2007年 10月 16日
BRADIPOのカウンターで考える日本人の「常食」

筆者の弟がやっている大井町の立ち飲み屋BRADIPOのカウンターでは、夜な夜なおもしろい人たちが訪れておもしろい話を聞かせてくれる。
昨晩は向かいの店のマスターが自分の店を休んで飲んでいた。彼はちゃんと修行したプロの料理人なのだが、日本人の味覚についておもしろい話をしてくれた。
彼によれば、昭和40年代に食品メーカーが自社の商品の「常食」化を目指して開発にしのぎを削った。その結果生まれたのがカップヌードルやカッパえびせん、カールなど現在も続く定番商品である。
これらの商品は味についていえば非常に完成度が高く、その後様々なバリエーションを出しても結局は元のものが一番売れる。いくら食べても飽きのこない味は日本人の味覚にしっかりと焼きつき「常食」化に成功した。
日本人はこれらの商品についてはすぐに味を思い浮かべることができるが、それが「常食」化の証明だ。
だが、その結果日本人の味覚の進化は止まり、退化が始まった。かすかな昆布だしの味の違いを見分けるような繊細な舌の感覚を失ってしまった。
これがプロの料理人としての彼の説だが、なるほどとうなづけるものがある。
カテゴリー[ 趣味 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2007年 10月 16日 22:43:13
- プロフィール
- Ryuichi Himori
- (男)
- ryuichi.himori@gmail.com
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
- 最近のエントリー
- [07/21] エアーポートでニューヨーク
- [07/21] これっておかしくない?
- [07/19] 団塊介護終盤戦
- [07/19] 地産地消
- [07/13] 栗東さきらはもっとすごいことになっている
- [07/12] これは異なことを承る
- [07/10] 授業最終回
- [07/08] 南スペイン アンダルシアへの憧憬
- [07/03] 新しいカテゴリー「指定管理者制度」
- [07/03] 変わるもの変わらぬもの
- 最近のトラックバック
- 月別アーカイブ
- 2008年 07月 [10]
- 2008年 06月 [14]
- 2008年 05月 [10]
- 2008年 04月 [13]
- 2008年 03月 [18]
- 2008年 02月 [19]
- 2008年 01月 [19]
- 2007年 12月 [22]
- 2007年 11月 [25]
- 2007年 10月 [18]
- 2007年 09月 [17]
- 2007年 08月 [15]
- 2007年 07月 [18]
- 2007年 06月 [14]
- 2007年 05月 [20]
- 2007年 04月 [12]
- 2007年 03月 [16]
- 2007年 02月 [16]
- 2007年 01月 [18]
- 2006年 12月 [16]
- 2006年 11月 [16]
- 2006年 10月 [16]
- 2006年 09月 [23]
- 2006年 08月 [19]
- お気に入りリンク
- 検索