造都市戦略」(改革から創造へ)である。一つ目と関連するが、改革の目的を単に市役所内部の改革ではなく地域の活性化とする発想自体間違ってはいないだろう。その手段としての創造都市だが、これについては筆者の専門分野でもあり、今打ち出されている方向が果たして妥当かも含め後日コメントしたい。

今回もいつもの行政経営フォーラム例会と同じように、行政職員だけでなく企業、市民・NPO、研究者など様々なセクターの、熱い思いを持つ会員により活発且つ率直な意見交換が行われた。この手のフォーラムの中では最もアグレッシブな会であることは間違いないだろう。

行政経営フォーラムに興味のある方は下記のURLをご覧いただきたい。
http://www.pm-forum.org/

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登録日:2007年 10月 31日 00:52:51

固定資産廃却

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固定資産になっている14年前のパソコン台の廃却。もちろん簿価は0である。

弊社では固定資産廃却のルールは厳しく決められており、稟議書を回して決裁が下りたら、廃却前、廃却中、廃却後の写真を撮り、報告書に添付して提出しなければならない。
主任以上が必ず立ち会うことが決められており、立会人は写真に写らねばならない。

「で誰が行くの?」「桧森さんお願いします」確かに立会人は主任以上と決まっているだけで「上限」は決められていないので、私のような高給取りでもいいのである。

なんだかジョージアの宣伝に出てくる渡哲也のイメージだが、プレハブの事務所で下請けの産廃処理会社の社長にお茶をご馳走になり、最近の産廃処理やゼロエミッションの話を聞いたり、ジャズ好きの社長の質問に応えて来年のジャズフェスティバル企画の説明をしてチケット販売4枚達成!生産性は別として何事も無駄ということはない。

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登録日:2007年 10月 30日 16:56:55

やらとの謎

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かねてから、和菓子の老舗虎屋の暖簾がなぜ右から左にとらやと書いてあるのか不思議に思っていが、先日タクシーの運転手さんの薀蓄でなぞが解けた。

右から左へ縦書き。一行につき一文字。だからやらと。

なるほどそういうことだったのか。

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登録日:2007年 10月 28日 15:43:12

2代目デジカメ

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筆者が最初にデジカメを買ったのは2001年。

機種はキャノンパワーショットA10。何でもよかったのだが安かったのでこれにした(写真左)。別にカメラオタクでも撮影が趣味でもないのでこれで充分。どこへでも持って行って6年間これで通した。ただ、いかにもカメラ、という大きさで使い方も構えてとる感覚が抜けなかった。

ブログをやるようになって、もう少し手軽に携帯カメラ感覚でさっと撮れてしかも画質のいい(携帯よりは)ものがほしいと思うようになり、今回ソニーサイバーショットDSC-T200を購入した(写真右)。

スペックを比較してみよう。(もちろんスペックの差は時代の差だけでなく価格帯の差も反映している。ちなみにT200と同価格で2001年に買えた機種の画素数は200万画素程度だった。)
            CANNON A10         SONY T200
撮像素子         132万画素           810万画素
               1/2.7型CCD                   1/2.5型CCD
レンズ          キャノンズームレンズ     カールツアイス バリオ・テッサー
(35mm換算)      f=35mm~105mm    f=35mm~175mm
               F2.8~4.8          F3.5~4.4
シャッター速度        1~1/500秒           1/4~1/1000秒
ISO感度          100~150          80~3200
記録メディア       コンパクトフラッシュ      メモリースティックデュオ
(購入時)         32メガ              1ギガ
液晶            1.5型12万画素       3.5型23万画素
手振れ補正        なし               光学式
動画             なし               あり
その他T200には顔検出やスマイルシャッター(笑顔になると自動的にシャッターが切れる)そのほか至れり尽くせりの撮影モードがある。

こうして6年間の変化を見ると、カメラの基本となるレンズやシャッターはそれほど変わらないが、CPU、記憶媒体容量、液晶、CCDの進歩が、もはやカメラとは言えないような映像記録装置へと進化させたことがわかる。昔バカチョンカメラという表現があったが、その究極の姿と言えるだろう。これはもちろん筆者の用途には合っている変化だ。

まあしかし、暇になったらリコーのGRDIGITALでも買って撮影そのものを楽しむのもいいかもしれない。その場合でも写真を創るような趣味はないので一眼レフは買わないだろう。

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登録日:2007年 10月 24日 23:12:44

社会参加への団塊世代の本音

先日の県生涯学習審議会。テーマは社会参加なのだが、そこで次のようなデータが配付された。

社会のために役に立ちたいと考えている人の割合

      思っている      あまり考えていない
S52     46.2%        48.3%
S60     47.4%        44.3%
H3      63.9%        31.9%
H10     61.7%        35.8%
H18     61.1%        35.8%  
内閣府「社会意識に関する世論調査」平成18年

少なくとも意識の上では阪神大震災以来日本人は変わったといえるだろう。 

さて、審議会では団塊世代(定年退職者)の社会参加が話題になった。
筆者の本音を言えば、よそものの持ち家マンション族としては住居周辺の自治会活動のたぐいは御免こうむりたい。

今のマンションの近所付き合いの適度な距離感(管理組合の付き合いだけでお互いの家を訪問するなどはまったくない)は快適だ。地域課題の解決にはあまりならないが。でも、この地域でも自治会は長年住んでいる暇なおじいさんたちの長老支配で、いまさら参加してもくだらない形式主義の「雑巾がけ」からはじめなければならない。

というような話を同じ審議委員のある市の市長さんと雑談していたら、その市のある区長(自治会長)はアメリカ勤務経験もある定年退職者で、「雑巾がけ」を一生懸命して長老たちに気に入られ、区長の座を譲られた。譲られたとたんに徹底的な改革に乗り出し、透明で合理的で参加型の運営になったとのこと。反対も多いが、一度権力を握ってしまうとそれが通る仕組みができてしまっているので逆手をとっているそうだ。

市長さんは「桧森さんもそういうの会社でやってきて得意でしょ?そうやってトップに立ってから改革して好きなことやったらどうですか」とおっしゃる。それは得意でないということはないが、会社を卒業してからまたそれをやるのもなんだかな~。

やはり地域といっても広域で、専門性を生かして好きなテーマに好きな人たちと取り組む、というのが社会参加する場合のやりかたではないか、と個人的には思っている。
 

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登録日:2007年 10月 23日 23:58:42

オーケストラがやってくる。でも・・・

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さて、前の記事のホールには来月マリス・ヤンソンス指揮バイエル放送交響楽団がやってくる。
http://www.hcf.or.jp/jigyo/jigyo2007/jansons.htm
ここのところこのホールにきたオーケストラ公演ではベストだと思うのだが、チケット販売は苦戦しているという。知り合いの音楽ファンに聞くと「チケットが高い」という。主催者の文化振興財団にもそのような声が寄せられているそうだ。

ほんとうにそうだろうか?今回のツアーの各会場の料金を比較してみよう。

このホール サントリーホール  川崎ミュゼ フェスティバルホール  豊田市
S15000   S27000      S21000    S17000       S20000
A12000   A22000      A17000    A14000       A17000
B 9000   B17000      B13000    B10000       B14000
C 2000   C12000      C 8000   C 7000       AB学生半額
学生席有   D 7000                D5000
Bプロ     3公演共通    Aプロ       Bプロ         Aプロ
       (一部別プログラム)

さて、このホールに近い豊田市はほぼ完売だそうだ。豊田市民が高いと思わなかったのはなぜだろうか?豊田市の方が文化度が高いのか?
これを聞いて筆者はプログラムの問題ではないかと思った。

Bプロ
Rシュトラウス 交響詩ツァラトゥストラはこう語った
ブラームス   交響曲第1番

Aプロ
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ソリスト サラ・チャン
ブルックナー    交響曲第7番

招聘元としてはBプロはややマニア向け、Aプロはやや一般向け、価格はソリストの分やや高めに設定したのだろう。このホールはついうっかり価格が安いBプロを買ってしまったのだ。

地方都市にいる普通のお客さんとしては、ヤンソンスのバイエルン放響がいいのはわかっているが、曲目は出だしはともかく(有名な映画2001年宇宙の旅の冒頭のアレだ)途中で眠くなることが確実なツアラトストラより、よく知っているメンデルスゾーンを美人ヴァイオリニストで聴きたいと思うのが人情だ。5000円高くてもそっちに行くだろう。
この辺の「普通の音楽ファン」のニーズを読み違えないことが大切だ。

でも、すばらしい演奏で眠くなることはないと思うので、せっかくの機会だからぜひ聴いてほしい。地方都市で生で聴けるというのはありがたいことである。

(AプロBプロは筆者が便宜的につけた名前である。)

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登録日:2007年 10月 20日 12:24:22

”舞台が見えない席”対策

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昨日は、来年のジャズフェスティバルのチケット発売に備え、会場となる2000席の大ホールの点検に行った。目的は”舞台が見えない席”の確認である。

今年はお客様から舞台が見えないので席を替えてほしい、というクレームが数件あったので、あらためて舞台の見え方を点検に行ったのだ。

それまでも、手すりがじゃまして見えにくい席など何席か売らない席はあったのだが、あらためて点検の結果、4階バルコニー席で普通に座ると舞台が四分の一しか見えない席が片側5席づつあることが判明した。これは管理している文化振興財団の担当者も把握していなかった。この席は新たに販売から除かねばならない。

この他にも4階バルコニー席の半分は一般席としては無理があり、学生席に回すことにした。

ホール設計者にお願いしたいのは、最悪の席でも、背もたれに背をあてて普通に座った状態で舞台の四分の三以上は見えるようにしてほしい、ということだ。また、手すりの形状も工夫が必要だ。細い金属にするなどちょっとしたことで見え方がまったく変わる。

売れない席が多いと公演の採算に影響する。こんなことは常識だと思うが、そこまで考えていないのだろうか。

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登録日:2007年 10月 20日 11:50:59

文化資源によるまちづくり

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一昨日はある町のJC(青年会議所)例会で表記の講演を行った。
JC例会ではJC歌の斉唱や綱領の唱和があり、なかなか興味深い。

JCは会員は20歳から40歳まで、役員は1年交代というルールがあり、社会貢献がミッションなので様々な社会活動に取り組んでいるが、なにしろ若いのでみんな元気がいい。

講演はまちづくりセンター長と二人で一人30分の持ち時間だったので、さわりしか話すことができなかったが、内容は以下の通りだ。事例は一部を除き筆者が直接見聞きしたことである。

1.文化とは?文化資源とは?

□文化とは
□文化資源とは
 
2.文化資源によるまちづくりの方法
(まちづくりの目標は何かを明確にし、その上で適切な文化資源の選択と生かす方法を考えねばならない)

まちづくり目標     文化資源による方法        事例
□景観・住環境            ・歴史的街並みの復活            ①
                     ・個人住宅の力                 ②
                     ・商店の文化資源化              ③、④
□コミュニティの再生        ・伝統芸能の維持・復活            ⑤
                     ・登録有形文化財活用            ⑥
                     ・アーティストと子ども             ⑦
□経済の活性化・集客       ・文化施設の建設                ⑧
                     ・集客イベントの開催              ⑨
                     ・伝統産業の再生          ⑩

3.歴史的町並みの復活~事例①(岡部町)

4.個人住宅の力~事例②(オープンガーデン)

5.商店の文化資源化~事例③(地元フランス雑貨の店)
事例④(地元オーガニックカフェ)         

6.伝統芸能の維持・復活~事例④(長浜曳山祭)

7.登録有形文化財の活用~事例⑤(エンバーソン邸)

8.文化資源としてのアーティストと子ども~事例⑥(地元アーティストとNPO)

9.文化施設の建設(新たな資源創出)~事例⑦(ビルバオ)

10.集客イベントの開催~事例⑧(定禅寺)

11.伝統産業の再生~事例⑨(遠州縞)

12.文化資源をまちづくりに活かそう!

□地域の文化資源を発掘・発見しよう!
  歴史、伝承、景観、建造物、産業、商店、芸能、
  芸術そして人材
□プロデューサー人材を育成しよう!
 自分がプロデューサーになろう
 文化資源をプロデュースしよう
□まちづくりは人が繋がること~だから文化は有効

文化資源によるまちづくりは筆者として今後さらに追及していきたいテーマである。
  

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登録日:2007年 10月 19日 00:44:18

都会の証明

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筆者は地方都市在住だが、通勤にはバスと電車を乗り継いでいる。

毎朝、バスが中心市街地に差し掛かると、決まって見られる光景がある。
それは、ホストクラブがはねて、ホストが客のためにタクシーをひろい、送り出す光景だ。時間は朝八時十分。朝の光の中で見るホスト達は妙に安っぽく、ゴージャズとは程遠い。

一方客も高そうなホステスやマダム風などではなく、安っぽいキャバ嬢風だ。彼女達はキャバクラが閉店したあとホストクラブへ行って、騒いで憂さ晴らしをしているのだろう。
安っぽいキャバ嬢の勤め先は、会社の接待や自営業者が経費で落とすような店ではなく、サラリーマンなど給与所得者が自腹で遊ぶような店だと思われる。

とするとこのような経済の循環(連環)が成り立っているはずだ。

企業・社員→キャバクラ・キャバ嬢→ホスト・ホストクラブ→消費→企業・社員

このような付加価値の連環が、ある都市の経済圏内で成り立っているとしたら、それは都会の証明と言えるだろう。キャバクラで散財(教養娯楽費として)できるだけの可処分所得のある給与所得者が、充分な数存在することを示しているからだ。

もしかしたら、可処分所得のある給与所得者を吸引し、消費を誘発することを目指してキャバクラと(キャバ嬢の福利厚生施設としての)ホストクラブに補助金を出したら、商店街に無駄な補助金を出すよりももっと都会らしくなるかもしれない。というのは半分イヤミだが。

いずれにしろ、都会とはこういうことがあることを言う。

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登録日:2007年 10月 18日 13:28:42

BRADIPOのカウンターで考える日本人の「常食」

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筆者の弟がやっている大井町の立ち飲み屋BRADIPOのカウンターでは、夜な夜なおもしろい人たちが訪れておもしろい話を聞かせてくれる。

昨晩は向かいの店のマスターが自分の店を休んで飲んでいた。彼はちゃんと修行したプロの料理人なのだが、日本人の味覚についておもしろい話をしてくれた。

彼によれば、昭和40年代に食品メーカーが自社の商品の「常食」化を目指して開発にしのぎを削った。その結果生まれたのがカップヌードルやカッパえびせん、カールなど現在も続く定番商品である。

これらの商品は味についていえば非常に完成度が高く、その後様々なバリエーションを出しても結局は元のものが一番売れる。いくら食べても飽きのこない味は日本人の味覚にしっかりと焼きつき「常食」化に成功した。

日本人はこれらの商品についてはすぐに味を思い浮かべることができるが、それが「常食」化の証明だ。

だが、その結果日本人の味覚の進化は止まり、退化が始まった。かすかな昆布だしの味の違いを見分けるような繊細な舌の感覚を失ってしまった。

これがプロの料理人としての彼の説だが、なるほどとうなづけるものがある。

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登録日:2007年 10月 16日 22:43:13

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教員に転職しました。その他行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、県生涯学習審議会委員、県NPOパートナーシップ会議委員などを務めています。行政への企業経営手法の導入や、文化政策、地域政策、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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