2007年 11月 30日

社会人大学院ノススメ

η αληθεια ελευθερωσει υμασ 
(真理はあなたがたを自由にする)

今頃の季節になると思い出すのだが、今から7年前、2000年の11月29日は、受験した大学院の合格通知をもらった日である。

筆者が大学院に行こうと思った動機は、自分の専門性を確立したかったからだ。
サラリーマンは入社してからいろいろな部署や職種を経験するが、課長や部長にはなったからといって、これといった世間に通用する専門性を確立せずに退職していくことが多い。

会社から離れた後で「あなたは何の専門家ですか?」と聞かれて「○○社で部長でした」と答えてもしかたがない。

当時筆者は、自治体や公立文化ホールの主催するコンサートや音楽イベントの企画制作プロデュース及びマネージメントを担当していたので、この分野つまり文化政策を自分の専門としようと考えた。キャリアアップや資格取得ではなく、あくまでも自分自身が自分の専門はこれだ、と言えればいいと思ったのだ。

しかし実務経験だけでは専門家になれない。それを普遍化して応用可能な知識として身に着けていなければならない。また、どうすれば世間に専門性を認知されるかを考えたとき、とりあえず学位があれば一応専門家だと思ってくれるだろう。そう考えて51歳にして大学院を受験することにした。

ただ、当時は文化政策そのものの大学院はほとんどなかったのと、政策の基礎となる行政学や公共政策の知識がまったくなかったので、政策系の分野の大学院を探した。

探すにあたっては、昼夜開講(夜間と土曜日で単位がとれる)していること、社会人入試枠(多くの場合小論文と面接のみで専門科目の筆記試験がない)があること、試験科目に語学がないこと(いまさら語学を勉強している暇がない)という虫のいい条件で調べた。

行きつけのレストランバーの常連さんに明治の政経の大学院出身の女性がいて、大学院に行くなら先生を選ぶ必要があり、筆者の希望には明治の中邨章先生がおもしろい、というアドバイスを受けたが、明治は上記の虫のいい条件に合わず、受かりそうもないと躊躇した。

そんなある日、ダイヤモンド社主催の社会人向け大学院の入試相談会があったので行って見た(「大学教授になる方法」の鷲田小弥太先生の講演もあった)。大きな会議室に大学院ごとに机が並べてあり、パンフレットが置いてあって職員が座っている。回りながらパンフレットをもらい、条件が合うところがないかと探す。

少し離れたところにぽつんと机があって人が暇そうに座っている。何気なくパンフレットをもらって立ち去りながら見て見ると、中邨先生が客員教授として教えに来ているではないか。しかも昼夜開講、社会人入試は面接と小論文のみ、語学なし。あわてて戻り、詳しく話を聞き、願書をもらった。

それが筆者が受験した埼玉県上尾市の「聖学院大学大学院政治政策学研究科」だったのだ。(本文冒頭のギリシャ語は聖学院大学の標語)

(続く。次回は入試編)

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登録日:2007年 11月 30日 00:39:45

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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